ご挨拶
太陽の輝きが早くも夏の到来を感じさせる今日この頃ですが、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
皆様こんにちは、コインパレスの室田でございます。
本日は弊社恒例の誕生祭の開催について、皆様にご案内させていただきます。
どうかご一読いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
イギリス全盛期 大英帝国の女王ヴィクトリア
新緑の季節を終えて、皐月ながら早くも本格的な夏の兆しを感じさせます今日、この神戸の地において再び伝統と格式を誇る英国王室の誕生祭を開催させていただけますことは、弊社にとりましてこの上ない喜びでございます。
さてこの度の誕生祭ですが、5月24日を誕生日とするヴィクトリア女王に敬意を表しての開幕となります。
時は19世紀、飛ぶ鳥を落とす勢いで隆盛を極め、世界五大陸を制覇した大英帝国。
その有史以来最強の帝国に君臨したのが、若き日のヴィクトリア女王でした。
同年代の夫アルバート公爵の補佐のもと、歴史に残る名君としての治世を謳歌した女王の時代は「ヴィクトリア朝」と称され、今もイギリスの過去の栄光を想起させる一時代として歴史上に深く刻まれています。
4男一女に恵まれた仲睦まじい女王夫妻の存在は時に英国人の理想形とみなされ、その家族愛はその後の英国王室によって脈々と受け継がれてきました。
女王と共に繁栄を極めた英国は、産業、経済、文化、その他の各分野における多大なる成功をおさめ、女王の名の下に空前の成功を収めました。
女王の歴史的な影響力はその後も衰えを知らず、21世紀の現代においても英国社会を始め、かつての大英帝国を構成していた諸国において未だ顕著です。
それらの地域には、女王の王名「ヴィクトリア」に因んだ地名が数多く残っていることもあり、生前の女王の功績に対する敬意と惜しみない賛辞を感じずにはいられません。
ハノーヴァ朝の創設者ジョージ1世
続く5月28日は、イングランドのハノーヴァ朝の創設者として知られるジョージ1世の誕生日に当たります。
前国王アン女王は生涯に17回妊娠したと伝えられていますが、そのうち6回までは死産、もしくは流産であったとのことで、結局継嗣を残すことが叶いませんでした。
そして1714年には、わずか12年間の在位期間の後に女王自身もまたこの世を去りました。
そこで後継者として白羽の矢が立ったのが、ステュアート朝の血族者であり、ジェームズ1世の直系に当たるドイツのハノーファ選帝侯家のゲオルク・ルートヴィヒこと後のジョージ1世でした。
ドイツ出身で殆ど英語を話すことができなかったと伝えられるジョージ1世は、事あるごとに故郷ハノーファへの帰省を所望したとのことです。
王はまた英国の政局に関心を持たず、首相ウォルポールにそれを一任して自身は殆ど関与しようとはしませんでした。
しかしこの姿勢が奇しくも英国における立憲君主制を強化するきっかけとなり、歴史上における王の功名を高めることになります。
またジョージ1世から4代にわたって116年間続いたいわゆる「ジョージ王朝時代」は、英国文化の最盛期として、今も英国人の心に刻まれています。
ステュアート朝中期の名君チャールズ2世
そして5月29日はステュアート朝中期の名君チャールズ2世の誕生日です。
清教徒革命真っただ中の共和政イングランドに生を受けたチャールズ2世は、宿敵クロムウェルの急逝によって事なきを得ます。
そして1660年には王政を復活させ、宿願であった英国王座の奪還を成功させます。
王の25年間の治世は対外的には困難続きでしたが、国内においても1666年に起こったロンドン大火を皮切りに数々の事象に翻弄されました。
しかしその人柄ゆえか、英国民の王に対する人気は一向に衰えず、王自身もまた国民の支持に応えるかのように、善政を行うことに余念がありませんでした。
王の名は激動のステュアート朝の代名詞として、人々の脳裏に焼き付いています。
20世紀初頭の英国を支えた立役者ジョージ5世
6月3日は20世紀初頭の英国を支えた立役者として知られるジョージ5世の誕生日です。
ヴィクトリア女王から息子のエドワード7世へと継承された大英帝国は、女王の孫にあたるジョージ5世の時代になりますと衰退の兆しを見せ始めます。
あまりにも巨大な国家へと変貌を遂げた帝国は、王の時代にはまるで刻一刻と沈みゆく巨大な戦艦の様相を呈していました。
しかし、妻メアリー王妃の献身の甲斐もあってか、王は政務に専心することができ、帝国の威信の回復に成功します。
第1次世界大戦や世界大恐慌等の歴史的困難に見舞われた王の治世でしたが、英国の、ひいては英国王室の尊厳を世界に誇示した輝かしい年月でもありました。
ハノーファ朝の第3代国王ジョージ3世
この度の英国王室誕生祭は、6月4日のジョージ3世の誕生日に閉幕となります。
イングランドのハノーファ朝の第3代国王として生を受けたジョージ3世は、英国生まれの英国育ちの国王ということで、祖父のジョージ1世や父のジョージ2世とは異なり英語を母国語として流暢に話すことができました。
英国人としての尊厳を備えて成長した王は、即位後初の議会の場において国家に対する心情を忌憚なく吐露しています。
「私は、私に教育を施した英国の名を我が誇りとします」と宣言して万雷の拍手によって迎え入れられた王の治世は60年と長く、男性国王としての最長在位記録を誇ります。
しかしその時代は1780年代のアメリカ独立戦争、また1789年に隣国フランスで起こった大革命、そして19世紀初頭の全ヨーロッパを巻き込んだナポレオン・ボナパルトによる通称「ナポレオン戦争」など、様々な困難を乗り越えなければなりませんでした。
しかし、何よりも英国の国益を優先し、常に祖国愛を掲げて国民を導いた王の姿は、理想的な君主像として記憶されており、英国の永遠の恩人としての王の存在感を際立たせています。
皆様のご来店をお待ち申し上げております
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今回は、薫り高い焼き菓子によって人気を集めています「ア・ラ・カンパーニュ」の詰め合わせセットをお楽しみいただきます。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
お知らせ
コラムを最後までお楽しみいただき、ありがとうございました。
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1839年にヴィクトリア女王の在位3周年を記念して誕生した伝説のコインが、2019年にロイヤルミントの最新技術によって蘇りました。
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