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『世界アンティークコイン大事典 フルカラー A4判 全544ページ』【数量限定】

コイン収集家・投資家を含め、コイン業界全体にとっても貴重なバイブルとなる1冊!
これからコイン投資をはじめる方からプロのコイン商まで、アンティークコインに携わるすべての人のお手元において頂きたい1冊。
世界は広くとも、この事典のようにアンティークコインに特化したものは他にほとんど見られません。
著者平木先生が自らの研究の中で、ひとつひとつコインに描かれる謎やその歴史的背景を紐解き、丁寧に解説されています。

 

  • 世界のアンティークコインをフルカラーで

    世界のコイン研究の第一人者である平木啓一先生により、集約された約3,000語の用語・項目を掲載し 解説する上で厳選された希少なコインのカラー写真を約400点収録! 国は日本・中国・欧米・東南アジア・ヨーロッパなど広きにわたり 時代は古代ギリシア・ローマから近代まで、幅広く網羅されています。

  • コインブームを支える柱

    日本でも時代の節目にコイン収集ブームは幾度か起こりました。 そしてまたその波が到来しています。今回のコインブームはコレクション性だけでなく、 投資としての側面を備えています。 「趣味のコイン収集」が「伝統あるコイン文化」へと昇華していく中で、世界アンティークコイン大事典は コインの価値をより正しく、より深く理解するためのまさに"バイブル"となるでしょう。

  • 代表からのメッセージ

    アンティークコイン界の第一人者、平木啓一先生のライフワークとも言うべきコイン研究の集大成『世界アンティークコイン大事典』がこの度、10年ぶりにリニューアルされ、出版の運びとなりました。

    まず最初に、この素晴らしい大事典のご上梓に際してお祝いを申し上げると共に、先生の偉大な功績に対して、誠に僭越ではございますが業界を代表して心よりお礼を申し上げたいと思います。これだけ幅広く、深い情報を網羅した大事典を編纂された平木先生の熱意と研究心にただただ頭が下がる思いです。

    また、この世界にあまたおられる諸先輩方を差し置いて、この度、平木先生のご著書の紹介文を書かせていただけるという栄誉に預からせていただきましたことにつきましても、深く感謝を申し上げます。

    私は、神戸でアンティークコインのショールームを営んでおります関係上、平木先生のこの『世界アンティークコイン大事典』は、改訂以前の版から頻繁に利用させていただいております。コインのことで、なにか知らないことが出てきたときは、いつもすぐこの事典を開きます。すると、必ずここに答えが書かれているのです。この『世界アンティークコイン大事典』には、随分と助けていただいたものです。

    すでにコイン投資をされている方、これから始めようとされている方にはぜひお手元に置いていただきたい一冊です。あるいは私のようなプロのコイン商にとっては、必ず持っておかねばならないバイブルだと言えるでしょう。

    例えば、コインの縁に刻まれたラテン語の意味や頭文字のように刻まれたアルファベットの意味など、謎が謎を呼ぶ文言も、平木先生がすべて解読されているのです。この一冊でコイン界のことはすべて網羅されていると言っても過言ではございません。私もコインディーラーとして、仕事を始めてから一番よく使わせていただいた書籍です。

    お聞きしたところによりますと、平木先生は慶應義塾大学在学中から、コインの研究を始められたそうですが、今から40数年前、当時は世界各地の資料をあたってみても、わずか大学ノート4冊分の情報しか手に入らなかったのだとか。そこからコツコツと研究を進められ、このような立派な事典に仕上げられたのですから、平木先生がコイン界のために果たされた功績は、多大なものがあります。

    さらに平木先生のコイン研究の特筆すべき点は、研究対象が広く深く、あらゆる方面に渡っていることではないでしょうか。対象は世界各国、そして時代的には古代コインからモダンコインまで、ありとあらゆるコインに精通していらっしゃいます。その知識の深さと広さたるや他に並ぶ者はないと言えるでしょう。

    しかも先生の業績は、コインの世界だけにとどまりません。小説家としても多数の作品を出版されておられるお忙しい立場。そんな中、これだけのボリュームの大事典を編纂されたのですから、その迅速なお仕事ぶりと、バイタリティには感嘆するしかございません。

