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1977 エリザベス2世 即位25周年記念シルバージュビリー 銀メダル NGC MS62 箱付き
NGC鑑定付き ロイヤルミント発行 専用BOX付き- 品番: 5622
- 鑑定番号:
6654508001
一般価格:495,000 円(税込)
会員価格: 450,000 円(税込)エリザベス2世の在位に捧げられる国家的行事としてのジュビリーの意義
2022年9月8日に96歳で崩御したエリザベス2世(1926-2022)。20世紀後半から21世紀前半にかけての女王の栄光の在位期間は、イギリスが戦後から脱却し、過去の大英帝国を母体とする老大国としての地位を取り戻し、未曽有の繁栄を遂げた年月でした。その生涯を懸けてイギリス連邦を始めとする諸国を巡幸して人々に感銘を与えたばかりか、その他の国々をも公式訪問した女王の国家に対する献身は70年間にわたって守り抜かれました。女王が母国イギリスに対する思いを公の場において初めて明かしたのは実に21歳の時でした。連邦各国に向けての公式なラジオ放送の場で「私は、私とあなた方が所属するこの偉大なる国家に、たとえそれが長くとも短くとも、私の全生涯を捧げることをここに誓います」と声高らかに宣言され、連邦諸国の国民を深く感動させたことが伝説となっています。1952年には父王ジョージ6世の崩御に際して王位を継承し、翌1953年にはロンドンのウェストミンスター寺院にて戴冠式が挙行されました。1838年のヴィクトリア女王の戴冠式以来、実に115年ぶりの女性の君主の誕生に連合王国全体が湧きかえったことは言うまでもありませんが、27歳で即位した女王の姿そのものが現代の伝説として受け止められた感があります。エリザベス2世が即位するまでのイギリスでは、女王といいますとまずヴィクトリア女王を連想することが一般的で、威厳のある高齢の女性というイメージが一般的に定着していました。そのような背景の下に、若く美しいエリザベス女王が即位した時はある種の驚きとともに受け止められたのも無理のないことでした。しかし、女王が世に与えた感動はその美しい姿によるものだけではありませんでした。毎年数えきれないほどの公務をこなし、70年間の治世を母国と世界のために捧げられたことは何よりも現代英国史が物語っています。英国王室のアニーバーサリーは「ジュビリー」と呼ばれ、数十年単位での祝祭として広く受け止められています。女王はまたプラチナジュビリー(在位70周年)に到達したイギリス史上唯一の君主としてもその名を歴史に刻んでいます。それ迄にもシルバー・ジュビリー(25周年)、ゴールデン・ジュビリー(50周年)、ダイアモンド・ジュビリー(60周年)、サファイア・ジュビリー(65周年)が国家を挙げての祝祭として女王のために盛大に執り行われました。これらのジュビリーは、君主制国家であるイギリスならではの国家的行事であるということ以前に、国民の敬愛を受けるに相応しい一人の女王の在位の節目を刻む重要な役割を果たすものでもありました。
エリザベス2世の治世初の節目を彩る20世紀メダルの極め付き
1952年に即位したエリザベス2世が51歳の時に迎えた最初の大きな節目が、1977年のシルバー・ジュビリー(在位25周年)でした。このシルバー・ジュビリーに際して実際に銀を用いて製造された特別銀メダルのご紹介です。メダル表面には、頭上のダイアデム(略式の王冠)が特徴的な左向きのポートレートが描かれています。70年間に及んだ女王の在位期間には、流通貨・記念貨を問わず全5種の公式コイン肖像のうちの一つが表面に描かれていましたが、それらの肖像は全て右向きでした。代替わりに際してコイン表面の君主の肖像の向きが変更されるという習慣は、1660年にそれまでの共和政を打倒し、王政復古を成就したチャールズ2世の治世に端を発します。父王チャールズ1世を死に追いやった護国卿クロムウェルの肖像が左向きであったため、それに背を向けるという国王の意思表示が反映されて右向きの肖像が製作されたことがこの習慣の始まりとされています。20世紀のエリザベス2世の場合は父王ジョージ6世の肖像が左向きであったため、即位に際して発行されたコイン肖像、またそれ以降の全4種のコイン肖像は全て右向きでした。その点からも、いかにこのシルバージュビリー記念の特別銀メダルの表面に見られる左向き肖像が特殊であるかが分かります。この左向き肖像は、元々連合王国と連邦向けの切手用に発表されたもので、1967年に「ヤングヤング・エリザベス」の愛称で知られる公式第2コイン肖像を創造した、当時を代表する彫刻家で大英帝国勲章受章者のアーノルド・メイチンが考案しました。肖像そのものも極めて芸術性の高いもので、切手のデザインとしてその後約50年間使用されていました。女王の頭上のダイアデムは、公式第3コイン肖像と第5肖像でもお馴染みの「ステート・ダイモンド・ダイアデム」です。これは1821年に挙行されたジョージ4世の戴冠式のために英国王室御用達宝石商のランデル・アンド・ブリッジ社が1333個のホワイトとイエロー・ダイアモンドを用いて制作したものです。メダル裏面には数々の碑文が見られますが、その中でも目を引くのは、生前女王が度々公式に訪問したアメリカ合衆国との友好関係を示す碑文「Amicitiae Virtutisque Foedus=友情による徳性の高い同盟」です。首都ワシントンDCの名と共に刻まれているのが印象的です。そして発行年の西暦1977と在位25周年の記念品である旨が明記されています。また中央には英国王位の象徴である王冠が描かれています。エリザベス2世の治世最初の超然の瞬間を表現する20世紀メダルの傑作の美をご堪能ください。
品番 5622 鑑定番号 6654508001
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会員価格: 450,000 円(税込)
グレード数 MS 62 最大発行数 1000 重量 90 g 直径 約61.00 mm 品位 約92.5%Ag(スターリングシルバー) 表面 エリザベス2世 裏側 ホールマークと王冠 発送元 日本国内から発送