1839 ヴィクトリア女王 ウナ＆ライオン 5ポンド金貨 NGC PF66UC WR-278 【R4】世界で1枚の最高鑑定

第6回MDCオークションの白眉としての「ウナとライオン」

アンティークコインに特化したモナコ公国モンテカルロで開催されるMDCオークションは2020年10月29日のオークションで第6回を迎え、回を重ねるごとに活況を呈してきました。

特に第6回はコレクションの充実に優れ、世界中のディーラーやコレクターの耳目を集めました。秀逸なコレクションの中でも最大級の話題となったのは二点の英国金貨で、一つは1831年、ウィリアム四世の治世下に発行された5ポンドプルーフ金貨で、希少価値と保存状態の良さで群を抜いていました。

もう一つは1839年、ヴィクトリア女王の即位3周年記念に発行された有名な「ウナとライオン」で、世界最高のアンティークコイン鑑定会社であるNGC社（Numismatic Guaranty Corporation）によってグレード66・ウルトラカメオ（特別鏡面仕上げが施された希少品）を付与された最高品質を誇る逸品でした。

2020年に開催されたヨーロッパを中心とする英国アンティークコインを取り扱う幾つかのオークション中、最大級のコレクションの出品によって世界的に注目されたMDCオークションでしたが、特にこの最高の保存状態を誇る究極の「ウナとライオン」の出品によって最大の成果を収めることが出来たと言っても過言ではありません。

また、このNGC・66鑑定の「ウナとライオン」もMDCオークションに出品されたことによって、史上最高傑作として評価の対象となり、再び「ウナとライオン」そのものの真価が問われる結果となりました。 

エリザベス朝の香り豊かな作風で知られる詩人エドマンド・スペンサーによる叙事詩「妖精の女王」は、19世紀の代表的彫刻家ウィリアム・ワイオンの才気あふれるデザインに転用され、金貨「ウナとライオン」として誕生しました。18世紀中盤、イングランドに興った産業革命の恩恵によって急成長を遂げた大英帝国の象徴として制作された「ウナとライオン」は、帝国の女主人ヴィクトリア女王をウナに、そして発展し続ける英国とその国民をライオンと捉えます。

これはそのまま立憲君主制を掲げながら統治する英国独自の帝国主義の具現化を意味します。

しかしその政治的主題にもかかわらず、視覚的には優美極まりない美しさを誇示するがゆえに、1839年の発行以来最大級の讃辞を受け続けているのも確かです。

これもまたワイオンの入念極まりない意匠の賜物であり、いかに彼のインスピレーションに基づく創作が優れたものであったかを窺い知ることが出来ます。 

今秋、世界のアンティークコイン業界最大の話題となったMDCオークションですが、その成功によって今後更なる飛躍を遂げることが約束されました。

世界的な価格高騰を続ける英国アンティークコインですが、今回のオークションは英国コインの普遍的価値を強く印象付けました。

その立役者となったのがこの「ウナとライオン」のオークションで、今後のオークション開催のターニングポイントとなりました。

博物館級の名品であるこのモンテカルロの「ウナとライオン」ですが、この度日本もたらされることによって、洋の東西を超越した文化遺産としての新たな使命を担い、不滅の伝説としての地位を確立しました。

品番	260
鑑定番号	2797484001 現在のNGC鑑定数はここをクリック下さい
グレード数	PF 66 UC
発行限定数	400枚
最大発行数	400枚
重量	39.94g
直径	36.00mm
品位	約99.9%Au（K24）
表面	ヴィクトリア女王
裏側	ウナ＆ライオン
発送元	日本国内から発送