HOME ＞ アンティークコイン ＞ 1642-1643 チャールズ1世 クラウン銀貨 NGC VF25 S-3045
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一般価格：198,000 円(税込)
会員価格： 180,000 円(税込)清教徒革命の露と消えたイングランド国王チャールズ1世の生涯
ステュアート朝の初代国王ジェームズ1世の後を受けて、その第2代国王として1625年に即位したチャールズ1世。王が君臨した17世紀初頭のイングランド社会では、既存の価値観が新しい時代に即した内容へと移り変わる過渡期でもありました。王太子の時代から政治に関わり始め、1621年には父王の補佐としてヨーク公を名乗ってイングランド議会の貴族院議員となり、頭角を現すようになります。父王と同じく王権神授説による絶対王政の信奉者として歴史上に名を刻むチャールズ国王。そのあまりにも強硬な政治姿勢は議会との軋轢を生み、両者は次第に対立するようになります。台頭する地主階級を代表する議会派のオリバー・クロムウェルは鉄騎隊と称する軍隊を結成し、チャールズ1世率いる王党派を一掃するべくここに内乱の火蓋が切られます。この戦闘はイギリスでは市民戦争と呼ばれていますが、わが国の歴史の教科書では古くから清教徒革命と呼ばれています。1642年ごろから顕著となるこの革命において、当初優勢にあったチャールズ国王と彼の軍隊は次第に求心力を失い、1648年末までには主導権を議会派に明け渡すことになります。翌1649年1月27日にチャールズ1世は遂に議会派によって投獄され、その3日後の30日には、生前自ら当時を代表する画家ルーベンスに内装及び天井画の制作を依頼して完成したホワイトホール宮殿前にて公開処刑に処せられ、斬首されます。王の最期の言葉は「我は、この堕落した王位を離れ、堕落し得ぬ、人生の極致へと向かう。そこにはいかなる争乱も存在し得ず、世界は安寧で満たされているのだ」であったと伝えられています。。また清教徒革命の立役者クロムウェル没後の1660年に王政復古によって王の息子のチャールズ2世ら王党派がイングランドに帰国し、チャールズ1世の処刑に関わったグループは「レジサイド＝国王殺し」の咎によって告発され、チャールズ1世は王党派と英国国教会高教会派によってチャールズ殉教王として聖人に列せられました。
コインコレクターをステュアート朝時代のイングランドへと誘うチャールズ1世時代の珍しいクラウン銀貨
今回ご紹介させていただく名品は、清教徒革命が勃発した年、1642年から内乱が激化する翌43年にかけて発行されていたとされるチャールズ1世時代の珍しいクラウン銀貨です。表面には在りし日のチャールズ1世の勇壮な騎馬全体像が刻まれており、観る者をいにしえのステュアート朝を感じさせます。肖像の周囲には「神の恩寵によるチャールズ1世、グレートブリテンおよびフランス国王」という意味の荘重な碑文が刻まれています。また裏面には華麗な装飾が目を引く盾形の紋章が掲げられており、17世紀イングランドらしい風格が感じられます。そしてその周囲には「我、主の加護の下に統治する」という意味の碑文があり、チャールズ1世のイングランド統治に対する当時の意気込みが伝わってきます。内乱時の地方版として発行されたと思しき当コインには、近世イングランド史の重要な過渡期であった清教徒革命と、時代に翻弄された薄幸のイングランド王チャールズ1世の生き様が同時に刻印されているかのようです。内乱中の地方版ということもあり、製造に用いられていた金属板そのものに若干の凹凸が見られますが、350年以上もの時代を超えて我々の時代に受け継がれたことそのものが奇跡的ですらあります。当クラウン銀貨は、当時新規で創設されたイングランド・コーンウォール州のトゥルーロ造幣局で発行されたことが記録に残っています。当コインが発行された時期のトゥルーロ造幣局ではコインの発行に際して機械が導入され始めていましたが、当コインもまた機械打ちコインの最初期の一例である可能性があります。激動の17世紀イングランド史の歴史的記念品としての当コインの稀少性は高く、全てのコインコレクターをステュアート朝時代のイングランドへと誘うことでしょう。
品番 5040 鑑定番号 
4883480020
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会員価格： 180,000 円(税込)
グレード数 VF 25 重量 29.29g 表面 チャールズ1世 裏側 紋章を描いた盾 発送元 日本国内から発送 -
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