HOME > アンティークコイン > オーストリア 1915 フランツ・ヨーゼフ1世 ダカット 金貨 リストライク PCGS MS68
-
一般価格:159,500 円(税込)
会員価格: 145,000 円(税込)ハプスブルク王家最後の皇帝を描く大型金貨!オーストリア・ハンガリー帝国の実質上最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世
19世紀前半のナポレオン戦争後のヨーロッパ各国の恒久的な安定と秩序の維持を想定して開催されたウィーン会議。しかし、このウィーン体制の下で抑圧されていた自由主義とナショナリズムが1830年代以降に台頭し、体制の動揺が顕著となります。1848年3月、オーストリアの首都ウィーンで「三月革命」が起こり、宰相メッテルニヒは失脚してイギリスに亡命し、ウィーン体制は完全に崩壊します。憲法の改正を約束したものの、履行を怠ったために国民の反感を買い、退位せざるを得なくなった国王フェルディナント1世。その後継者として、若干18歳の若さで即位したのが、実質上オーストリア帝国最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ1世(1867年-1916年)でした。68年間に及んだ皇帝の長期在位は、滅亡に向かって突き進むハプスブルク帝国の黄昏の時期であり、その先には1914年に勃発する第一次世界大戦が待ち構えていました。即位と共にハンガリーの独立運動に直面することになった新皇帝は、ロシアの援軍により何とかこれを阻止します。しかし、1830年代以降、イタリア半島で高まりつつあった反オーストリアの機運は皇帝の即位以後にイタリア統一戦争へと発展し、最終的にオーストリアはイタリア北部の領土の大半を喪失することになります。私生活において度重なる家族・親族の不幸に見舞われ続けたフランツ・ヨーゼフ1世は、悲しみに打ちひしがれながらも帝国の存続を願い続けます。1889年には皇太子ルドルフがウィーン郊外で謎の心中を遂げ、また1898年には皇后エリザベートが保養先のスイス・ジュネーブにてイタリア人の無政府主義者に暗殺されるという悲劇に遭います。そして1914年にはサラエボにて王位継承権保持者のフランツ・フェルディナント大公が暗殺され、第一次世界大戦の発端となったことは広く知られている事実です。旧来の王権神授説の熱烈な信奉者であり、貴賤結婚を断固として認めない古いタイプの君主であったフランツ・ヨーゼフ1世。ハプスブルク家の家訓や代々継承されていた宮廷儀礼を重んじながらも、新しい時代に対応する皇帝への歴史的な高評価は、没後一世紀以上を経た現在も変わりありません。政務に忠実であり、人情の大切さを決して忘れることのなかった生前の皇帝の誠実さと人間的な温かさが絶対的な評価に繋がっていることは間違いありません。
品番 5434 鑑定番号 47441135
現在のPCGS鑑定数はここをクリック下さい価格 一般価格:159,500 円(税込)
会員価格: 145,000 円(税込)
グレード数 MS 68 タイプ リストライク 重量 約3.49 g 直径 約20.00mm 表面 フランツ・ヨーゼフ1世の肖像 裏側 ハプスブルク家の紋章(双頭の鷹) 発送元 日本国内から発送