アメリカ 2023 干支兎年 1オンス 銅メダル 【1枚】 (コインケース付き)

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銅メダルによって紹介されるアメリカ合衆国版干支シリーズの最新作

中国発祥の思想として知られる干支は、今や世界的な概念として認知されつつあります。人生の吉凶や一年間の運勢を12種の動物の基本的性質に当てはめて読み取る十二支は、干支から派生したより分かり易い思想として人気があります。我が国日本においても、仏教の伝来と共にもたらされて以降、十二支は人々の心の拠り所として重要視されてきました。1980年代以降の自由開放政策を土台として、21世紀以降には経済大国としての大躍進を遂げた中国。またそれによって東アジア以外の文化圏での中国古来の文化の受容が広まりを見せています。その一環として干支・十二支が国際的に受け入れられることは、実に喜ばしいことであると言わざるを得ません。中国史において実在が確認されている最古の王朝として知られる殷の時代に興った干支は、元来暦の表記法として急速な発展を遂げた学問でした。そして史上初の統一王朝として名を残す秦王朝成立の前後には、12種の動物の性質に当てはめられるようになり、今日われわれが知る干支・十二支に近い形を採るようになります。その後、東アジアを中心とする中国文化圏において広範囲に伝播するようになります。紀元6世紀頃に我が国に伝わったとされる仏教と共に、干支は中国古来の思想として紹介されますが、その後、易学や他の学問と共に日本独自の発展の道を模索することになります。韓国やベトナムなどの中国の影響を受けた文化を持つ国々において、干支は特に重要視されています。その点、島国であるがゆえに独自の発展をたどった日本の干支の思想とは幾つかの点で差異が見られることも事実です。例えば、本家中国の干支では豚が存在しますが、日本の干支では猪がその代用となります。東アジア以外の国々における一般的な意味での干支の受容はごく最近の現象で、特に欧米諸国が注目し始めたのは21世紀以降のことでした。その一端を担ったのが、イギリス最古の造幣機関として知られるロイヤルミントによるモダンコイン・コレクションの傑作「干支シリーズ」の解禁でした。発表当初は中国の文物と見なされていた干支でしたが、その魅力的な内容と豊富なラインアップによって世界のコレクターの心を掴み、その他の国々の造幣局が次々と干支を題材とする作品を生み出す契機となりました。このコレクションが成功に至った幾つかの理由が考えられますが、まず第一に、それらが欧米人にとって親しみのある12種の動物から成り立っていた点と、写実的な手法で描かれていて親しみ易かったことなどが挙げられます。その後、オーストラリアを始めとするイギリス関連諸国から十二支を扱った魅力的な作品が数多く紹介され、今日の貨幣界を賑わせています。もはや中国のみの所有物ではなくなった感のある干支ですが、アメリカにおいても市民権を獲得したようです。今回ご紹介させていただく作品は、21世紀のアメリカに相応しい魅力的な銅メダルシリーズの最新作です。2023年の卯年を取り挙げるこの銅メダル表面には、同年の干支に因んで動物の兎が描かれています。卯年生まれの人は一般的に温厚で計画性があり、自身の責務に忠実で着実に仕事をこなすと言われています。また卯年そのものは飛躍を象徴し、物事の始まりや発展・成功を暗示するとも伝えられています。そして兎の多産な性質から、卯年は子孫繁栄の年ともいわれます。性格がよく働き物でもある卯年の人は周囲との協調性に優れ、誰からも愛され信頼に値する性質を兼備しているのが最大の特徴です。当銅メダル表面に写実的に描かれている兎は、健康的でふっくらとした姿で描かれており、卯年の平和と安泰を表現しているように見受けられます。メダル裏面には、当コレクションの全てのメダルに共通する12種の動物を網羅するデラックスな意匠が施されています。そして中央には縁起の良い福の文字が刻まれており、見る者に幸福感を与えることでしょう。イギリスの絵本で有名なピーターラビットを想起させる可愛らしい兎を描く当2023年度版銅メダルは、卯年に捧げられる絶好の実物資産かもしれません。