オーストラリア 2012 エリザベス2世 カンガルー 100ドル 1オンス 金貨【1枚】 (コインケース付き)

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オーストラリアの大地の主人公アカカンガルーを裏面に描く人気地金型金貨

豊かな国土と大自然の景観によって世界でも指折りの人気を誇る観光立国オーストラリア連邦。パースミントは、西オーストラリア州政府公認の造幣局として1899年に設立されました。その2年後には大英帝国からの独立を果たしたオーストラリアですが、同ミントはその後も長らくの間大英帝国直属のソブリン金貨の供給元として機能していました。オーストラリアにおけるグレートブリテン本国直属の3つの造幣局の内の一つとして誕生したパースミントですが、後の二つはより古いシドニーミントとメルボルンミントになります。オーストラリアにおける流通貨の製造元として重要な役割を果たしていたオーストラリア王立造幣局に対して、パースミントはソブリン金貨の製造に特化する造幣機関として急速な発展を遂げます。19世紀半ばに起こったゴールドラッシュの波に乗って世界中からオーストラリアに集まってきた金採掘業者たちから買い取った金塊の精製に始まり、それらを用いて製造したソブリン金貨を大英帝国に上納することが同ミントの主な役割でした。100数十年に及ぶコイン製造の長い歴史を刻むパースミントですが、同ミントが製造するコイン、特に地金型金貨の品質には定評があり、今なお世界中の投資家やコレクターのニーズを満たし続けています。1986年の初登場以来、毎年異なるデザインによって発表されているカンガルー地金型金貨は同ミントの定番商品の一つとして広く知られており、発表後瞬く間に国際的な注目を集めました。その後はその人気ゆえにカンガルー銀貨も発表され、こちらもデザインの美しさとシルバーの純度によって高く評価されています。何よりもオーストラリアを象徴する動物であるカンガルーを裏面に描くことによって地金型コインの定番商品の仲間入りを果たしたカンガルー地金型コインですが、実際にカナダのメープルリーフやオーストリアのウィーンフィルハーモニーと並んで「世界三大地金型コイン」と呼ばれることもあります。また毎年デザインが変わることによって、地金型コインでありながらも他の代表的地金型作品とは異なり、収集型コインのような魅力がコレクターを引き付けているといえます。ただ、各年のデザインによって人気が大きく異なることから、より人気の高いデザインの年のものにはプレミアムが付帯し、高額で取引されたり価格が変動することもあります。コイン表面には連邦本国に当たるイギリスの国王の肖像が掲げられており、2023年まではエリザベス2世の肖像が用いられていましたが、それ以降現在までチャールズ3世の新しい肖像が描かれています。裏面に描かれているカンガルーは、オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島一帯に太古の昔から生息する哺乳類カンガルー科を構成する有袋類の総称ですが、小分類としてはそのうちのカンガルー族を指します。大型のカンガルーから小型のワラビー、また樹上性のキノボリカンガルーなど、多種多様な種の存在が確認されています。「カンガルー」の語は、先住民族であるアボリジニーの言語の一つであるグーグ・イミディル語でクロカンガルーを意味するgangurruガ語形変化したものであるというのが定説です。今回ご紹介の作品は、2012年にパースミントが発行したカンガルー地金型金貨のヴィンテージ品です。裏面には珍しく直立するカンガルーが可愛らしくユーモラスに描かれています。体毛の質感とおどけた表情までもが忠実に描写されている点が素晴らしく、芸術性豊かな地金型コインとして他の地金型コインとは一線を画する出来栄えを誇ります。地金型コイン製造の第一人者であるパースミントならではのカンガルー地金型金貨2012年度版をどうぞ手に取ってお楽しみください。