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【コラム】英国君主エリザベス2世の誕生96周年に際して


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新緑の季節を迎えつつある日本列島ですが、日本から見て地球の裏側の国、英国の春の気候は未だ肌寒く、時折雲の間から流れる太陽の光線が母なる大地を照らし、 長く続いた陰鬱な冬の終わりを微かに告げているかのようです。

そのような峻厳たる春の景観を背景とするイギリス連合王国は本日4月21日、同国に70年間君臨するエリザベス2世の誕生96周年を迎えました。 本年2022年は英国が女王の「プラチナジュビリー=在位70周年」一色となることが予想される年で、それを主催する英国にとっての歴史的な一年として永久に記憶されることでしょう。

6月には女王としての公式誕生日の祝賀を中心として数々の記念行事が開催される予定で、その模様は英国から世界的規模で配信されることが予想されます。 女王が積み重ねてこられたこの96年の重みを感じることは、英連邦のみならず世界にとっても誠に有意義な機会であるに違いありません。 超然の在位70周年の記念すべき年に御年96歳となられたエリザベス2世ですが、これまでにも連合王国の君主としてのみならず、一人の人間として、 また時に一人の女性としての絶対感を世界に強く印象付けて来られました。

 

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引用:https://www.bangkokpost.com/world/2098375/husbands-death-has-left-huge-void-for-queen-elizabeth-ii-prince-andrew

過去に世界規模で展開された公務の数々において英国君主としての尊厳を十全に誇示されて来られたことは言うに及びませんが、普段の陛下とは一体どのような方なのか、 という疑問を抱いたとしても不思議ではありません。それを知るカギは、昨年2021年に薨去されるまで70年以上にわたって女王に生涯を捧げられた夫君フィリップ殿下ことエディンバラ公爵の存在にあります。

1952年2月6日の即位当日、女王が遠きケニアの地でイギリス連合王国の君主となる運命を潔く受け入れられた時に女王の誠実な決断を見届け、自身の生涯を捧げる決心を固めた一人の男性こそは、 その後、実に73年間にわたって公私共に女王を支え、昨年御年99歳にて天寿を全うされたフィリップ殿下その人でした。公務によって多忙を極める女王に代わって4人の子女の養育を担い、 温かい家庭生活を女王にもたらした良き夫であったフィリップ殿下。ご夫妻が築き上げられた家庭は、英国の典型的な家族制のシンボルとして世界中の人々から愛され、 そのまま歴史と伝統の国、英国の象徴と見なされるようになります。

 

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引用:https://www.dailymail.co.uk/news/article-4253148/The-Queen-honours-long-serving-hairdresser.html

女王はその立場上、ロイヤルメンバー以外の多くの人々と交流される機会を持たれています。特に女王の日常生活を支える王室職員との交流は、 これまで数えきれないほどの微笑ましいエピソードと共に語り継がれて来ました。過去20年以上にわたりヘアドレッサーとして陛下に仕えたイアン・カーマイケル氏は、 陛下のトレードマークとも言えるあの完璧極まりないヘアスタイルの創造主として著名ですが、長年の貢献によって昨年には陛下自らの手によってロイヤル・ヴィクトリア勲章が同氏に授与されたというニュースが英国を駆け抜け、 英国民を狂喜させました。また陛下の専属スタイリストで裁縫師を務めるアンジェラ・ケリー氏は、2012年に陛下の在位60周年「ダイアモンド・ジュビリー」を記念して「Dressing the Queen=女王のドレス」と題した書籍を上梓し、スタイリストとして女王に仕えた経験にまつわる貴重なエピソードの数々を披露し世界的に絶賛されたことで知られています。

 

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引用:https://people.com/royals/queen-elizabeth-aide-needed-stiff-drink-after-cutting-monarch-hair-amid-lockdown/

そして本年、前回の執筆を上回る注目が期待される「The Other Side of the Coin=コインの裏側」という魅力的なタイトルを持つ書籍が、在位70周年記念の一環として来月5月にリリースされる予定とのことです。 新しい靴をお召しになっても世界で唯一「絶対に靴擦れしない女性」であるとまことしやかに囁かれる女王陛下ですが、その秘密もどうやらケリー氏の存在にあるようです。 靴のサイズが偶然にも陛下と同じであるケリー氏が先に陛下がお召しになる予定の靴を履きならしているため、問題が起こるには至らないというのがそのトリックだそうです。 自身と体形が似ているケリー氏に対し、女王は時折「あなたと私は双子の姉妹みたいね」とケリー氏にジョークを飛ばされ、氏との交流を心から楽しまれているご様子とのことです。これらの逸話から連想される女王陛下のお人柄は実に多彩で、 階級や性別、そして年齢に関係なく個々の人間としての存在を認めようとされる公明正大な実像が浮かび上がってきます。

 

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引用:https://www.newsweek.com/queen-elizabeth-caught-pandora-papers-crown-estate-azerbaijan-president-1635276#slideshow/1906956

女王は類まれなるユーモアのセンスを兼備されている人物としてもよく知られていますが、特に一般人との交流を示すエピソードにその片鱗を伺うことができます。毎年夏の終わり頃に、 スコットランドのバルモラル城にて公務から離れてゆっくりと過ごされる女王陛下ですが、同城において陛下の元警護官を30年以上務めたリチャード・グリフィン氏が英国の高級紙「タイムズ」に明かした内容は、 女王のユーモアあふれる気質が垣間見える休暇中の出来事にまつわる和やかなエピソードでした。それは女王がツイードのジャケットとヘッドスカーフを巻いた姿で、 バルモラル城付近をグリフィン氏と散策されていた時のことでした。偶然城の近くを通りがかったアメリカ人観光客のグループが、女王であることに全く気付かず、「この近くに住んでいるんですか?」と尋ねます。 これに対して女王は、「私はこの近くに住んでいる者です」とあっさりと回答されたとのことです。さらに観光客のグループは、事もあろうに「では、エリザベス女王に会ったことはありますか?」と女王本人に尋ねます。 これに対して陛下は「私はありませんが、彼は会ったことがあります」とグリフィン氏をジェスチャーによって示しながら笑顔で答えられたとのことです。グループはその後もイギリス連合王国の女王の存在に全く気付かずに去っていった様子でした。 著名人でもある女王陛下にとっては多少気まずいシチュエーションであったかも知れませんが、ウィットに富んだ回答によって切り抜けられるところに女王の上質なセンスが感じられる逸話ではないでしょうか。 このような人間味のある素晴らしい君主を戴く英国が魅力的に映るのは当然のことです。

 

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引用:https://news.sky.com/story/royal-dressmaker-angela-kelly-reveals-life-dressing-the-queen-11847351

君主と国家の関係、そして個人と世界の関係を何よりも大切にされて来た英国女王エリザベス2世の誕生96周年に心からの祝意を捧げたいと思います。

 

 

 

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