カナダ 2025 メイプルリーフ 5ドル 1オンス 地金型銀貨 【25枚】 (コインチューブ付き)

長い変遷を経て国家の象徴となったメイプルリーフのデザイン

北国特有の荒涼たる景観によって全世界の人々の感興を引き付けるカナダ。現在のカナダの国旗の中央に描かれている赤いメイプル＝カエデの葉は、カナダ国民が太古の昔より自然と共存してきた過去をしみじみと物語っています。そのような歴史的背景の下に、国家の象徴として親しまれてきたメイプルの起源は18世紀初頭にさかのぼり、セント・ローレンス川沿いに移住したフランス系カナダ人たちが共通の紋章として使用し始めたことが始まりです。1834年にはサン・ジャン・バティスト会が、同会のエンブレムとしてメイプルのデザインを採用しました。また初代モントリオール市長のジャック・ヴィジェは、メイプルリーフを「森の王・カナダの象徴」と呼び、フランス系カナダ人社会の結束力を高めたことで知られています。しかし、メイプルリーフが本格的にカナダ国家の象徴と見なされるようになるのはずっと後のことで、19世紀後半のことでした。1868年のオンタリオ州トケベック州の紋章としての採用を皮切りに、1921年には遂に国家の紋章として国内のいたるところに見られるようになりました。過去にはオンタリオ州の紋章は黄色の葉が、またケベック州のそれには緑色の葉が描かれていましたが、現在のカナダの国旗には赤い葉が用いられることが主流となっています。本来は緑の葉が一般的でしたが1965年以降は赤いメイプルで統一されるようになりました。現在この赤いメイプルリーフは、カナダの国旗以外にもよく用いられており、多くのカナダ系企業やスポーツチームのロゴとして使用され、何よりも大自然を象徴するデザインとして高い人気を誇ります。

地金型コインの最高傑作の2025年度版の満を持しての解禁

1970年代以降、地金型貨幣の最高傑作として毎年リリースされるメイプルリーフ。時代を超越して受け継がれるその優れたデザイン性と機能美によって、世界中のコインコレクターにとっての必須アイテムとしての絶対的地位を確立しています。今回は、同地金型作品の2025年度版のご紹介です。裏面に見られる無数の放射線状の線は、他の地金型コインには観られない一種独特の輝きを生み出しており、コインコレクターの美意識を刺激し、所有欲を満たすことでしょう。そして裏面の中央には、カナダの国章である至ってシンプルなシュガー・メイプル・リーフが刻まれており、デザイン全体に風格を与えており、北の大地カナダの魅力を醸し出しています。このメイプルリーフの優れた写実性は、何よりも当コインの発行元の王立カナダ造幣局の高い技術的確信を物語っています。想像を絶するほどの高い職人芸の賜物である当デザインは、世界中のコレクターたちのニーズに応え得るものであり、王立カナダ造幣局の誇りでもあります。その高品質と絶対的なブランド力は、あらゆる投資目的に応え得るものであり、確実性において群を抜く魅力を兼ね備えています。2025年度版の満を持しての解禁は、世のあらゆる投資家やコインコレクターたちを狂喜させることは間違いありません。素朴でありながらも魅力的なデザインによって愛され続けるこのメイプルリーフのデザインは、王立カナダ造幣局の主力商品としてのブランド力を保有するものです。コイン表面には、2022年9月8日の代替わりに際して英国王位を継承した現英国王チャールズ3世の特別肖像が掲げられています。写実性に富んだこの肖像は、国王のありのままの素顔を映し出す芸術性豊かなポートレート作品です。コインコレクターでなくとも、コインを愛する全ての人に委ねられるべきこの名品を手に取って、これからさらなる広がりを見せるはずの地金型コインの奥深い世界をご堪能いただけたらと思います。