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THE FIFTH LEGEND
現代英国におけるポピュラー音楽界を代表する偉大なるミュージシャン達をモダンコインによって紹介する人気コインシリーズ「ミュージックレジェンド」。基本的には視覚化することのできないはずの音楽を洗練されたデザインによってコイン上に鮮烈に再現するその独特のアプローチは、これまでに音楽界のみならず各界からの高評価を獲得しました。
今や伝説と呼んでも過言では無い英国ロック界屈指の名バンド「ローリングストーンズ」が選定され、同シリーズを一際輝かせるに至ったことは実に喜ばしい限りです。同バンドのロック界における長期間に渡る世界的な活躍とそれが生みだした伝説は正に当コインシリーズの条件を満たすものであり、今後のラインアップが期待に値するものとなることを約束するものです。
今やロック界を代表するローリングストーンズですが、その誕生は若者文化たけなわの1960年代の英国にさかのぼります。結成初期に活躍していたブライアン・ジョージがある音楽誌にバンドメンバー募集の広告を掲載したことが事の始まりでした。そしてイアン・スチュアート、ミック・ジャガー、キース・リチャーズが集まり、本格的なバンドとしての道を歩むことになります。
1963年のデビュー曲「Come On」を皮切りに、彼らの曲は常に英国内のヒットチャートにおいて上位にランクインするのみならず、アメリカにおいても連続的に数々の忘れがたいヒット曲を世に送り出しました。そして1965年には遂にオリジナル曲「サティスファクション」が全米1位の栄誉に輝きました。一方、華々しい成功の陰で多くのトラブルに見舞われたのも確かです。
とりわけ同時期に活躍したビートルズの活躍を横目で見ながら、時折バンドとしての方向性を失いつつあった時期には、何度もバンド存続の危機を招いたほどでした。
しかし1968年5月にはバンドの代表作として有名な「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を英国とアメリカで同時にヒットさせ、ロック界において再び勢いを取り戻します。そんな矢先の1969年、バンド創生期からのメンバーで、豊かな才能の持ち主であった天才ミュージシャン、ブライアン・ジョーンズが急死します。同年に開催されたブライアンの追悼コンサートは25万人の観客を動員し、興行として成功したばかりか、いかにローリングストーンズが国際的に認知されているバンドかを示すバロメーターの役割を果たしました。
これまでにもグラミー賞を始めとする数々の栄誉に輝いたローリングストーンズですが、発表曲の殆どが全てヒット作という過去に前例の無い驚異的な成功を収めて今日に至ります。
デザイナー
ハンナ・フィザクレア
2020年にクイーン、2021年にザ・フーに続いて、私たちの「ミュージックレジェンド・コレクション」に永遠に刻まれるのは3番目のバンドとして、ザ・ローリング・ストーンズが選ばれました。多くの人々から「史上最高のロックンロールバンド」と見なされており、この人気コレクションによりますと、彼らはまさに価値のある追加となります。
細部にこだわった複雑なデザインにインスパイアされます。職人の手仕事の跡を見ることが大好きで、デザインの中に人間の要素が現れるものが好きです。
音楽という目に見えないものを可視化し、バンドの個性をデザインによって表現するというこの大胆な試みは、当コインの裏面を見る限りにおいて成功しているように思われます。
1962年にロンドンで結成されたザ・ローリング・ストーンズは、多くの人々から史上最高のロックバンドの一つと見なされており、その理由は十分にあります。70年代にわたるキャリアで、この象徴的なグループは、8つのUKナンバーワンシングルと13のUKナンバーワンアルバムを含むヒット曲のリストを持ち、国際的にも無数のヒットを記録しています。
翌年、ザ・ローリング・ストーンズは初のシングル「Come On」をリリースし、1963年7月31日にUKシングルチャートで21位を記録しました。その後1年も経たないうちに、バンドは自身の名前を冠したファーストアルバムをリリースし、すぐに初のUKナンバーワンアルバムを獲得しました。バンドはその後、1964年7月8日に「It's All Over Now」で初のUKナンバーワンを達成しました。
60年以上にわたり、彼ら独自のブルースにインスパイアされたロックンロールを大衆に届け続けてきたザ・ローリング・ストーンズは、史上最も持続的なバンドの一つです。彼らが勢いを失う兆候はなく、ザ・ローリング・ストーンズは今日まで世界中で満員のスタジアム公演で観客を魅了し続けています。