アメリカ スタンディング・リバティ 1オンス 銅メダル 【1枚】 (コインケース付き)

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オリジナル「スタンディング・リバティ」を忠実に再現したリバティ像が圧巻のリマスター銅メダル

自由国家アメリカの象徴として今日まで受け継がれているリバティ像。日本語では自由の女神像と訳されることが多いリバティ像ですが、英語ではリバティそのものが自由を意味します。実在の自由の女神像としては、おそらくニューヨーク市のものが最も知られているかと思われます。アメリカ独立の100周年記念の折に同盟国フランスから寄贈されたこの立像はアメリカ合衆国の象徴としての役割を担うかたわら、ニューヨーク市のランドマークとしても世界中から集まる人々に優しい眼差しを向けてきました。しかしアメリカ人にとっての自由の女神は、この有名な像のみを意味するわけではありません。これまでにも数多くのアメリカコイン上に描かれてきたリバティ像ですが、定番コインデザインとしての長い歴史を誇ります。色々なタイプのリバティ像が存在しますが、中でも「スタンディング・リバティ」の名によって知られる作品は、リバティ像の古典的名作として過去に大成功を収めた極めて秀逸な作品です。元々はクオーターと呼ばれる25セント貨に描かれていたものですが、そのギリシャ彫刻のような荘厳な趣によって、数あるリバティ像の中でも高い人気を誇ります。アメリカ合衆国造幣局の発行によって1916年から14年間のみ限定で流通していたこの像は、1892年の初発行以降1916年まで継続的に発行されていたバーバー・クオーター貨に続く貨幣として誕生しました。裏面には、これもまたアメリカを象徴するイーグルが描かれていましたが、これもまた同国を象徴するコインデザインとして認知されています。同リバティ像は、アメリカ出身のコインデザイナー、ハーモン・アトキンス・マクニール（1866－1947）の代表作として知られています。当時の合衆国造幣局の主任であったロバート・R・ウーリーは、1915年頃からバーバー・ダイム、クオーター、ハーフドル貨幣に代わる秀逸なコインデザインが必要であると考えるようになっていました。当初、軍事的な要素を持つデザインのみが、合衆国政府が法的に容認するコインの必須条件であると勘違いしていたウーリーの意向を汲んで、唯一その条件を満たしていたマクニールの作品が選定されることになります。そこに描かれていた自由の女神像は、外部からの攻撃に反撃する武装した力強い姿で描かれていたため、ウーリーが求めていた詳細と合致していました。造幣局は、マクニールが最初に提出した作品に若干の手直しを施すことを提言しますが、その結果、海を象徴するイルカが加えられることになります。また初発行の年、1916年の後半になりますと、造幣局の代表者たちは作者のマクニールに事前に伝えることなく勝手にデザインに変更を加えます。1917年1月に新しいコインが発行されるや否や、この突然の変更に対してマクニール自身が抗議をしたため、造幣局は彼自身が望んだ通りもう一度デザインし直すことを認めざるを得ませんでした。その時にデザイナーによって加えられた唯一の変更は、オリジナル作品においては露わになっていた胸部を鎖帷子で覆って見えなくすることでした。今回ご紹介させていただく作品は、アメリカの造幣局ゴールデン・ステート・ミントが近年発表して成功を収めているリバティ像のみを集めた過去のコインデザイン・シリーズの最新作として紹介される1オンス銅メダルです。スタンディング・リバティを表面に描く当メダルは、過去のアメリカ貨幣史の総決算としてこの度復刻されたものですが、銅メダルならではの素材感がこの秀麗なリバティ像を見事に浮かび上がらせており圧巻です。こちらは改変前の鎖帷子無しのオリジナル版に忠実なリマスターであり、より古典主義に回帰する性質を前面に押し出すものです。作者マクニールの意図が十全に反映され、見事に復刻された当メダルは、将来性のある輝かしい実物資産として、世界中のコレクターのニーズを満たすことでしょう。