オーストラリア 2025 カンガルー 1ドル 1オンス 銀貨 【1枚】 (コインケース付き)

大地の主人公アカカンガルーを裏面に描く地金型作品の秀作

大自然と雄大な国土によって世界中の人々を魅了して止まないオーストラリア。オセアニア地域における政治・経済の中心的存在である同国は人口密度も高く、本島以外にも周辺諸島を領有し、周辺諸国に対し広大な影響力を示しています。首都のキャンベラ以外にも、主要都市としてシドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードなどが存在します。オセアニアで最大の面積を誇る国家であるオーストラリアの総面積は世界第6位として認知されています。肥沃な土壌が極めて少ないという過酷な環境を伴っているものの、その国土は中心部に砂漠、北東部に熱帯雨林、南東に山岳地帯など、多種多様な景観と気候を擁していることでも知られています。1606年にはオランダ人探検家によってオーストラリア大陸が発見され、1770年にトーマス・クックが来航した時にイギリスが同大陸の東半分を領有主張して以来、同国との関係が続いています。同国には数えきれないほどの野生動物が存在しますが、その中でも太古の昔から大地の主人公として存在感を発揮してきたカンガルーは人気であり、オセアニア地域固有の動物でもあります。オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に生息しており、大型のカンガルー、小型のワラビー、樹上性のキノボリカンガルーなどが存在しますが、同じカンガルー族の中にもオオカンガルー、アカクビワラビー、また中型サイズのワラルーもおり、大型カンガルーとワラビーの区別は分類学的なものではないことを証明しています。「カンガルー」という名は、オーストラリアの先住民族であるアボリジニーの言語の一つであるグーグ・イミディル語でクロカンガルーを意味する語であった“gangurru”が語形変化したものと考えられ、直訳すると「跳躍するもの」という意味になります。今回ご紹介のコインは、イギリス連合王国の「ブリタニア」、カナダの「メープルリーフ」、オーストリアの「ウィーンフィル」と並んで、現代を代表する地金型コインの傑作の一つとされているパース造幣局による「カンガルー地金型コイン」です。コイン裏面中央には、跳躍するアカカンガルーが描かれています。中心から放射線状の無数のラインが伸びており、視覚的にもカンガルーの姿を引き立てる役割を果たしています。コイン表面には、連邦の本国に当たるイギリス連合王国の現在の君主であるチャールズ3世の左向きの肖像が掲げられており、オーストラリアとイギリスの結束を象徴しています。大地の主人公のカンガルーを裏面に描く当コインは、自然との共存によって生活を切り開いてきた過去のオーストラリアを何よりも表現するものであり、地金型作品の傑作としても見応えのある内容となっています。