明日から開催！イベント「英国王室誕生祭 第6章」

ご挨拶

皆様こんにちは。

アンティークコインのショールーム、コインパレスの児島でございます。

秋冷の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

この度、弊社では恒例の英国王室誕生祭の続章として、ジェームズ2世（1633年10月14日-1701年9月16日）の誕生祭を開催する運びとなりました。

皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

今回はジェームズ2世が誕生日を迎えます

天高く澄み渡った空に広がる鱗雲、心地よい旋律を奏でる虫たちの声、10月もすでに半ばとなり、深まりゆく秋を感じる昨今ですが、この度、10月8日より弊社恒例の英国王室誕生祭として、ジェームズ2世の誕生をお祝いすることができますことを心からお喜び申し上げます。

英国史上最初で最後の共和制をもたらした護国卿クロムウェル亡き後、スチュアート朝を再び復活させ、輝かしい王政復古を実現した兄チャールズ2世と共に、亡命先のフランスから晴れて帰国したジェームズ２世。

その生涯を振り返ってみますと、清教徒革命により幽閉された幼少期、オランダやフランスなど兄とともにヨーロッパ諸国を転々とした青年期など、波乱に満ちた運命が伺えます。

1633年10月14日にチャールズ１世とヘンリエッタ・マリアの第２子としてこの世に生を受けたジェームズ2世ですが、「陽気な国王」として当時の英国国民の人気を集めた兄チャールズ2世の陰で、地味な存在としての感が拭えないジェームズ2世は、チャールズ2世の在位期間より次の正式な後継者と目され、1685年に英国王として即位することになります。

ジェームズ2世の人気コイン「5ギニー金貨」引用：コインパレス

ジェームズ2世の王位継承においては、賛成派のトーリー党（後の保守党）と反対派のホイッグ党（後の自由党）の意見が対立し、議会は混迷を深めましたが、紆余曲折を経てトーリー党の意見が採択され、ジェームズ2世の王位継承が正式に認められるに至りました。

1685年の即位後、カトリックを保護し、専制政治を強化したジェームズ2世は、次第にプロテスタントを標榜する議会との対立を深めていきます。

当時の英国において、国王がカトリックを信仰することは、国家の秩序と脈々と受け継がれてきた格式ある伝統を揺るがし、議会との軋轢を深めるとともに、独裁者としてのイメージを刻むことを意味するものでした。

カトリックを保護し、専制政治を強化してきた国王に業を煮やした当時の英国議会は、国王の長女でありプロテスタントでもあるメアリーと、その夫でオランダ総督のウィレム（後の英国王ウィリアム３世）を国王として推戴し、ここに英国初の無血での闘争として知られる名誉革命（1688年-1689年）が勃発しました。

ジェームズ2世治世下での混乱「モンマスの反乱」を描いたメダル引用：コインパレス

ジェームズ2世が亡命によってフランスへの退避を余儀なくされたことにより、後の立憲君主制の確立に間接的な影響を与えたことは言うまでもありません。

名誉革命が英国史の流れを変転させ、大英帝国として繁栄を極めるに至る輝ける英国の未来を予見させるものであったことをその当時誰が想像し得たでしょうか。

過去を振り返りますと、歴史的事象というものは常に修正される可能性を秘めていたことに気づかされます。

実像が浮かび上がってこないジェームズ2世ですが、20世紀後半にさしかかり、王の生前の功績は再評価の対象となりつつあります。

具体的に申しますと、王の衷心からの熱烈なる信仰心と自身が属する王室への忠誠心が、多様性を尊重する現代の風潮に合っているのかも知れません。

今回、この誕生祭を機に、歴史の過去に埋もれたジェームズ2世の生前の栄光が再び脚光を浴び、正当な評価を得ることを願わんばかりです。

 

 

今回のプレゼントは「シャンパン入りマーマレード」

誕生祭の開催を記念するプレゼントとして、1707年、時の君主アン女王の時代に設立された英国王室御用達高級食料品店「フォートナム・アンド・メイソン」の特製シャンパン入りマーマレード「オレンジ・マーマレード・ウィズ・FMシャンパン」を当誕生祭開催期間中に店頭で10万円以上の商品をご購入のお客様にお贈りいたします。

午後のティータイムのひと時を彩る英国ならではの洗練された風味をどうぞ心ゆくまでご堪能ください。

皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 

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