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THE SEVENTH LEGEND
数あるモダンコインシリーズの中でも近年、例外的な高評価を獲得したミュージック・レジェンド・コレクションの第7弾は、2023年に初のグラミー賞受賞アルバム「シンクロニシティー」の発表から40周年を迎える往年の名ロックバンド「ポリス」にスポットを当てます。
1977年代の衝撃的デビューから1980年代半ばまで活躍した同バンドは、ロックとレゲエ音楽の融合によって英国ロック界に新風を巻き起こし国際的な成功を収めました。
英国モダンコインの新たな局面を切り開いた「ミュージック・レジェンド・シリーズ」。綺羅星のごとき往年の英国出身ミュージシャンをコイン上にて紹介し、近年稀に見る成果を収めました。ミュージック・レジェンド・コレクションの第7弾は、往年の名ロックバンド「ポリス」にスポットを当てます。
1977年代の衝撃的デビューから1980年代半ばまで活躍した同バンドは、ロックとレゲエ音楽の融合によって英国ロック界に新風を巻き起こし国際的な成功を収めました。当初はパンクロックの世界的ブームに乗ってデビューしたものの、それのみに固執せず、メンバー一人一人の個性を活かした音楽づくりを特徴とするようになります。
事の発端は1976年末にさかのぼり、イングランドのニューカッスルで当時プログレッシブ・ロックバンド「カーヴド・エア」に在籍していたドラマーのスチュワート・コープランドが、偶然ジャズ・フュージョン・バンド「ラスト・イグジット」で活躍していたベーシスト兼ボーカリストのスティングのステージを観たことが全ての始まりでした。スティング獲得のために説得を重ねたコープランドは、翌1977年にギタリストのヘンリー・パドゥバーニを加えた3人で遂に「ポリス」を結成します。その後、ギタリストのアンディー・サマーズの参加によって4人編成となったものの、パドゥバーニの突然の脱退によって再びトリオとなります。
バンド名の「ポリス」は英語で警察を意味するPoliceから採用されたとのことですが、当時ロンドンの至る所で毎日起こっていたパンクロックの信奉者と警察の喧噪を暗示させる語であり、体制側に立つという意味でバンド名にした結果、逆に宣伝効果を上げることに繋がったとのことです。
デザイナー
ヒーナ・グローバー
過去6回のリリース時には英国貨幣界の話題を独占し、半世紀以上にわたって発展を遂げた英国ポップ音楽の神髄を世界に知らしめた「ミュージック・レジェンド・コレクション」。今回の第7弾は独自の音楽性によって新時代を切り開いた稀代のロックバンド「ポリス」に捧げられます。
この度の待望の裏面デザインは、現代ロイヤルミントに所属する新進気鋭のデザイナー、ヒーナ・グローバーの斬新かつ繊細な感性が、英国が生んだこの名バンドの鮮烈な音楽性を浮き彫りにしています。
三色のラインが特徴的なこの名デザインの向こう側には、疾走するバンドの初期メンバー3人のシルエットがうっすらと浮かび上がっており、観る者の意識を惹きつけています。シンプルでありながらも適度な主張を感じさせるこのバランスの良い裏面デザインは、僅か9年足らずと非常に短い期間に活躍した同バンドの栄光の軌跡を永遠に刻むものでもあります。
稀代のロックバンド「ポリス」に焦点を当てるこの感動的なデザインは、豊富なラインアップに支えられたモダンコインならではの革新的技術によって忠実に再現されており、この名バンドが一世を風靡した20世紀後半の鼓動を伝えています。
ザ・ポリスは世界中で驚異的な7500万枚のレコードを売り上げ、音楽業界に不滅の足跡を残しました。そのキャリアは、5つのUKナンバーワンシングルと5つの連続UKナンバーワンアルバムを含む印象的な国際的ヒット曲のコレクションを誇り、彼らはアメリカ合衆国への第二次イギリス侵攻を主導し、イギリスの音楽の時代を定義しました。