2023 チャールズ3世 ミュージックレジェンド第6弾 デイム・シャーリー・バッシー 2ポンド1オンスプルーフカラー銀貨 未鑑定 箱付き【ご予約承り品】

真の「ミュージックレジェンド」と呼ぶに相応しいカリスマ的英国人女性歌手シャーリー・バッシー

2020年にロイヤルミントが創造した「ミュージックレジェンド・コレクション」は、現代英国を代表するポップ音楽の大スターとその軌跡をコインデザイン化するという好企画によって国際的な注目を集めています。同年にリリースされた第1弾は、往年の偉大なるロックバンド「クイーン」をコイン上にて紹介し、この稀代のバンドの音楽的叙情性とパフォーマンスの躍動感を余すところなく表現するのみならず、同シリーズのその後の方向性を明確にした点が高く評価されました。続く第2弾「エルトン・ジョン」・第3弾「デヴィッド・ボウイ」のリリースは、音楽以外の世界においても非常に知名度の高いアーティストを取り扱っていたことからモダンコインの新作としては例外的な成功を収めました。第4弾として取り挙げられました「ザ・フー」に関しましてはブリティッシュロックの熱烈なファン層からの支持は絶大ではあるものの、一般的には余り知られていなかったことも事実です。しかし、同バンドの音楽の素晴らしさ、延いてはブリティッシュロックそのものの感動を伝える秀逸なデザイン力が、同シリーズの今後のラインアップを大いに期待されるに至ったことも確かです。そして第5弾の「ローリングストーンズ」の衝撃的なリリースの後、この度公表された第6弾は、ウェールズ出身の世界的女性ヴォーカリスト、シャーリー・バッシーにスポットを当てます。10代半ばにして歌手デビューを果たし、その後70年以上に及ぶキャリアを舞台に捧げたバッシーの驚異的な人生は、この度、英国コイン上に永遠に刻まれることになりました。英国内においては何よりも長期的なキャリアによってよく知られているバッシーですが、これまでの活動は多岐に渡り、歌手としての本業以外にも人気テレビ番組の司会者としての活躍や数多くの慈善事業に関連するコンサートの開催、またユネスコの平和芸術家としての献身的な活動によっても広く知られています。バッシーの名をとりわけ広めたものとして映画版「007シリーズ」3作に挿入された主題歌の歌唱が挙げられます。1964年公開の「007ゴールドフィンガー」を皮切りに、1971年の「007ダイアモンドは永遠に」、そして1979年公開の「007ムーンレイカー」と、それぞれの映画にて強く印象に残る主題歌を情感豊かに歌い上げ、優れた才能を披露しました。1950年代中盤から活躍し、20世紀後半の最も傑出した英国人女性歌手としての名声を確立したシャーリー・バッシーこそは、真の「ミュージックレジェンド」として永遠に記憶されるに相応しい人物であり、当コインシリーズの主旨に最も適った存在であると断言できます。

偉大なる女性歌手の栄光の70年間をコイン上にて回顧する「ミュージックレジェンド・コレクション」第6弾

偉大なるポップミュージシャンのみに捧げられる傑作モダンコイン・シリーズとしての「ミュージックレジェンド・コレクション」ですが、はや第6弾を迎えるに至りました。今なお驚異的な歌唱力を保持し、瑞々しい感性と洗練された表現力を特色とするシャーリー・バッシーの歌唱は、とても86歳の人物のそれとは思えないほどに高い精度を誇るものです。1999年、バッシーは長年にわたる音楽界への功績から英国君主エリザベス2世によって「大英帝国勲章デイム・コマンダー」の称号を授けられました。この受賞以降、英国王室関連のイヴェントやコンサートに出演する機会が増えましたが、その中でも特に重要なものとして2002年にロンドンのバッキンガム宮殿で開催されました「エリザベス2世在位50周年記念特別ガラコンサート」への出演が特筆されるべきでしょう。さらに2003年にはフランス文化への長年にわたる多大なる貢献の重要性を理由として、フランス政府より「レジオン・ドヌール勲章」を授与されています。今回ご紹介させていただくコインは、チャールズ3世の治世下においては同シリーズ2作目にして通算第6弾に当たる記念碑的な作品です。コイン裏面中央にはステージ衣装に身を包んだ今も昔も若々しいシャーリー・バッシーの意気揚々たる姿を模したシルエットが浮かび上がります。そしてその背後には「デイム・シャーリー・バッシー」の名と共に、バッシーの名を飛躍的に高めた映画「007ゴールドフィンガー」、「007ダイアモンドは永遠に」、「007ムーンレイカー」と、バッシーと関連する3つの「007シリーズ」代表作名が刻まれています。さらにその周囲には放射線状に延びる無数の線が見られますが、音楽を視覚化する表現として非常で効果的であり、バッシーの歌声が発するバイブレーションのようなものを強く感じさせます。コイン裏面のハイライトとして、左上に描かれた小さなドラゴンのシルエットが挙げられます。バッシーの生誕地でもあるウェールズを象徴するドラゴンは、過去数世紀に渡り英国王室のシンボルの一つとして受け継がれてきた重要な動物です。コイン表面には2023年のエリザベス2世の崩御に際して英国王位を継承した新国王チャールズ3世の治世初の公式コイン肖像が描かれています。ロイヤルミントの実力派デザイナー、マーティン・ジェニングスが創造したこの写実性豊かなポートレートは、チャールズ国王自身もお気に入りとのことですが、21世紀の最高傑作と呼ばれるに相応しい完成度の高さが何よりの特徴です。第1弾以降、ずっと男性のミュージシャンのみを取り挙げて来た「ミュージックレジェンド・コレクション」ですが、やっと女性の大物アーティストのデザインが採用されるに至ったことは実に嬉しい限りです。戦後の英国と苦楽を共にしてきた一世一代の名歌手シャーリー・バッシーの栄光の70年間を刻むコインが、今ここに英国貨幣界の真のレジェンドとして新たなスタートを切りました。