HOME ＞ アンティークコイン ＞ 1634-1635 チャールズ1世 ユナイト金貨 NGC MS62 S-2692
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一般価格：6,028,000 円(税込)
会員価格： 5,480,000 円(税込)王権神授説に基づく絶対王政を信奉した悲劇の国王チャールズ1世
ステュアート朝第2代国王チャールズ1世の数奇な人生は、英国史上最大の事件として、また時に王自身の意に反して汚点として語り継がれているのが事実です。父ジェームズ1世の崩御に伴いイングランド王位を継承し、イングランド・スコットランド・アイルランド国王チャールズ1世として即位します。カトリック教徒を王妃に迎えたことなどによって、イングランドの反カトリック派の反感を買うことになります。チャールズ1世は父王と同じく王権神授説の熱列な信奉者として知られ、このことがもとで議会との対立を深めます。当時はイングランド王がスコットランド王を兼任していたため、チャールズ1世も1633年にスコットランド王としての戴冠式を現地にて行います。しかし、その儀式があまりにもカトリック寄りであったためイングランド国民のみならずスコットランド国民からも批判を受け両国間の関係を悪化させる一因となります。1642年には王党派と議会派の対立が激化し、第一次イングランド内戦が勃発します。当時ハンプトンコート宮殿で軟禁されていたチャールズ1世は1647年11月にワイト島への脱出に成功しますが、1648年には第二次イングランド内戦が起こり、主戦場となったプレストンでの戦いにおいて後にイングランドに共和制を敷き護国卿となるクロムウェル率いる議会軍に大敗します。1649年1月30日は英国にとって忘れられない一日となりました。27日に裁判によって処刑を宣告された英国王チャールズ1世の最後は、皮肉にも自ら当時随一の芸術家であったルーベンスに内装と天井画の制作を依頼した壮麗なるホワイトホール宮殿のバンケティングハウス前で執行されました。王は処刑の前に「我は、この墜落した王位を離れ、墜落し得ぬ人生の極致へと向かう。そこには如何なる争いも存在せず、世界は平安で満たされるのみである。」と辞世の言葉を残して旅立ちます。チャールズ1世亡き後のイングランドは王政を廃止し、クロムウェル率いるイングランド共和国が成立します。この体制はクロムウェルの死去によって唐突な終焉を迎えますが、1660年には亡命中であった王太子チャールズ2世がイングランドへの偉大なる帰還を果たし、亡き父の遺志を継いで英国王位に帰り咲きます。
古色蒼然たる趣きを湛えたアンティークコインの古典的名作
長子チャールズ2世のドラマティックな王政復古によってチャールズ1世が名誉を回復するまでのイングランドの政局を清教徒革命と呼びますが、英国史上唯一の国王不在の時代であった共和国の政治に馴染めなかったのは誰よりも英国民たちでした。次第にチャールズ1世の時代を顧みるようになった当時の英国は、チャールズ2世による王政復古のあと一度も共和政を採用しなかったことがその証拠ではないでしょうか。チャールズ1世は皮肉にもその死によって英国の未来永劫の王制をより強化し、その伝統は現ウィンザー朝の治世に至るまで奇跡的に受け継がれています。先代ジェームズ1世の治世に誕生したユナイト金貨は、次代のチャールズ1世の治世に受け継がれ、英国ロイヤルミントが発行する主要な金貨として英国貨幣史上に記録されています。イングランド連合王国の成立まではアン女王の即位を待たなければならなかっったものの、その基盤となる同盟関係はジェームズ1世とチャールズ2世の時代の築かれ、現在に至るまで存続している二国の友好関係の礎を構築しました。戦乱の世に英国王位と英国を守り抜こうとした孤高の帝王チャールズ1世の短くも崇高な治世を刻むこのユナイト金貨表面には、在りし日の国王の左向きのポートレートが気高く刻まれており感動を誘います。そして裏面には古風ながらも厳かなイングランド・スコットランド・フランス・アイルランド4国の協調関係を示す純英国的な格調高い盾の紋章と共に、永遠の英国王位をシンボライズする王冠が描かれています。本物のアンティークコインのみにしか見られることの無い時の移り変わりを感じさせる心地よい古色が、この物語の主人公であり、国家のために命を捧げた殉教者でもある国王チャールズ1世の崇高なる遺志を代弁しているかのように見受けられます。
品番 3308 鑑定番号 
6296927004
現在のNGC鑑定数はここをクリック下さい価格 一般価格：6,028,000 円(税込)
会員価格： 5,480,000 円(税込)
重量 9.01 g 直径 約35 ｍｍ 表面 チャールズ1世 裏側 盾の紋章 発送元 日本国内から発送 -
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