トリスタンダクーニャ 2014 エリザベス2世 ジョージ王子誕生1周年記念 100ポンド金貨 NGC PF70UC【ご予約承り品】

2013年の英国王室最大のニュースとなった未来の英国王の誕生

ケンブリッジ公爵ウィリアム王子と同夫人キャサリンとの間に誕生したジョージ王子の誕生は、英国王室の輝かしい未来の象徴として2013年の英国最大のニュースとなりました。現英国女王エリザベス2世の3番目の曾孫であり、故ダイアナ元妃の初孫に当たるジョージ王子は、祖父チャールズ皇太子と父ケンブリッジ公爵に続いて英国王位継承順位第3位の保持者でもあります。まだ年若い王子が英国王として即位するのはずっと先の事かも知れませんが、2013年の誕生当時、既に未来の国王としてその将来は大いに期待されていました。これを受けて英連邦各国では未来の英国王の誕生の記念すべき瞬間を記念して礼砲が発射されました。まずイギリス国内では、41発がロンドン・グリーンパークで王立騎馬砲兵によって発射され、62発がロンドン塔で名誉砲兵中隊によって発射され、続くバミューダ諸島では21発がバミューダ連隊によって発射されました。政府、陸海軍関連施設ではユニオンジャックが掲揚され、ウェストミンスター寺院を始め多くの教会においては王子の誕生を祝福する鐘が鳴らされ、英国全土が歓喜に包まれました。

2014年にトリスタンダクーニャ島が発行した王子の誕生一周年記念100ポンド金貨

英国の海外領土としてセントヘレナ島やアセンション島との協調関係を保つトリスタンダクーニャ島は、南大西洋に浮かぶ絶海の孤島です。島は主要な外貨獲得の手段として多彩な記念コインの発行を続けており、世界中のコインファンのニーズに応えています。英国王室との深い関連性からコインの題材も王室と王族にまつわるものが多く、コインの発行が英領諸国の一員であるというアイデンティティーのアピールに繋がっているようです。2014年に誕生一周年を迎えたジョージ王子ですが、その喜ばしい瞬間を100ポンドの貨幣価値を持つデラックス金貨の発行によって祝福することは、トリスタンダクーニャ島ならではの気の利いたアイデアではないでしょうか。本国ロイヤルミントのレベルに一歩も引けを取らない同島が発行するコインの水準の高さは、同島がコインの制作を一貫して依頼している私設造幣局であるコモンウェルスミントの熟練の技の賜物であり、それ無くして同島が発行するコインが英国モダンコインの範疇に含まれることは決してあり得なかったことと思われます。

コインの表裏に見られるウィンザー王家の愛情と幸福

まずコイン表面には王子の祖母である現英国女王エリザベス2世の「第４肖像」が刻まれていますが、これは熟年期に差し掛かった女王の威厳を余すところなく伝えるコイン肖像画の秀作です。女王お気に入りのティアラが特徴的ですが、これは夫フィリップ殿下との婚礼の際に祖母メアリー王妃から贈与された歴史的な宝飾品です。「アイルランドの少女たちと大英帝国のティアラ」という大変美しい名前をもつ英国王室の至宝です。王子の誕生を誰よりも喜んでいたのは、王子にとっての祖母である女王であったに違いありません。その柔らかな風貌の奥には王室に新たな一員を迎える喜びと共に、ウィンザー家の家長としての誇りが漲っています。コイン裏面に繰り広げられている装飾的な紋章は、未来の国王の誕生一周年を迎えるに相応しく厳粛かつ喜びに満ちたものです。王家の紋章の下には王子の誕生日である7月22日の日付が感動的に刻まれています。そして上部には「ジョージ・アレクサンダー・ルイ王子」と王子の正式名が掲げられています。このコインは単なる一王族の誕生一周年記念金貨ではなく、未来の歴史上の人物の記念すべき人生の第一歩を示すものとして、近い将来には全く異なる性格を帯びたものに変貌する可能性があります。そしていつの日か王子が英国王となった時には改めてその真価を発揮するに違いありません。

品位： 約99.99％Au（K24）

重量： 約31.31 g

最大発行枚数： 500枚

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