HOME ＞ アンティークコイン ＞ 1853 ヴィクトリア女王 フローリン銀貨 NGC MS62
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一般価格：319,000 円(税込)
会員価格： 290,000 円(税込)英国銀貨の永遠の名作「ゴチッククラウン」の歴史的真価
1837年のヴィクトリア女王の即位とともに新時代を迎えた英国は、その後、有史以来最大の国家「大英帝国」へと変貌を遂げます。これは何よりも前世紀の産業革命の成果の賜物であり、当時「世界の工場」と呼ばれていた英国は正にこの時、歴史的大躍進の時を迎えていました。その後63年7か月に及んだヴィクトリア女王の在位期間は「ヴィクトリア朝」と呼ばれ、今も英国の過去の栄光の記憶として歴史上に記憶されています。19世紀前半のナポレオン戦争後に改正された金本位制に基づく貨幣法は、英国における貨幣制度に一大変革をもたらしました。そしてその流れを汲む新しいコインが続々と発行され、ヴィクトリア朝初期の英国貨幣界を大いに活気づけました。新しい時代を象徴するそれらのコインの多くのデザインを担当したのは、後にロイヤルミントの彫刻部門主任の地位を得ることになる稀代のコインデザイナー、ウィリアム・ワイオンその人でした。何世代にもわたって英国ロイヤルミントに籍を置く綺羅星の如くコイン制作家を世に送り出したワイオン一族の末裔として誕生した彼は、19世紀前半の英国芸術界を席巻した新古典様式の影響を受けながらも、全く異なる芸術様式を吸収しつつ独自のスタイルを確立し得るだけの確かな才能の持ち主でした。1847年に英国ロイヤルミントがリリースしたゴチッククラウン銀貨に見られるような古典的ながらも型破りと言えるほどに斬新な意匠は、それまでの英国コイン界には存在しないものでした。表面に描かれたヴィクトリア女王の肖像において、かつて無い程に神格化された英国君主の権威を表出することに成功します。女王の頭上の王冠、ヘアスタイル、衣装の文様、そして何よりもその周囲の碑文が、ヴィクトリア朝初期に隆盛を見た「ゴチック様式」ならではの格調高い様式感を表出しており、それまで主流であった新古典様式との著しい対比によって俄かに注目を集めました。裏面には18世紀初頭に成立したグレートブリテン連合王国3国の国章を模した盾形の紋章が刻まれ、表面の女王のポートレートとの見事な統一感を醸し出していました。初発行の6年後、つまり1853年には追加発行の運びとなったゴチッククラウン銀貨ですが、その人気ゆえに他の英国コイン上に描かれることも度々あり、長きにわたって愛され続けます。
英国貨幣史上最も人気の高いポートレートを表面に描くフローリン銀貨の大作
ゴチッククラウン銀貨初発行の年1847年から6年後の1853年は同銀貨の再版が発行された年でしたが、今回ご紹介させていただくゴチック・フローリン銀貨もまた同様のデザインを表裏に描くコインとして同年に発行され、人気を集めました。コイン表面には言わずと知れたワイオンのゴチッククラウン表面のポートレートとの共通点が見出せるヴィクトリア女王の肖像が描かれており、この銀貨のアンティークコインとしての価値を高めることに貢献しています。ヴィクトリア女王のポートレートの美しさも然ることながら、コイン発行から169年もの歳月を経て醸し出された褐色がかった古色は当コイン最大の見どころであり、ポートレート全体に風格を与えています。その周囲には「神の恩寵による大英帝国ヴィクトリア・忠誠の守護者」という意味のラテン語碑文とともにコインの制作年である西暦を示すローマ数字「1853」が刻印されています。裏面にはゴチッククラウンと同様に連合王国3国の国章を刻む十字型の紋章が格調高く描かれており、精妙極まりない刻印技術の妙を堪能することができます。唯一の例外は中央の花形の紋章で、これはゴチッククラウンには無かったものです。そしてその周囲には、その当時としては珍しく英語にて「1フローリン・10分の1ポンド」と刻まれており、当銀貨の貨幣価値を分かり易く説明しています。これによりケースのラベルに記された2シリングが、1フローリン＝10分の1ポンドであるということを容易に理解することが可能です。正真正銘のヴィクトリアン・アンティークコインの逸品の満を持しての登場となりました。
品番 4177 鑑定番号 
6652600003
現在のNGC鑑定数はここをクリック下さい価格 一般価格：319,000 円(税込)
会員価格： 290,000 円(税込)
グレード数 MS 62 重量 約11.31 g 直径 約30 mm 品位 約92.5%Ag（スターリングシルバー） 表面 ヴィクトリア女王 裏側 4つの王冠と紋章の入った盾 発送元 日本国内から発送 -
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