2025 チャールズ3世 干支巳年 1000ポンド1キロプルーフ金貨 未鑑定 箱付き【ご予約承り品】

洋の東西を繋ぐ文化的架け橋「十二支」を描くロイヤルミントの「干支シリーズ」

東西文化を繋ぐ架け橋として現代英国ロイヤルミントが創始した「干支シリーズ」。2014年午の年に始まり、数々の魅力的なデザインの紹介によって当代随一の人気を誇るモダンコインの傑作コレクションとして今、国際的な注目を集めています。干支と言いましても日本の十二支ではなく、本場中国の十二生肖を基調としているところが最大の特徴です。古来中国の伝統文化としてわが国日本においても継承されている「十二支」の概念は、それぞれの動物の特徴的な性質を人間の資質や運命になぞらえたり、未来的展望を予測したりするために用いられていました。12種それぞれの動物は、人間のさまざまな側面を映し出す鏡のような存在です。干支は中国発祥の非常に古い学問であり、戦国時代に創始された陰陽五行説よりもはるかに古い起源をもつものです。日本の十二支との大きな違いは、中国の十二生肖では実際に亥に当てられる動物がブタであり、日本ではイノシシであるという違いが挙げられます。また中国では申を漢字で「猴」と書きますが、日本では「猿」の字が当てられます。戌は中国では「狗」の字が当てられ、日本では「犬」となっています。中国固有の文化でありながらもアジア各国に広まった十二支文化は、より理想化された形でわが国日本にも定着したと考えられます。それゆえに、我々日本人にとっては馴染みの深いものであり、年間カレンダーを始め生活空間のいたるところに干支や十二支に関する影響を見出すことができるほどです。今や世界的な文化と見なされるようになった干支ですが、過去数十年間にわたる中国の経済発展がその需要の背景にあることは言うまでもありません。そしてこの度のモダンコインシリーズとしての登場は、英国貨幣界の先見の明として今後長きにわたって絶対的評価の対象と見なされることでしょう。

モダンコインシリーズ「干支シリーズ」ならではの巳年を象徴する新作コインの登場

2025年は蛇を意味する巳年に当たります。十二支の6番目に当たる巳は、元々新たな誕生を意味する動物であり、それが約束する将来性や子孫繁栄、国家や家族の平和と関連付けられる縁起の良い動物とされています。また当てられている巳の漢字には、植物の種子ができ始める時期という意味があり、草木の成長が極限に達して次の生命が宿る時期を指し示すともいわれています。誕生する前の胎児の形から派生したと伝えられる巳の一字には、正に万物の基本形としての絶対性を感じ取ることができます。そしてそこからの脱皮と成長こそが、巳年生まれの人物の生涯にわたるテーマであり、この年ならではの飛躍を象徴していると考えられます。今回ご紹介させていただくコイン表面には、巳年を象徴する大きな蛇が描かれており、この動物ならではの力強さと色彩感を感じさせます。一般的に蛇は大変利口な動物と見なされる傾向があることから、時に狡猾でありながらもその知力によって現世を生き抜く力強さを余すところなく表出しています。コイン裏面には、2022年の代替わりに際して英国王位を継承した現英国王チャールズ3世の「公式第1コイン肖像」が描かれています。当コイン裏面の極めて東洋的なデザインと一見対照的とも思える表面の国王のポートレートですが、英国王室を代表する国王のような人物の肖像がコインの表裏を繋ぐ架け橋の役割を果たしていることは意義の深いことです。混沌たる世相を反映するニュースが世間に飛び交う昨今ですが、2025年に当コインを手に巳年ならではの大躍進を見届けることは、人類にとってのこの上ない喜びに違いありません。