南アフリカ 1972 クルーガーランド 1オンス金貨【1枚】 (コインケース付き)

商品には「FINE GOLD」（純金）の刻印がありますが、31.1gの純金に約2.83gの他の金属が加えられているため、実際には22K（91.67%）となっています。

ゴールドを所有する喜びを万人に与える地金型コインの永遠の古典

地金型コインの古典として国際的知名度が高く、今も究極の実物資産として投資家を始めコレクターを魅了し続ける南アフリカ共和国の発行によるクルーガーランド地金型コイン。地金型コインとしての歴史は最も長く、初発行は1967年7月3日のことでした。同国から産出される膨大な量の金塊の商品化を期待する南アフリカ政府の意向を反映するプロジェクトとして企画され、初登場以来同国最大の金属加工会社「ランド・リファイナリー」がその製造を請け負っています。1920年に南アフリカの地にて創業した同社の前身は長らくイギリス本国のロンドンに存在しましたが、イングランド銀行の委託業務を担当する企業として1919年にその設立が決定したことが事の始まりでした。コインの名称は、1883年から17年間にわたって南アフリカ共和国の大統領を務めたポール・クルーガー（1825－1904）の名に因んで命名されましたが、コイン表面にも彼の肖像が掲げられておりこの地金型コインのトレードマークとなっています。またコイン裏面には、南アフリカを象徴する野生動物であり、シカに似た肢体を持つ「スプリングボック」が描かれており、同地金型コインのもう一つの顔となっています。1980年代までは地金型コイン市場において約90％もの驚異的な売り上げを記録していた超人気地金型作品であったクルーガーランドでしたが、1980年代から1990年代にかけてはしばらくの間停滞期を迎えます。同時期に南アフリカの白人政府が推進していた有色人種隔離政策「アパルトヘイト」を暗示させる南アフリカの主力商品としてのクルーガーランド地金型コインゆえにヨーロッパ諸国による不買運動へと発展し、その製造は大幅に削減されます。また1970年代以降、同コインの主要な市場であったアメリカ合衆国においても1985年には南アフリカ政府のアパルトヘイト政策の影響から輸入が途絶え、これによって全体的な売り上げに翳りが見え始めました。しかし1991年以降には南アフリカ共和国の政策の変更によって徐々に見直され始め、再び国際的に注目されるようになります。元々個人が容易に地金を保有することを想定して考案されたクルーガーランド金貨の魅力は計り知れず、地金型商品の最初期の形として今日まで存続しています。そのビジネス面での成功がその後の主要な地金型コインの市場への進出に与えた影響は計り知れず、1979年のカナダの「メープルリーフ」、1982年の中国の「パンダ」、1987年のイギリスの「ブリタニア」、1989年のオーストリアの「ウィーン・フィルハーモニー」等の地金型コインの傑作の創造へと繋がる原動力となったことは言うまでもありません。そして21世紀の今日においては地金型コインの先駆けとしての真価が正当に評価されるようになり、世界の市場における好調な売れ行きを見せています。今回ご紹介させていただくのは、創成期に当たる1972年に発行された1オンス・クルーガーランド金貨です。Fine goldの表記が見られるものの実際の金含有率は22金(91.67%)であり、クルーガーランド金貨ならではの特記事項として重要です。「金をコインによって所有する」という地金型コインならではの魅力を世に知らしめたクルーガーランド金貨。当コインは地金型作品の永遠の名作として、コレクターに所有する喜びを与えてくれることでしょう。

【ご注意】
・地金相場の変動により、常に価格が変動いたします。
・海外で製造された製品です。
・稀に黒ずみや傷、ミルクスポット（白い斑点）等が見られる製品もございますが、一般的にコイン本来の価値を損ねる要素とは見られないため、返品返金の対象とはなりませんのでご購入になられる際にご承知置きください。
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