オーストラリア 2024 パースミント創立125周年記念 100ドル1オンスBU金貨 【1枚】 (コインケース付き)

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オーストラリア最古の造幣機関の一つであるパースミントの125周年を記念する100ドル金貨の登場

地金型コインの製造に特化するオーストラリアのパースミントは、西オーストラリア政府によって運営される同地域最大の造幣機関として知られています。その創設はヴィクトリア朝末期の1899年のことで、ロイヤルミントのオーストラリアにおける従属的な造幣機関として急速に発展を遂げました。パースミントはシドニーミントやメルボルンミントと並び、イギリスによる植民地時代に創設された最も古い3つの造幣局の1つとして高い知名度を誇ります。それらの中でも、パースミントは大英帝国に上納するソブリン金貨とハーフソブリン金貨を製造する機関として重要な役割を果たしていましたが、それらの金貨を制作するためにオーストラリア各地の金採掘業者から金塊を購入して精製する業務を同時に行っていました。流通貨としてのオーストラリアドルを製造する王立オーストラリア造幣局の業務と並行する形を取るパースミントは、法定通貨を発行する権限を持つオーストラリアの2つの造幣局のうち、より古いほうに当たります。パースミントの本館は開業の3年前の1896年にオーストラリア出身の著名な探検家で政治家でもあったジョン・フォレスト（1847－1918）によって設計されました。ミントが開業するまでの19世紀後半の西オーストラリアにおける人口は急速に増加します。カルガリーとマーチソン州で肥沃な金鉱の発見が相次いだことから人口は更に増加し、1869年には2万3000人、また造幣局が設立されてから1年後の1900年には18万人に達します。創設当初のパースミントは主に2つの目的によって業務を遂行していました。前述の流通貨の発行は過去には外部に委託していた業務でしたが、必要な数量の貨幣を製造することが困難な状況が続いていたためにミントの創設に繋がったのが事の始まりでした。またオーストラリアの他の地域や海外から移住してきた移民や、個人的な採掘者達が掘り起こした膨大な量の金の大半を購入して精製することも創設当初のパースミントの大きな役割でした。そしてそれらの金塊から貨幣と延べ棒を鋳造することが造幣局としての最終的な目的であったことは言う迄もありません。1901年にはオーストラリア連邦が成立し、形式的には大英帝国から独立したと見なされていた西オーストラリアでしたが、パースミントそのものは依然としてイギリス本国のロイヤルミントの傘下にあり、その後69年間にわたる共同関係を継続します。そして1970年1月、ミントの所有権は西オーストラリア政府に委ねられることになり、大英帝国の傘下機関としての運営は終焉を迎えることになります。2024年はパースミントが設立されてから125周年の節目の年に当たります。今回ご紹介の作品は、この記念すべき機会を恒久化する特別な100ドル1オンスBU金貨です。まずコイン表面には現在のイギリス連邦の国王であるチャールズ3世の貫録漲る左向き肖像が掲げられています。コイン表面のこのポートレートは、何よりもイギリス本国とオーストラリアの長期的な同盟関係を象徴するものであり、オーストラリアコインの顔でもあります。そしてコイン裏面ですが、オーストラリアのもう一つの側面である野生動物の宝庫を抱える大自然をテーマとする見事な意匠が繰り広げられています。オーストラリアを代表する3種の野生動物、カンガルー、コアラ、カワセミが裏面いっぱいに描かれており、同国の雄大な自然に身を委ねるような思いがこみ上げてきます。この素朴ながらも心温まる裏面のデザインは、実にオーストラリア最古の造幣局の一つであるパースミントの125周年に相応しい充実した内容を披露するものです。オーストラリアの魅力を十二分に湛える当コインは、世界中の投資家やコレクターに贈られる厳選された実物資産に他なりません。