アメリカ 2014 干支馬年 1オンス 銅メダル 【1枚】 (コインケース付き)

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伝統と現代的感性の融合を試みる人気銅メダルコレクションの最新作

現在世界第2位の経済大国として、政治と経済の両面において邁進し続ける中華人民共和国。その空前の繁栄を目の当たりにして、今、世界が注目するのは中国の伝統文化であり、そこからこの偉大なる国家を俯瞰するという機運が高まりを見せています。人類最古の文明と見なされる中国文明は、それそのものが多彩な性格を秘めており、現代人が見ても極めて魅力的で学びが多いものです。そこには人類の英知が刻印されており、輝ける未来に向けての多くのヒントが隠されていると容易に想像できます。中国古来の重要な文化の一つとして、干支の概念が挙げられます。その歴史は古く、歴史的・文化的意味での中国最古の王朝として知られる殷時代にさかのぼります。暦の表記法として考案された干支でしたが、その後、始皇帝による統一王朝、秦が成立する頃には暦を12種の動物に当てはめるという奇想天外な手法を採るようになります。これが今日われわれが知る十二支であり、紛れもなく干支から発展して後に中核となった思想です。人生の吉凶を読み取ったり、その年の運勢を予見する占星術的な性格が加わった十二支は、ベトナムや韓国のような中国文化圏の国々を中心として伝播し受容された過去を持ちます。その後、我が国へも6世紀頃に仏教の伝来と共にもたらされ、大陸由来の思想であったにもかかわらず、日本の伝統文化との融合を果たします。今や我々日本人にとっても不可欠な文化と見なされている干支・十二支。ただ、本家中国の干支と比較しますと、若干の差異が見受けられることも事実です。一例を挙げますと、日本列島固有の動物である猪は中国の十二支には存在せず、豚に置き換えられています。過去数千年間にわたりあらゆる角度から検証されてきた干支・十二支ですが、中国が飛躍の時を迎えた21世紀以降において、より分かり易い解釈が必要となりつつあることも確かです。そのような時代背景の下に、世界最古の造幣局と見なされるイギリスのロイヤルミントは、十二支を題材とするモダンコインシリーズ「干支コレクション」をリリースし、国際的な注目を集めました。2014年の午年から始まった同コレクションは、2025年で11年を迎えますが、そのデザイン的な秀逸性によりその人気は衰えを知りません。ロイヤルミントによるこの先行コレクションの発表に続いて、イギリスの海外属領・連邦各国が挙って干支を題材とするコイン・メダル作品を発表するようになりました。今回ご紹介させていただく作品は、2014年にアメリカ合衆国のゴールデン・ステート・ミントが発表した午年に捧げられる美しい1オンス地金型銅メダルの逸品です。メダル表面には、前足を高く上げてポーズをとる駿馬の躍動感漲る姿が描かれており、感動的なシルエットを表出しています。バランスよく描かれたこの馬のデザインは、干支・十二支の故郷である中国に敬意を表しつつも、アメリカの造幣局ならではの現代的な造形感覚を前面に押し出す意欲作です。メダル裏面には、コレクション全作品に共通する全12種の動物全てを描くデラックスな意匠が掲げられています。そしてその中央には、縁起の良い福の文字が添えられています。この一字を目にしただけでも心と人生が豊かになる思いが込み上げて来るようです。中国の伝統と格式を今に伝える干支・十二支の文化ですが、当メダルコレクションの解禁によって中国以外の人々にもより身近な存在となったのではないでしょうか。そして何よりもこの2014年度版午年メダルが暗示する飛躍の時の訪れを期待せずにはいられません。