ご挨拶
皆様こんにちは。
アンティークコインのショールーム、コインパレスの室田でございます。
この度、ロイヤルミントの伝説のモダンコイン・シリーズ「ミュージック・レジェンド」から、新作「ローリングストーンズ」が発売されましたのでご紹介させていただきます。
弊社コインパレスでは、ただ今から新作コインのご予約を開始いたします。
NGC社による鑑定代行も承りますので、どうぞお気軽にお申し付けください。
モダンコインの大ヒットシリーズ「ミュージック・レジェンド」
第二次世界大戦後の世界において、ポピュラー音楽界を牽引して来た英国が誇る綺羅星のごとくミュージシャン達をコイン上に紹介する英国ロイヤルミント屈指の人気コインコレクション「ミュージック・レジェンド・シリーズ」。
2020年に同シリーズの第1弾として日の目を見た伝説の名バンド「クイーン」を取り挙げたコインは、英国貨幣界において近年稀に見る空前の成功を収め、同シリーズのその後を決定づけました。
その後、第2弾に「エルトン・ジョン」、続く第3弾には「デヴィッド・ボウイ」、そして第4弾に「ザ・フー」と立て続けに注目されるに相応しいミュージシャンのデザインを採用し、世界の音楽界に対する英国出身ミュージシャンの多大なる貢献をクローズアップしました。
同シリーズがこれまでに取り挙げたミュージシャンに共通する要素としては、英国出身のアーティストであるということと長期間にわたる世界的認知度の2点が特に挙げられます。
それらに加えて、過去の4種のコインデザインには、それぞれのアーティストならではの強烈な個性が反映されており、同コレクション全体の絶対的価値となっています。
シリーズ新作 第5弾は「ローリング・ストーンズ」
この度、コレクションの第5弾として英国コイン上におけるデビューを飾ることになった「ローリング・ストーンズ」もまた、英国が生んだ世界的なロックバンドであるということは言うまでもなく、多彩な魅力と過去60年間にわたる正に全世界を股に掛けた活躍によって独自の境地を切り開いてきました。
1960年代のロック黄金時代に産声を上げたローリングストーンズは、同じ時期に飛躍の時を迎えていたビートルズと並んで英国ロック界における二大潮流を形成していました。
どちらかというとポップな音楽性を特徴としていたビートルズに対し、ローリングストーンズの音楽はブルースをベースとした純粋なロック音楽を特徴としており、この分野における先駆的なグループとして名声を確立したと言えます。
今やロック界を代表するこのバンド誕生のきっかけは1962年にさかのぼります。
結成の初期に活躍したブライアン・ジョーンズがある音楽誌にバンドメンバー募集の広告を掲載したことが全ての始まりでした。
そして最終的にイアン・スチュアート、ミック・ジャガー、キース・リチャーズが集結しバンドが結成されることになります。
当時人気を二分していたビートルズとの差別化を図る彼らは、今もバンドの基本的なイメージとなっている退廃的で反逆的なスタイルを確立します。
1963年にデビュー曲となった「Come On」をリリースして以降、彼らの曲は英国内のヒットチャートにおいて常に上位にランクインするのみならず、アメリカにおいても連続して数々のヒット曲を世に送り出しました。
更に1965年にはオリジナル曲「サティスファクション」が全米1位にノミネートされるという快挙を成し遂げました。
しかし、その空前の成功の陰で数多くのトラブルが発生し、過去に何度もバンド崩壊の危機にさらされていたことも事実です。
ライバルであるビートルズの大活躍を目の当たりにしていた彼らは、当時、バンドとしての方向性を見失いつつありました。
薬物やアルコールの弊害が蔓延する1960年代から70年代にかけての英国ロック界でしたが、当時のロック・ミュージシャンとしては珍しくもそれらからの脱却を最初に唱えたのがメインボーカルのミック・ジャガーでした。
そして困難を乗り越えて一層の勢いを取り戻した彼らは、1968年5月にバンドの代表作となった「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を英国とアメリカの両国においてヒットさせ、ロック界における新しい世界観を披露するに至りました。
しかし翌1969年にバンドは再び危機的な状況を迎えることになります。
独自の活動方針を模索しつつあったバンド結成当時からのメンバーであったブライアン・ジョーンズが、バンドからの脱退を表明した矢先のことでした。
ブライアンは同年7月3日、サセックス州ハートフィールドの農場のプールにて水死体として発見されました。
才能豊かな個性を持ち合わせていたブライアン亡き後のローリングストーンズは同年、ロンドンのハイドパークにてブライアンの追悼コンサートを開催します。
コンサートは25万人もの観客を動員し、世界はブライアンの余りにも早すぎた死を悼みました。
その後、1985年にはイアン・スチュアートが心臓発作で亡くなるものの、ローリングストーンズはこれまでにグラミー賞を始めとする数々の栄誉に輝き、発表した楽曲の殆どがヒット作という快挙を過去60年間にわたって継続し、英国を代表するロックバンドとしての不動の地位を確立します。
ロックの本質を捉えたデザインがコインを彩ります
英国の現代文化の象徴とも言えるローリングストーンズを描く英国初のコインとなった「ミュージック・レジェンド・シリーズ」第5弾は、その音楽性とエンターテイメントとしてのロックの面白さを前面に押し出す意欲的なデザインによって、ローリング・ストーンズならではの個性を見事に表現しています。
なぜローリング・ストーンズが史上最強のバンドと見なされているかについては諸説ありですが、その最たる理由としてバンドの魅力を最大限アピールするライブ活動がまず挙げられることでしょう。
今でこそロック界の常識となっている大勢の観客を動員して大規模な会場で開催されるライブですが、この形式を最初に世に知らしめたのが実はローリングストーンズであったことは意外と知られていない事実かも知れません。
躍動的なリズムに乗った精気あふれる音楽、そしてそれを支える観衆の声援。
これらのライブに不可欠な要素を当コインは表現し、ローリング・ストーンズの圧倒的存在を浮かび上がらせています。
レコードジャケットのデザインに対しても独自のこだわりを見せたことでよく知られているローリングストーンズですが、その音楽性はパフォーマンスのあらゆる視覚的要素への究極のこだわりによって常に可視化されていました。
1962年の誕生から今年2022年で60周年を迎える稀代のロックバンド、ローリングストーンズ。
その栄光の軌跡を刻む当コインは、今も世界に君臨するこのバンドの過去半世紀以上にわたる英国ロック界への貢献を讃えて今、世界中のコインファンとロックファンに贈られます。
ご予約
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