フランス 2021 フランスの卓越 ディオール 200ユーロリボン型プルーフ金貨 未鑑定 箱付き

フランス最古の造幣局とパリ・モード界の王者が繰り広げる夢のコラボレーション

フランスを代表する造幣局と最も古い歴史を持つパリ・オートクチュール・メゾンであるディオール社のコラボレーションが生み出す奇想天外なるコインコレクションの登場です。コインと言いますと通常丸い形状が特徴的ですが、この新作はリボンの形をしており、ファッション大国フランスの伝統とプライドを感じさせます。しかもしなやかなリボンのファブリックの質感までもが忠実に再現されている点などは、芸術的センスをも感じさせるほどです。シンプルながらも細かな皺や襞が美しいコイン表面に対し、裏面の装飾性豊かな意匠には目を見張るものがあります。まず裏面の背景にはフランス・モード界の比類なきメゾンであるディオール社を象徴する千鳥格子模様が刻まれています。その上には貨幣単位と発行年、さらにフランス共和国を意味するRFの文字がモノグラム風に描かれており、パリ・モードの王者たる風格を醸し出しています。これは全く別のジャンルで絶対的な評価を確立した2つの世界が表現の自由を得た時に、いかにして具体的な形を生み出すかということの好例であり、文化大国フランスの芸術的勝利であると共に、フランスコイン界から世界に向けて発信される21世紀的メッセージでもあります。

パリ・オートクチュール界に君臨するモードの帝王「クリスチャン・ディオール」

その溢れんばかりの独創性によってパリ・モード界に君臨し、戦後間もない簡素な装いが主流であった時代に贅沢な素材をふんだんに用い、女性らしいシルエットの表出によって一世を風靡した帝王クリスチャン・ディオール。その偉大なる名前は常にパリ・オートクチュール（高級婦人用仕立服）と共にあり、その存在感はフランスから世紀を超えて全世界へと伝播しました。1947年2月に初のオートクチュール・コレクションを発表します。その見事な造形感覚は高く評価され、世界に衝撃を与えます。アメリカの評論家から「ニュールック」の愛称を得たその年のコレクションは新たな伝説となり、その後毎シーズンごとに様々なラインを発表し続けます。ディオールの没後もこの稀代のクチュリエの名を冠するメゾンは継続され、イヴ・サンローラン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズなどの錚々たるデザイナーを起用し、名実ともにモード界の雄として花の都パリに君臨しています。

デザインのインスピレーションの源となった名香「ミス・ディオール」

ディオール初のオートクチュール・コレクション発表と時を同じくしてリリースされ、70年以上にわたってパリジェンヌを中心に世界中の女性たちに愛され続けている名香「ミス・ディオール」を抜きにしてディオール社について語ることは不可能なほどです。

DIOR／Miss Dior「ミス・ディオール」

この度パリ造幣局からリリースされる実にモード感溢れるリボン型コインのインスピレーションの源は、今でも人気を誇るこのフレグランスのボトル上部に結ばれているリボン型の装飾に由来し、ディオール社を最も想起させるイメージがコインの形として採用されるに至りました。素材はシルバーとピンクゴールドの2種で、それぞれ10ユーロと200ユーロのラインアップとなっています。優美なリボンの形は女性的感性と表出すると共に、フランスの首都パリの街並みの華やかさを思い起こさせます。改めてパリ造幣局とディオール社が繰り広げる夢のコラボレーションに敬意を表したいと思います。

品位： 90.0％Au(rose gold)