    この事典のようにアンティークコインに特化した事典は、世界広しと言えども、他にほとんど例を見ることはありません。コイン界にとって唯一無二の大事典が我が国、日本で出版されることに誇りと感激を覚えるばかりです。

    また、この大事典には、フルカラーで数多くのコインの写真が掲載されているのも大きな特長です。あらゆる国の金貨、銀貨、銅貨の美しい写真がふんだんに掲載されており、コインファンにとっては、ページをめくる楽しみが倍増すること請け合いです。読者の皆様は、「次は、このコインを買ってみようか」「この国にはこんなコインがあるのか」など、 様々に思いをめぐらしながらコインと向き合っていただけるのではないでしょうか。読み応えと見ごたえ、両方を兼ね備えた誠にすばらしい事典です。

    さて、日本でも何度かコイン収集ブームの波がございました。例えば昭和39年の東京オリンピックや、昭和天皇御在位60年記念コインなどがそれで、巷ではコイン収集ブームが巻き起こりました。

    そして今またコインブームが起こりつつあります。しかし、今回のコインブームはこれまでの収集をメインとしたブームではなく、投資という新しい側面を備えているのが大きな特長です。 つまり、コインが資産としての価値を持つことが、ようやく日本でも認知され始めたと言えるのではないでしょうか。

    実は、欧州の王族や貴族の間では、アンティークコインを資産の一部として、子々孫々と伝えていくことが当然のように行われていました。そもそも、今、私たちが目にしているアンティークコインの多くは、例えば王の即位記念であったり、他国との戦争に勝利したことを記念して、ごく少数発行されるものでした。それらが記念の品として、王族や貴族に配られていたのです。 ですから希少なお宝として持っているだけで資産価値が高まる、それがアンティークコインの魅力でした。

    欧州から遅れること数百年、ようやく日本でもコインは収集のみならず、資産として価値を持つものだという理解が広がりつつあるようです。

    ところで、なぜ今、このタイミングなのでしょうか。私は、少なからず新型コロナウィルスの影響があると分析しています。というのも、コロナウィルスで自宅待機を余儀なくされた結果、私たちは自由に使える時間を手にいれることになりました。

    家から出られなくとも、ネットで様々な情報が手に入ります。読みたい書籍もネット経由で取り寄せることが可能です。そんな中、日頃忙しい富裕層の方々や経営者の方々が、改めてご自身の資産について考えたり、投資についていろいろとお調べになったようです。

    実際にコロナ騒ぎの後から、私どものショールームにも、コインやコイン投資に関するお問い合わせが急増いたしました。また、弊社の会員になりたいとおっしゃってくださるお客様もうなぎのぼりに増えている状態です。 金は有事に強いと申しますが、コロナ禍で将来に不安を感じられたお客様が、安定的な値上がりと、保有しているだけで、利ざやを生み出してくれるコイン投資にご自分の財産をシフトし始めておられます。

    となると、今後ますますコイン愛好家の裾野が広がることは、容易に想像されます。また、そうであって欲しいと願ってやみません。なぜなら、これまで日本におけるコインブームは一過性のもので終わっていきました。しかし、私はコイン文化が日本にしっかりと根付いて欲しいと願っています。ブームのような一時の熱に浮かされたものではなく、伝統と文化に裏打ちされた欧州の確かな文化のように。 平木先生のこの『世界アンティークコイン大事典』は、そのための嚆矢として、奇跡のようなタイミングで、この世界に再び招かれたのだと思います。

    私は、幼い頃にお土産でもらった一枚の外国硬貨がきっかけでコインに興味を持ち、以来40年近くたった今もこうしてコイン販売を営んでおります。長くコインを愛する者として、一人でも多くの方にコインの魅力を知っていただき、コインに親しんでいただくことが私のライフワークでもあります。

    コインの世界は非常に奥深く、物語性に満ちたロマンあふれる世界です。平木先生の『世界アンティークコイン大事典』をよすがに、コインの世界を旅する人が増えてくださることを切に願って止みません。

    どなたにとっても運命のコインは、必ず存在します。もしかしたら、この大事典の中で、運命のコインに出会えるかもしれません。さぁ、ページをめくって壮大なコインの旅にでかけましょう。

    株式会社コインパレス代表取締役 安井将弘