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ご挨拶

アンティークコインのショールーム、コインパレスの瀧でございます。

先日に引き続き、本日は新刊「世界の貨幣物語アンティークコイン101話」の発売についてご案内申し上げます。

前回のご予約開始のお知らせ以降、僅か数日間でコインの受注数を上回るほど非常に多数のご注文を頂戴して参りました。

ご予約いただきました皆様、誠にありがとうございます。

本書は、外国コインの研究の草分け的存在である、平木啓一先生が執筆された待望の新作でございます。

これまで約3,000語のコイン用語・項目をまとめた「世界アンティークコイン大事典」や、300点の名作コインを辞典のように紹介した「世界の名品アンティークコイン300選」など、コインにまつわる様々な書籍を世に送り出してきた平木先生。

今回の新刊では、

・「世界最古の貨幣たち」
・「実際の人物の顔と肖像が似ていないコインたち」
・「取材旅行で掴んだ贋札と中国キャッシュレス時代の背景」
・「様々な君主がダイヤモンド・ジュビリーを記念して発行したコインたち」

のように、多種多様な切り口からコインや紙幣がテーマごとにまとめられ、101話のエピソードとして紹介されております。

まるで小説の短編集のように読み応えのある本書は、過去に約300作もの作品を発表され、作家としての豊富な経歴のある氏ならではの一冊と言えるでしょう。

弊社コインパレスでは、引き続き新刊「世界の貨幣物語アンティークコイン101話」のご注文を承っております。

本日のコラムの後半では、あの名作、「雲上の女神金貨」や「昭和天皇十円金貨」、「エリザベス女王5ポンド金貨」、「ヴィクトリア女王金メダル」が登場する、特に印象的な1話をご紹介させていただきますので、どうぞ最後までお楽しみくださいませ。

「世界の貨幣物語アンティークコイン101話」とは？

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世界の名コインを解説した前著の「世界の名品アンティークコイン300選」の出版から早半年。

前著では、古今東西のコインの中から「名品」と呼ばれる300点のコインがまるで辞書のように1点1点紹介されているのに対し、今回出版される「世界の貨幣物語アンティークコイン101話」では、

のように、多種多様な切り口からコインや紙幣がテーマごとにまとめられ、101話のエピソードとして紹介されております。

前作よりもさらにそれぞれのエピソードの字数が多く、各話に数点の名品が登場するものもあることから、1冊全体を通して登場するコイン・紙幣はなんと225点近くにものぼります。

さらに、「世界の貨幣物語アンティークコイン101話」の最大の魅力は、なんといっても平木先生個人の体験や、コインに対する考えがふんだんに盛り込まれているところ。

慶応義塾大学在学中の1963年から、コイン専門誌『ボナンザ』で世界の大型銀貨について連載されたことを皮切りに、コイン関係の著書を含む約300作もの作品を発表されてきた平木先生。

今作の発表は、作家としてだけでなく、コンゴ動乱、アルジェリア戦争、ヴェトナム戦争に従軍されるなど豊富なバックグラウンドを持つ氏の、いわば人生の集大成と言っても過言ではありません。

本日は、そんな新刊に掲載された101話のエピソードの中から、あの名作、「雲上の女神金貨」や「昭和天皇十円金貨」、「エリザベス女王5ポンド金貨」、「ヴィクトリア女王金メダル」が登場する、「第100話ダイヤモンド・ジュビリー」をご紹介させていただきます。

君主たちの即位60周年記念：第100話「ダイヤモンド・ジュビリー」

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「雲上の女神金貨」や「1986年昭和天皇十円金貨」、「2012年エリザベス女王5ポンド金貨」、「1897年ヴィクトリア女王金メダル」…。

それぞれの時代や国を象徴し、コインコレクターなら誰もが知っているこれらの名品たちですが、全てに共通しているひとつのテーマがあります。

それは、「君主のダイヤモンド・ジュビリー（即位60周年）を記念して発行された」ということ。

「世界の貨幣物語アンティークコイン101話」の第100話、「ダイヤモンド・ジュビリー」は、そんな切り口から物語がスタートします。

確かに、「雲上の女神金貨」に描かれているオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世は、皇位60周年記念を記念して1906年に皇女に似た女神を描いたこの金貨を発行しましたし、即位当時と発行当時の2つのエリザベス2世の肖像を描く「2012年エリザベス女王5ポンド金貨」も同じく女王の治世60周年を記念して発売されました。

該当のページに掲載されたコインやメダルの写真を見比べると、同じ「60周年記念」であっても、国や君主によって様々なデザインや趣向が凝らされていることが分かります。

しかしながらさらに驚くべきことは、一見全く異なるようなこれらの名品の共通点を見出し、ひとつのお話としてまとめ上げられた、平木先生の並々ならぬ考察力ではないでしょうか。

エピソード内では、ダイヤモンド・ジュビリーを迎えた歴史上の国王を、平木先生が一人ひとり数え出しリストアップされたことや、ヴィクトリア女王の即位60周年記念品がコインではなくメダルであったことなど、コイン・コレクターの興味をそそる裏話が多数盛り込まれております。

このエピソードを読んだ後は、古今東西の君主たちが制作した即位60周年記念品を、これまでとは違った新しい角度からお楽しみいただけることでしょう。

気になる続きは、是非ともお手元でご堪能くださいませ。