中国 2021 パンダ 10元 30g 銀貨 【1枚】 (コインケース付き)

世界各国との架け橋として友好関係を築いてきた「親善大使」

コロコロとした愛くるしい容姿と無邪気なしぐさで子どもから大人まで世代を問わず注目を集め続け、常に「好きな動物」の上位にランクインするほどの不動の人気を博しているパンダ。過去における過剰な森林伐採や農地化による開発が、その個体数の著しい減少につながり、危惧されていました。平和の使者および友好の象徴としてのパンダが、「パンダ外交」を通して政治や国際交流に貢献してきたことは、パンダの故郷である中国の誇りであると言えます。この愛らしい「親善大使」の個体数を保護するべく、中国最大のパンダ保護区として知られる四川省に設立された「中国パンダ保護研究センター」において、パンダの飼育と繁殖に関する研究などの取り組みが積極的に行われています。日本国内に目を向けますと、1972年に日中国交正常化の証として2頭のパンダ、「カンカン」と「ランラン」が初来日し、上野動物園に贈られたことは当時のニュースで大きく報道され、日本中がパンダフィーバーに沸きました。上野動物園は、この2頭のパンダの飼育を機に、現在に至るまで国内で最も長くパンダを飼育し続けた動物園であり、「中国パンダ保護研究センター」とともにパンダの保護に努め、その繁殖においても成功を収めています。2017年6月12日に同動物園で誕生した人気者「シャンシャン」ですが、東京都と「中国野生動物保護協会」との協定に基づき、2022年度末までには返還される予定です。今回ご紹介させていただく愛らしい子パンダを描く作品は、「シャンシャン」の成長の過程を想起させる魅力的なデザインを特徴とする中国が地金型コインの傑作です。

パンダの成長を時系列で描く中国が世界に贈る地金型コインの秀作

1982年以降、中国人民銀行の発行による中国を象徴するパンダをモチーフにしたコインは、世界中のコレクターやパンダ愛好家を魅了してきました。2019年に中国が発表した「パンダ・ストーリー10年計画」は、パンダの成長を時系列にて見事に表現し、称賛を集めました。今回ご紹介させていただく2021年発行の当コインは、母パンダに見守られながら、木登りにチャレンジする子パンダの姿を描写するものです。木登りができるほどたくましく成長した子パンダのデザインを温かく優しい眼差しで見守り、励ましたくなるような気持ちにさせるコインです。表面には、北京最大の観光名所の一つとして知られる「天壇」が描かれています。「天壇」は、明王朝時代（1368-1644）および清王朝時代（1644-1912）に、皇帝が天に五穀豊穣を祈念する場所として建立され、1988年にはユネスコ世界遺産として登録されました。陽気なパンダが成長する過程をストーリーに仕上げたセンス溢れるデザインを描く当コインは、地金型コインとして世界的に認知されており、名実ともに中国を代表する傑作コインとして受け入れられています。数ある地金型コインの中でも、パンダを描く当コインの将来性は計り知れず、有事に身を守る実物資産として、また、眺めて楽しめる芸術品として、コレクターのニーズを十全に満たすことでしょう。