2025 チャールズ3世 ライオン＆イーグル 100ポンド 1オンス 地金型金貨 【1枚】 (コインケース付き)

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イギリスとアメリカ両国を代表するシンボルを掲げる地金型コインの最新作

イギリス連合王国とアメリカ合衆国をそれぞれを象徴するライオンとイーグル。これら2種の動物はそれぞれの国家の権力の象徴でもあります。百獣の王ライオンはイギリスにとってはまず王室の守護獣として古くから知られていますが、とりわけ紋章化されたライオンは君主の権威を表現するものとして代々受け継がれてきました。中でも頭上に王冠を戴くライオンは「イングランドのライオン」と呼ばれ、中世以降、歴代国王の愛顧の対象であったことが記録に残っています。王室が所有する紋章学上の動物は実在と架空のものを含めて数多く存在しますが、それぞれの動物が歴史上に実在したある君主、もしくは王室と近い関係にあった貴族との関連性が見い出せますが、最終的には国王の専有物として数百年間にわたって継承されてきた背景があります。ライオンはまた「ロイヤル・コート・オブ・アームズ」と呼ばれるイギリスの王室紋章のモチーフとしても広く知られています。中央の盾形の紋章をもう一種の王室守護獣であるユニコーンと共に左右から支える勇壮なライオンの姿は、気高い国王の仮の姿と捉えることも可能であり、何度見ても飽きの来ない充実した安定感を漂わせています。2017年以降、全10回にわたってロイヤルミントがリリースしたモダンコインシリーズの最高傑作の一つ「クイーンズ・ビースト・コレクション」は、王室ゆかりの十大守護獣をコインデザインとして取り挙げ、その精緻な美しさと物語性によって各界からの称賛を集めました。そして同コレクションの第一弾を飾ったのが他ならぬ「イングランドのライオン」でした。同シリーズにはもう一つのライオンである「モーティマーのライオン」も含まれており、そちらも王室に近いモーティマー家ゆかりの守護獣として名高く、コインデザインによって再び日の目を見ることになりました。2022年に崩御したエリザベス2世の治世最晩年の時期に発表されたこれら一連の守護獣を描いたモダンコインですが、女王の時代に発表されたため、代替わりの後も「クイーンズ・ビースト」と呼ばれているところが興味深い点です。そしてアメリカ合衆国の理想を体現するのは、何よりも天空を駆け巡る気高いイーグルではないでしょうか。建国初期の頃にはイギリスを始めとするヨーロッパ諸国の支配下にあった同国ですが、独立戦争によってイギリス本国軍に対して勝利を収めて以降は民主主義を唱える自由主義国家として存続し、20世紀以降には世界随一の大国として成長を遂げたことが世の知るところとなっています。そして何よりもその高度な理念を象徴するのが動物のイーグルであり、アメリカ人にとっての心の拠り所でもあります。デザイン化されたイーグルの姿は、アメリカの流通貨として過去に長きにわたって製造されていた「アメリカンイーグル・コイン」の表面にも見られ、一般のアメリカ人にとっては極めて馴染み深いものではないかと思われます。今回ご紹介させていただくコインは、これら二大国のシンボルを一枚のコイン上に描く地金型コインの最新作です。過去1100年間もの歳月をコインの製造に捧げてきたイギリスのロイヤルミントは、同国最古の造幣局として、また世界を代表する造幣機関として自他共に認める存在です。その長大な歴史の中で培われたコイン製造の妙技は、他の追随を許さぬ独自の領域です。そしてそれは当コインにおいても顕著です。コイン裏面に描かれている仲睦まじいライオンとイーグルの姿は感動的であり、同じ方向性を共有しているかの如く見事に描かれています。両国の恒久的な同盟関係と平和を想起させるこの優れた意匠は、実物資産としての長期保存が想定される地金型コインのデザインとしてうってつけであり、今後コインコレクターと投資家の双方を大いに魅了することと思われます。