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東インド会社 1854 ヴィクトリア女王 2モハール・モハール・10ルピー・5ルピー銀貨4枚セット リストライク NGC PF62-66
最高鑑定 NGC鑑定付き- 品番： 3339
- 鑑定番号：
3592907012
一般価格：65,780,000 円(税込)
会員価格： 59,800,000 円(税込)大英帝国の最盛期を支えた海外貿易の拠点としてのインドの重要性
1837年に僅か18歳の若さにてグレートブリテン連合王国の君主として即位したヴィクトリア女王。63年7ヶ月に及んだ女王の在位期間は歴史上「ヴィクトリア朝」と称され、今も英国史上の黄金期として記憶されています。
18世紀中盤のジョージ3世の治世下に興った産業革命が次代に及ぼした影響は大きく、ヴィクトリア女王の治世下の大英帝国の大成はその恩恵なくしてあり得ませんでした。ヨーロッパの列強諸国との経済・産業面における熾烈な競争にて大きな成功を収めた英国でしたが、それを支えたのがアジアやアフリカにおける植民地の獲得と拡大の成果であったことは否めません。地上の総面積の約4分の1を保有し、約7億の民を擁した大英帝国こそは、有史以来最大の帝国として19世紀に最盛期を迎えた奇跡的な国家として歴史にその名を刻みます。その頂点に君臨したヴィクトリア女王は、夫アルバート公爵の献身に支えられながら君主としての務めを果たし、国家の安泰と驚異的な領土の拡大を同時に実現しました。当時英国が保有していた海外領土の中でもとりわけ貿易面で重要視されていたのは中央アジアのさらに中央に位置するインドであったことは相違ありません。
東インド会社
現地での商取引を独占し、実質上英国政府の名代として数多くの特権を現地にて行使していた東インド会社は、ヴィクトリア時代の1850年代まで英国史の表舞台で活躍した一大企業として知られています。英国本国に巨万の富をもたらした同社の歴史的な役割は計り知れず、その功績は解体後も常に大英帝国構築の原動力であり続けました。
©インド コルカタにあるヴィクトリア記念堂 1861年に夫アルバート公爵の薨去という不運に見舞われ、意気消沈していた女王の服喪期間は予想に反して長く、国民の批判の対象となりつつありました。議会の度重なる説得によって、女王がやっと君主としての務めを果たせるようになったのはそれから約10年後のことでした。しかしそれらの年月において英国は決して眠っていた訳ではなく、むしろ全世界の覇権を虎視眈々と狙っていたといえます。1870年代初頭の議会の開会式への出席を皮切りに女王は公務に復帰し、完全復活を強く印象付けることに成功しました。そしてその後、英国議会の承認によってインド女帝位を推戴され、名実ともに大英帝国の宗主としての強大なる権威を獲得することになります。
史上最強国家としての大英帝国の栄光の重みを今日に伝える世紀の大珍品
英国のアジア貿易の中間地点として繁栄を謳歌していた当時のインドでは、貿易用の決済通貨としてのモハール貨が使用されていました。ウィリアム4世の治世下に初めて導入され、ヴィクトリア女王の時代へと受け継がれたモハール金貨は19世紀に興隆期を迎えた大英帝国の象徴でもありました。
今回ご紹介させていただく作品は、インドを貿易の中間地点として隆盛を誇った東インド会社が1854年に現地で発行した4枚の銀貨から成る大変珍しいコインセットです。
表面
表面には大英帝国の宗主ヴィクトリア女王の公式コイン肖像として有名な「ヤングヘッド」が描かれており、古き良き時代を感じさせます。英国貨幣史上におけるコイン肖像の最高傑作の一つに数えられるこの作品は、当時を代表する天才彫刻家ウィリアム・ワイオンがキャリア最初期に制作した不朽の名作です。「ワイオン氏ほどに私を私が描いて欲しいように描いてくれる作家は他にいません」と女王自身に言わしめるほどの実力の持ち主であったワイオンは、若き日の女王の清々しい横顔を極めて正統的な写実性によってコイン上に描き出し、成功を収めました。
裏面
©ウィリアム・ワイオン作モハール貨裏面モデル（左）British Museum 当コインセットに含まれる銀貨4枚のデザインはどれも同じものですが、裏面のヤシの木とライオンの意匠もまたワイオンの手による傑作として知られ、現在も依然として高い人気を誇ります。当時の英国本国の貨幣には決して見られない英領インド時代ならではのこの名デザインは、インドを中心として世界的に活躍した東インド会社の栄光の軌跡をコイン上に留めるものでもあります。貿易決済用通貨であったという性質上、具体的な発行枚数は定かではないものの、この年代の英領インドで発行された銀貨のみのセットコインと言うのは英国貨幣史を見渡しても殆ど例がなく、最高度の希少価値を持つものであることは確かです。大英帝国の頂点を極めたヴィクトリア女王の横顔を描く当コインセットからは、当時世界を舞台として活躍した東インド会社の栄光の年月の重みが現代に生きる我々にひしひしと伝わってきます。
品番 3339 鑑定番号
3592907012
現在のNGC鑑定数はここをクリック下さい価格 一般価格：65,780,000 円(税込)
会員価格： 59,800,000 円(税込)
グレード数 PF 63・PF 62・PF 66・PF 65 タイプ off-metal strikes（silver） 表面 ヴィクトリア女王 裏側 ヤシの木とライオン 発送元 日本国内から発送
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