オーストラリア 2026 干支午年 馬年 1ドル 1オンス 銀貨 【1枚】 (コインケース付き)

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飛躍の年に相応しいパースミントによる最新版午年地金型銀貨の登場

今や普遍的な文化となりつつある中国に由来する干支や十二支の概念。とりわけ12種の動物の性質を当てはめて物事の吉凶を読み取る十二支は親しみやすい文化として、我が国日本を始め世界各国で受け入れられています。中国が発祥元の十二支は広く東アジアに浸透していますが、日本では豚が猪に置き換えられるなど、地域によって若干差異が見られることもあります。紀元前16世紀の殷の時代に日付の呼び名として用いられたことが始まりで、戦国時代には年、月、時刻、方位の表現法として用いられていました。また秦の時代になると、十二支は動物を関連付けられるようになります。十二支は戦国時代に考案された陰陽五行説よりもはるかに古い起源を持つものであることから、陰陽五行説による説明は後から付け加えられたものであることが判明しており、占いの道具としての設定であったに過ぎないということが通説となっています。2014年の午の年から始まったイギリス・ロイヤルミントによる「干支シリーズ」は、コインによって東洋の文明を西欧社会に紹介する橋渡し役を務め絶賛されました。シリーズが発表された当初は未だ遠い東洋の見知らぬ文化という感が強かったにもかかわらず、その後、回を重ねるごとに好評を博し、今や十二支や干支そのものが普遍的な文化とみなされるに至りました。そしてそれらのコインデザインの出来栄えが一様に優れたものであったことから、コレクション全体としての大成功を収めました。この例外的な成功の最も大きな理由の一つは、それら12種の動物の殆どが洋の東西を超えて馴染み深いものであったことです。またそれらは写実的な手法を中心として西洋人にも受け入れられるように描かれていたことも重要と思われます。十二支といいますと、子の年から始まることが一般的ですが、敢えて英国人にとっても親しみのある午の年から創始されたことも魅力的に映ったことでしょう。このロイヤルミントの成功を機に、世界中の造幣局が挙って干支をコインの題材として取り挙げるようになったことは喜ばしいことであり、コイン界の活性化に繋がりました。今回ご紹介のコインは地金型コインの供給元として長い歴史を誇るオーストラリアのパースミントによる干支シリーズの最新版2026年度の午年地金型銀貨です。ヴィクトリア朝末期の1899年にロイヤルミントのオーストラリアにおける拠点の一つとして誕生したパースミントは、ソブリン金貨とハーフソブリン金貨の発行に特化する造幣機関として機能していました。その後、同ミントは金採掘業者たちから直接金塊を買い取り、それらを精製して金貨や延べ棒を製造する業務を行うようになり、この分野においてもオーストラリア随一の造幣局とみなされていました。今回のこの午年地金型銀貨は、長い歴史を有する同ミントのコイン製造技術と芸術性を証明するものであり、その個性的なデザインによってコインコレクターの称賛の的となること請け合いです。コイン裏面には大地を駆ける2頭の馬が描かれており、来る年の躍動感を感動的に表現しています。そしてコイン表面には、2022年9月の代替わりに際して英国王位を継承した現国王でオーストラリアの国家元首でもあるチャールズ3世の肖像が掲げられています。激動の21世紀前半を舞台として大躍進を遂げ、世界第2位の大国としての地位を獲得した現代中国。その多様な文化は現代人の我々にとって極めて魅力的ですが、当コインもまた中国古来の伝統文化を今に伝える重要な役割を果たすものです。革新的なデザインによって再び世に紹介される午年を描くパースミント版地金型銀貨をどうぞ心行くまでご堪能ください。