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1502-1504 ヘンリー7世 エンジェル金貨 未鑑定
未鑑定- 品番： 1353
一般価格：1,098,900 円(税込)
会員価格： 999,000 円(税込)薔薇戦争を終結後のイングランドに現れたテューダー朝の祖ヘンリー7世
中世以来続いた百年戦争と、それに続く薔薇戦争の余波はイングランドの政局を弱体化させ、貴族階級の没落を招く結果となります。この混乱を極めた時代に戦塵の巷を駆け巡り、英国王位を我がものとしたヘンリー7世は、英国史における立身出世の鑑として格別の評価を勝ち得ています。薔薇戦争で戦を交えたランカスター家とヨーク家でしたが、ランカスター家の血統を受け継ぐヘンリーは、ヨーク朝のエドワード4世の娘にしてリチャード3世の姪であったエリザベス・オブ・ヨークとの政略結婚によって王位を固め、薔薇戦争による混乱を収束に導きます。王の支配はそれまで内戦続きであったイングランドに平和をもたらし、24年間に渡って英国王位を死守し、長年築き上げてきた安定した王位を息子であるヘンリー8世に譲り渡します。また貴族階級や富裕層に対しては財産罰を乱発し、徹底した監視下に置き英国王位の復権に努めます。薔薇戦争の終盤戦の一つであったボズワースの戦いにおいてリチャード3世の軍を撃破したヘンリー7世は、実際の戦闘にて勝利を収め、王位を勝ち取った英国史上最後の国王としても知られています。積極的な外交政策と経済運営に発揮された優れた統治能力によって内政を安定させ、全イングランドに平和をもたらした点は、王の治世最大の功績です。テューダー朝の祖であるヘンリー7世は、長女マーガレットの曾孫である後の英国王ジェームズ1世にとって直系の祖先に当たるため、次のステュアート朝を通じて現在のウィンザー朝に至る英国王室の源流であったことも記憶されています。
絶対王政の基盤を築き覇権国家としての英国の未来を決定づけた賢王
戦によって自身の道を切り開いたヘンリー7世ですが、その出自はウェールズに本拠を置くいにしえのウェールズ君主の血を引く下級貴族に過ぎませんでした。またその王位継承権は主に母方のボーフォート家に由来しており、女系の血筋であったことから常に疑問視されていました。当時衰退する一方であったランカスター家の最後の一員として、由緒あるウェールズ君主の末裔であることを頻繁に活用し、自身の正当性を強調します。ヨーク家出身の君主たちが脚光を浴びていた期間には常にヨーク派から命を狙われ、若き日には叔父ジャスパーと共にフランスに亡命する憂き目に遭います。しかし1483年までには母マーガレット・ボーフォートの働きかけもあり、未来の英国王の候補として注目されるようになります。時の国王リチャード3世の8000の軍に圧勝し、権力を掌握します。しかしイングランドが女系の王位継承権を認めていたため王位継承権保持者は無数に存在したことから、ヘンリーの王位の正当性を証明するための苦悩は続きます。そして王は王室に従属する貴族の権限を極端に制限し、王室のための絶対王制を確立します。そして王の治世下にイングランドは平和を謳歌し、その安定した基盤は長男のヘンリー8世へと受け継がれます。
絶対王政を信奉したヘンリー7世の治世を象徴する歴史的なアンティークコイン
エンジェル金貨は1465年にエドワード4世によって導入された大変由緒ある貨幣です。その呼称は旧約聖書からの引用された大天使ミカエルに由来し、古くはユダヤ教、そしてキリスト教、イスラム教へと引き継がれ、教派によってその位置づけは異なるものの、最も偉大な天使の一人とされています。表面には、竜を槍で撃退するエンジェルの姿が描かれています。エドワード3世の治世以降の主流であったノーブル貨に代わって採用されたためしばしばエンジェル・ノーブルと呼ばれていました。1472年には初のハーフ・エンジェル金貨が採用されデザインの内容はほぼそのままに、より軽量化されたバージョンとして紹介されました。裏面には大海原を進む帆船が描かれており、船上にはイングランドとフランスにおける英国王の権限を象徴する4分割された盾形の紋章が掲げられおり、古風な趣きを湛えています。英国に変革をもたらし、その後の基盤を敷いたカリスマ性溢れる英国王ヘンリー7世の治世を代表する大変稀少価値の高い名品です。王のドラマティックな人生がピュア・ゴールドの純度の高い輝きと共に現代に蘇ります。
品番 1353 価格 一般価格：1,098,900 円(税込)
会員価格： 999,000 円(税込)
重量 5.13g 直径 約28ｍｍ 品位 約99.5％Au（K23.88） 表面 聖天使ミカエルの竜退治 裏側 紋章を乗せた船 発送元 日本国内から発送。
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