2025 チャールズ3世 アメリカ独立戦争250周年 ジョージ3世＆ジョージ・ワシントン 1000ポンド1キロプルーフ金貨 未鑑定 箱付き【ご予約承り品】

現在のアメリカの礎を築いた未曽有の戦闘の顛末

アメリカ独立戦争（American War of Independence）は、1775年4月19日から1783年9月3日まで継続されたグレートブリテン王国と北アメリカ東部のイギリス領13植民地との戦闘として歴史上に刻まれています。それらの植民地が独立を成就する契機ともなったこの戦争の発端はイギリス本国による植民地に対する重税にあり、フレンチ・インディアン戦争（1754年ー1763年）による財政危機の解消を目的として画策されたものでした。またイギリス政府は1764年に砂糖法、1765年には印紙法を制定し、植民地からの税収の増加を期待していましたが、特に極端な印紙法はアメリカ全土で広範な反対運動へと繋がり、撤廃に追い込まれます。またイギリス本国議会はタウンゼンド法を制定して植民地に新たな税を課そうと試みますが、また強硬な反対運動のきっかけとなり、この法も撤廃に追いやられます。しかしこの時の紅茶に対する課税のみは結局廃止されず、本国から輸入される茶の重税によって植民地の不満は募る一方でした。1773年の茶法の制定によってイギリス東インド会社の紅茶が安価にて入手できるようになると植民地の商人たちの不満は頂点に達し、ボストン港停泊中の船舶から紅茶を海に投げ入れて抗議の意を示した有名なボストン茶会事件が勃発します。これらの事件をきっかけとして起こった独立戦争の間、植民地の住民たちはイギリス本国の支配を一貫して拒否しましたが、またこの歴史的な戦闘によって後のアメリカ合衆国（United States ）の政治的独立を実現したことも確かです。戦争が勃発した1775年、革命軍は全ての植民地諸州の政府を掌握し、政治と立法を司る第二次大陸会議と軍事面での代表を務める大陸軍を発足させます。そして翌1776年には有名な「アメリカ独立宣言」を発して、正式にアメリカ合衆国という名の国家を形成します。独立戦争の全期間を通してイギリスの海軍はアメリカ東海岸を制覇していたことは事実であり、海軍の軍事力を最大限誇示していました。しかし陸軍の兵数は比較的少なく、支配地域も地理的に狭い範囲であったといえます。植民地軍がサラトガの戦いで勝利した直後の1778年にはフランスが植民地側に援軍を派遣し、またその後2年以内にスペインとオランダが植民地側を支持する目的で派兵しています。戦争の終盤戦に近い1781年にはフランス海軍がチェサピーク湾の海戦において勝利を収めたことを皮切りに、植民地軍とフランス王国の合同軍は1781年のヨークタウンの戦いでイギリスが保有する領土を包囲し、完全に降伏させることに成功します。この戦いを以って実質的な戦闘は終焉を迎えます。1783年にはイギリス本国と植民地との和平交渉が進められ、フランスのパリにて植民地軍を応援していたフランス政府立会いの下にパリ条約が締結されます。これによってイギリス本国はアメリカ合衆国の独立を公式に認めることとなります。

アメリカ独立戦争の超然の250周年を恒久化する新たなモダンコインの傑作のリリース

2025年はアメリカ独立戦争が勃発してから250周年目の節目の年に当たります。イギリスコインのお膝元であるロイヤルミントは、この超然の機会を記念して歴史的な威厳を湛えた傑作を創造しました。今回ご紹介のコインは、250周年に相応しい斬新な意匠によってこの歴史的事象を永遠に輝かせることでしょう。コイン裏面には植民地軍の総司令官を務めた偉大なる政治家ジョージ・ワシントンと当時のグレートブリテン王国の君主であったジョージ3世のポートレートが描かれています。これら2人の歴史上の人物が実際に対面することはありませんでしたが、この250周年の記念コイン上でのみ遂に実現したことになります。ロイヤルミントは二人のファーストネームが偶然にも同じ「ジョージ」であったことから、当コインを「二人のジョージ」と命名しました。そしてその周囲には独立戦争のスローガンとして用いられていた有名な碑文「OUR LIVES, OUR FORTUNES, AND OUR SACRED HONOR=我らの生命、我らの財産、そして我らの聖なる名誉」が刻まれています。コイン表面には2022年9月の代替わりに際して英国王位を継承した現国王チャールズ3世の「公式第1コイン肖像」が見られます。ロイヤルミントの名デザイナー、マーティン・ジェニングスの手によるこの温和なポートレートは、人間チャールズ国王の奥床しさを映し出す鏡のように生き生きと描かれています。この到達容易ならざる歴史的事象の250周年をチャールズ国王は現英国君主としてどのような気持ちで受け止められているのか興味深いところです。現在も世界第1位の経済大国として君臨する偉大なるアメリカ合衆国。同国の輝かしい過去と現在が決して短期間に得られたものでないことを歴史は物語っています。アメリカに永遠の勝利をもたらした独立戦争の記憶を恒久化するモダンコイン界待望の傑作の登場です。