ご挨拶
英国王立造幣局ロイヤルミント公式代理店、
コインパレスのブロンジです。
本日は貨幣の歴史において重要な役割を果たした「クラウン貨」の発行500周年を記念したコインがロイヤルミントより発表されましたので、ご案内させていただきます。
各種ご予約を開始いたしますので、ぜひコインパレスオンラインショップをご覧ください。
クラウン発行500周年記念
今より500年前の1526年、ヘンリー8世の治世下で当時他国との度重なる戦争で戦費不足に陥っていたイギリスは、財政を立て直すため貨幣改革の一環としてクラウン金貨を鋳造しました。
当時はソブリン金貨やエンゼル金貨などが主流でしたが、それらは金の純度が高く、額面価値も高かったため日常の貿易や国内流通にはやや不便で、他国はより実用的な純度とサイズを持つ金貨を使い、国際交易を優位に進めていたこともあり、クラウンはそれに対抗すべくフランスの「エキュ・オ・ソレイユ(太陽のクラウン)」に着想を得た新しい貨幣でした。
|
元画像はこちら |
発行当初は「ローズ・クラウン(薔薇の王冠)」として知られていましたが、金の純度が23カラットから22カラットへ引き下げられた際にデザインも王冠とダブルローズ(テューダーローズ)になり、「ダブル・ローズ・クラウン」という名称が定着しました。 |
その後はヘンリー8世の息子であるエドワード6世の治世で、銀が大量に流入してきたこともあり「クラウン銀貨」が登場するようになります。
クラウン銀貨と言えば、1847年発行のウィリアム・ワイオンの傑作「ゴチッククラウン」など歴史的にも有名なコインが数々誕生しています。
1935年以降はジョージ5世の即位25周年を記念して鋳造されて以来、クラウンは記念コインとして重要な役割を果たすようになりました。その後数十年間はエリザベス2世の即位から現英国王チャールズ3世の戴冠式に至るまで王室の節目を記念し、王室だけにとどまらない幅広い役割を持ち続けます。

今作はそんなクラウンの発行500周年を記念して制作されました。
裏面には伝統的な「ダブル・ローズ・クラウン」を薔薇のツタが囲むようなデザインにアレンジされており、左右に国王のロイヤルサイファーが配置されています。
表面はマーティン・ジェニングス作のチャールズ3世ポートレートに加え、その周りを5つのダブル・ローズが等間隔に並んでいる特別なデザインが採用されています。
英国貨幣の転換点ともいえるクラウン貨。
500年前から現代に至るまで、そしてこれからも文化的意義を持ち続け、貨幣史にその名が刻まれていくことでしょう。





