カナダ 2013 エリザベス2世 メイプルリーフ 50ドル 1オンス 地金型金貨 【1枚】 (コインケース付き)

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カナダ国民の心の拠り所のメイプルリーフを裏面に掲げる高額地金型金貨の代表作

1979年に初発行となったカナダ造幣局のメイプルリーフ金貨は、地金型金貨発行の創成期に人気を独占したコインとして広く知られています。それまでは地金型金貨といえば南アフリカのクルーガーランド金貨しか存在しなかった貨幣界でしたが、同国の有色人種隔離政策アパルトヘイトによって同金貨の国際的な不買運動へと繋がり、凋落の一途を辿っていた時のことでした。それ故にシンプルでありながらも美しいカナダのメイプルリーフ金貨は一層注目され、その人気は初発行から半世紀近くを経た今日なおも衰えを知りません。その人気の秘密はデザインにあり、何度見ても飽きの来ないメイプルの葉の写実的な意匠は、同金貨の品質を保証するトレードマークとして、また投資用の実物資産として重用されています。その空前の人気の延長として、2007年5月3日に発行元のカナダ造幣局は「ビッグ・メイプルリーフ」の愛称を持つ直系50センチの巨大なメイプルリーフ金貨を発行し、再び注目を集めました。3㎝の厚みと100キロの重量、また100万カナダドルの額面価値を持つこの巨大なコインは全部で6枚製造されましたが、2017年3月26日にそのうちの一つがベルリンのボード博物館にて盗難に遭い、2021年の段階では未だ発見されていませんでした。全く手掛かりが掴めないことから、おそらくは溶解されたのではないかといわれています。コイン表面には2022年9月の英国王室の代替わりまでの間、故エリザベス2世の肖像が使用されていましたが、現在は新国王チャールズ3世のものに代わっており、こちらも新たな時代のコイン肖像として人気を獲得しています。これら2種の肖像は、イギリス本国のロイヤルミントのものとは別の作品であり、カナダ造幣局ならではの創意工夫が随所に見られます。裏面には永遠の定番のメイプルリーフが掲げられていますが、カナダの国旗に描かれている象徴的な葉とはまた一味違った魅力を特徴とするものです。国民の心の拠り所として考案されたメイプルリーフのデザインですが、その歴史は古く、18世紀に同国のフランス系移民たちが結束の象徴として用い始めた時が起源とされています。地金型貨幣としてのメイプルリーフ金貨を何よりも特徴づけるのは、コイン表面に挿入されている偽造防止対策としてのセキュリティーシステムではないでしょうか。2013年と2015年にそれぞれの画期的なシステムが導入され、この種のシステムの先駆けとして国際的な注目を集めました。とりわけ2015年に導入が決定したコイン両面の放射線状の文様は、高倍率のルーペを通して観察しないと判らないほどに極め細やかなもので、その精度の高さゆえに数多くの模倣作を生み出した程です。これは国家元首の肖像が描かれているコイン表面にも顕著で、同コインの品質表示の役割を同時に果たすものとして早くから注目されていました。かつての大英帝国時代よりカナダの国家元首を務めるイギリス連合王国の国王ですが、とりわけ戦後即位したエリザベス2世のコイン肖像は美しい出来栄えを示しており、最終的には溶解されることが目的の地金型コインの特質を超えて、投資家の間では今なお高い人気を誇っています。またイギリス王位が現国王のチャールズ3世によって継承されてからも同コインの人気は相変わらず健在であり、カナダが世界に誇る地金型コインの最高傑作として受け継がれています。豊富に用意されたサイズのラインアップと、24金で統一された高純度によって当金貨の品質は折り紙付きとされています。今回ご紹介させていただく作品は、50カナダドルの高額額面を持つ定番の1オンス・メイプルリーフ金貨です。カナダ国民の精神性を象徴する味わい深いメイプルリーフの意匠が裏面に掲げられた当コインは、世代を超えて継承されるべき地金型作品の最高傑作として、今後も長きにわたって世界中の人々に愛されることでしょう。