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いにしえのテューダー朝の栄華を今に伝える
「ビューフォートのイェール」

「ビューフォートのイェール」は、ロイヤル・テューダー・ビースト・コレクションに含まれる想像上の動物群を代表する存在です。野生のシカやヤギのような角を持つこの神聖な動物は、過去の偉大なる造形芸術家の創作意欲を著しく刺激し、常にインスピレーションの源流として在り続けました。
イェールが胸に掲げる盾には、ヘンリー7世の唯一の後継者としてテューダー家と命運を共にし、同王朝の最盛期を築き上げた偉大なる国王ヘンリー8世の最愛の妻、ジェーン・シーモアの紋章が刻まれています。
イェール像は、優美さと気品を感じさせるとともに、生命力と俊敏さを感じさせる外観が特徴的であったと言えます。特に頭上の角がそれらの要素を暗示させていると伝えられていますが、とりわけ中世期の絵画にはあらゆる方向に向かって伸びる多種多様な角が描かれることが殆どでした。