ご挨拶
アンティークコインのショールーム、コインパレスの瀧でございます。
先日6月3日、4日にモナコにてMDCオークションが開催されました!
この日最も高額で落札されたのは、1862年発行のナポレオン3世100フラン試作金貨。
その落札額はなんと、8160万円*でございます!
一方イギリスのウナ&ライオン5ポンド金貨は今回のオークションの中では5番目に高額の約4000万円*で落札と、先日のSINCONAオークションに次いで好記録を収めております
他にも約5000万円*で落札された1870年発行のナポレオン3世100フラン試作金貨や、約4600万円*で落札された1715年発行のメキシコ8エスクード金貨など、先日発売されたばかりの新刊「世界の名品 アンティークコイン300選」に収録されている名品が多数登場しました。(*1ユーロ=140.5円、手数料・輸入消費税込みで算出)
書籍で見たことのあるコインが実際に出品されると、親近感や愛着のようなものを感じますね。
当書籍を既にお読み頂いた多くの方々もまた、同じような気持ちでオークションを見守られたのではないでしょうか。
それと同時に「書籍にはもっと高額で落札されたコインも載っているのだろうか」「このページのコインは実際のオークションではいくらで落札されたんだろう」といった疑問を持たれた方もいらっしゃるはず。
そこで本日は、「世界の名品 アンティークコイン300選」で掲載されているコインの中から、過去に数億円以上で落札された伝説の名品をご紹介いたします。
「世界の名品 アンティークコイン300選」とは?
コインのご紹介の前に、まずは新刊「世界の名品 アンティークコイン300選」のタイトルを初めてご覧になる方に向けて書籍の概要をご案内させていただきます。
当ガイドブックは、日本における外国コイン研究の先駆者、平木啓一先生のご執筆によるハイレヴェルなコレクター向けの書籍として、お手元に置かれることを広くお勧めできる一冊です。
本書では、約100カ国の国と地域で、紀元前625年から1985年までに発行された魅力ある300種コインが全て写真付きで紹介されております。
掲載されたコインの中には、かつて世界のオークションで1億円以上で落札されたものも多数ございます。
全項目を通して著者・平木啓一氏のアンティークコインに関する並々ならぬ教養の高さと、それらを取り巻く歴史に対する深い洞察力を感じられることでしょう。
本日は書籍に掲載された300点の名品の中から3点の「億越えコイン」をご紹介させて頂きます。
約20億円で落札!アメリカ ハイ・レリーフ金貨
2021年にサザビーズオークションに出品され世界を驚かせたのが、1933年発行のアメリカ ハイ・レリーフ20ドル金貨です。
わずか20ドルの額面のコインが当時なんと20億円で落札され、硬貨としては史上最高額を記録し話題になりました。
「世界の名品 アンティークコイン300選」では319ページ(掲載番号:294)に掲載されており、平木先生ならではの味わい深い解説をお楽しみいただけます。
本書で紹介されているコインの写真は1925年発行版のものですが、年号の刻印以外は同じデザインが施されております。
ABCニュースによると、オークションが開催された当日、わずか4分程度で開始価格からその2倍以上の最終落札価格にまで到達し、オークション会場を騒然とさせました。
次にオークションに登場するときは一体いくらで落札されるのか楽しみです。
参照:https://www.abc.es/cultura/abci-nueva-moneda-mas-cara-mundo-ultima-aguila-doble-alcanza-155-millones-euros-202106091408_noticia.html
約3.7億円で落札!1804年発行アメリカ 1ドル銀貨
約200年前にアメリカで発行された1ドル銀貨が、2017年に約3.7億円で落札されました!
コインが出品されたのは、2017年3月31日にスタックス・バウアーズ・ギャラリーがアメリカのメリーランドで開催したオークション。
注目して頂きたいのは、その素材です。
銀価格が1gあたり約94円、金価格が1gあたり8,391円とされている2022年7月23日現在と比較して、オークション開催当時、銀貨がこれほどまでに高額で落札されているのは驚くべき現象と言えます。
「世界の名品 アンティークコイン300選」では216ページ(掲載番号:191)に掲載されておりますので、お手元にお持ちの方はぜひご一読くださいませ。
参照:https://jp.reuters.com/article/coin-auction-us-idJPKBN1750NL
約1.7億円で落札!1839年発行 英国ウナ&ライオン金貨
弊社所蔵のWR-278タイプのウナとライオン
もはや海外オークションの高額落札常連コインと言っても過言ではない名品が、1839年にイギリスで発行されたウナ&ライオン5ポンド金貨です。
2021年に開催されたヘリテージオークションでは、当コインとしては歴代最高額の約1.7億円で落札され、イギリスコイン人気の大きな追い風となりました。
つい先日もスイスで開催されたSINCONAオークションにてWR280タイプが約6800万円で落札されており、世界的な金価格の高騰も相まって今後もウナ&ライオン金貨の人気はますます高まると予想されております。
「世界の名品 アンティークコイン300選」では242ページ(掲載番号:217)に掲載されております。
関連記事:相次ぐ高額落札、1839年ウナとライオン£5金貨の価格推移を発表
まとめ:今後も目が離せないアンティークコイン
ここ数年日本でも金融危機やインフレの危険性が叫ばれている中、実物資産として新たにアンティークコインを所有する方が増えています。
また世界の中央銀行がこぞって金の保有量を増やし、世界的な金価格の上昇が記録されていることからも、今後もアンティークコインの人気が高まっていくことでしょう。
しかしながら、世界中の貨幣を詳しく紹介する書籍はまだまだ珍しく、「世界の名品 アンティークコイン300選」はコレクターにとって貴重な「資料」として大いに役立つに違いありません。
改めて著者・平木氏の慧眼に対し最大の讃辞を捧げると共に、当書がアンティークコインを愛する我が国の全ての人々に益するものとなることを心から願わんばかりです。
ご注文はこちら
Line up
【お知らせ】海外オークション出品代行承り中
2022年3月頃から記録的な円安が続く中、弊社でも多数の海外オークション出品代行のご依頼を頂戴しております。
代行手数料は業界最安値の3%!
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
お得な最新情報が満載!LINEお友達募集中
コラムを最後までお楽しみいただきありがとうございました。
弊社コインパレスでは、公式LINEアカウントにてお得な最新情報を配信しております。
LINEのトーク画面から、商品に関するお問い合わせも可能でございます。
頂戴したお問い合わせは、営業担当者よりリアルタイムの情報と共にご返信申し上げます。
本日ご紹介申し上げたコインのご注文も承っておりますので、どうぞご利用くださいませ。