HOME ＞ アンティークコイン ＞ 1464-1470 エドワード4世 ローズノーブル リアル金貨 NGC MS61 S-1950
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一般価格：4,389,000 円(税込)
会員価格： 3,990,000 円(税込)中世イングランド初の専制君主として統治したヨーク朝の始祖エドワード4世
©エドワード4世 1524-1556 中世イングランドを舞台とする熾烈な権力闘争として英国史上にその痕跡を残す薔薇戦争。並外れた統率力によって同戦争にて成果を収め、宿敵ランカスター家のヘンリー6世を廃位してヨーク朝を創設したエドワード4世は、中世期のイングランドを代表する国王として、短いながらも華麗なる治世を謳歌しました。
王が生まれたヨーク家は、英国王室の本流であるランカスター家を除く唯一のエドワード3世の男系直系子孫としてその当時存続していました。青年時代のエドワード4世は戦塵の巷を駆け巡る日々を送っていましたが、1461年に父ヨーク公リチャードがウェイクフィールドの戦いで敗れて戦死した時に、父の王位請求権を引き継いだことにより将来が約束されました。同年6月、19歳になったエドワード4世はウェストミンスター寺院にて戴冠式を挙行しました。
イングランド初の専制君主
王はルネッサンス期以降の王侯としてはイングランド初の専制君主として歴史上に名を残していますが、新時代の君主に相応しく文化のパトロンとしても名を馳せていました。イングランド初の印刷業者となったウィリアム・キャクストンなどは王の後援の下に成功を収め、同業界の大躍進に繋がりました。王の治世下に歴史的な建築物の改修工事も次々と断行されましたが、その中でもウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂やエルサム宮殿の大改装は王の生涯最大の文化的功績として王の名と共に永久に記憶されています。
バーネットの戦い
1469年には腹心の友であったウォリック伯が突如として反乱を起こし、不意を突かれて捕らえられたエドワード4世はウォリック城にて幽閉されましたが、リンカーンシャーでの反乱の機会に自らの軍を集めることに成功し、難を逃れます。
©テュークスベリー修道院のエドワード 4 世とランカスター派の逃亡者たち by Richard Burchett (1815 - 1875 CE). 1471年には弟のグロスター公リチャード（後の英国王リチャード3世）の助力を得てランカスター朝のヘンリー6世をロンドン塔に投獄して復位を果たし、ウォリック伯を敗死させて自身の王位の安泰を図ります。治世後半のエドワード4世の王権は、王太子エドワード（後の英国王エドワード5世）の誕生によって強化され、それまでの敵対者たちの領地を没収することによって王室の私有財産は潤いました。
王の治世晩年の出来事として、まず1475年に勃発した短期的な対仏戦争が挙げられますが、この結果、英国は外交的に不平等なピギニー条約の締結を余儀なくされます。英国にとっては当初の計画からはかけ離れた内容を持つこの条約でしたが、その条件から偶然にも対外的にはイングランドの国力強化へと繋がったことも事実です。偉丈夫で身体創建であったエドワード4世でしたが、30代後半からは不摂生によって体調を崩すことが多く、1483年4月9日、40歳にて急逝し、その波乱の生涯を閉じます。
改革者としてのエドワード4世の偉大なる統治を象徴する法定金貨としてのローズ・ノーブル・リアル金貨
私生活でのエドワード4世は誰からも好かれ、崩御後もその死を悼む人が絶えなかったと伝えられています。王と何度も実際に対面したことのあるブルゴーニュ公国の外交官で当時のフランスを代表する作家の一人、フィリップ・ド・コミ―ヌはその回想録にてエドワード4世の人物像を端的に描写しています。その中でもまず特筆すべきは王の優れた容貌を何度も熱烈に褒めたたえている点です。「世界中の美しい貴公子の中でも最も美しい」「今まで見たことがない程に美しい」と言葉の限りを尽くして称賛していました。
誠実で人に好かれる性格の持ち主でもあった君主としてのエドワード4世は、同時代の優れた支配者であるルイ11世やシャルル豪胆王と比較しても引けを取らず、王に忠誠を誓う臣下が多かったことや、民衆や敵に対しても寛大であったことが特筆されます。
表面
今回ご紹介させていただくローズ・ノーブル・リアル金貨は、エドワード4世の治世前半を代表する法定金貨として知られている英国金貨の大作です。
表面にはイングランドやフランスの国章が刻まれた盾を掲げて帆船に佇む有冠の国王の立像が描かれていますが、船の中央に紋章化された大きな薔薇が描かれており、前時代の法定金貨として知られていたノーブル金貨のデザインと酷似していることから「ローズ・ノーブル」の異名を採り、ルネッサンス期の英国を代表する法定金貨の一つに数え挙げられます。肖像の周囲には「神の恩寵によるイングランドとフランス国王エドワード」という意味の荘重なラテン語碑文が刻まれています。
裏面
そして裏面には、まず中央に太陽を模した意匠が広がっており、その周囲には英国王位の象徴である王冠と至高の王権を暗示するライオンが描かれており、装飾性豊かな広がりを見せています。
混沌たる中世イングランドの世相に終止符を打ち、短期間ながらも専制君主として君臨し、ヨーク朝を興した稀代の君主エドワード4世の栄光の治世を讃える当金貨は、ルネッサンス期の英国貨幣界を代表するハンマー打ちゴールドコインの幻の名品です。
品番 3588 鑑定番号 
6613618005
現在のNGC鑑定数はここをクリック下さい価格 一般価格：4,389,000 円(税込)
会員価格： 3,990,000 円(税込)
グレード数 MS 61 重量 7.58 g 直径 約 33.3 mm 表面 船に乗っている剣と盾を構えたエドワード4世 裏側 ライオンと王冠・バラ 発送元 日本国内から発送 -
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