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【アンティークからモダンまで】ヴィクトリア女王人気コイン特集

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皆様こんにちは。
イギリスコイン専門店、コインパレスの瀧でございます。

神戸では六甲山の紅葉がピークを迎え、鮮やかな落ち葉が街並みをを彩っています。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
本日は、ここ数カ月なにかと話題に上がるヴィクトリア女王の人気コイン特集をお届けいたします。
幻のアンティークコインから、今後値上がりが期待されるモダンコインまで様々なラインナップをご紹介しますので、どうぞ最後までお楽しみくださいませ。

ヴィクトリア女王時代のコインの特徴

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1837年の即位以降、全世界に広がる大英帝国の宗主として63年間の長きにわたる空前の治世を謳歌した女王ヴィクトリア。

その栄光の足跡は女王の治世下に発行された数々のコインに深く刻まれています。
1000年以上もの壮大なる歴史を誇る英国最古の造幣機関ロイヤルミントが生み出したこれらの傑作は、女王の輝かしい治世におけるそれぞれの節目を記念して制作されたものです。
17世紀後半、時の国王チャールズ2世の時代に、手打ち式から機械式へと制作方法を大きく転換した英国における近代コイン制作の変遷の最終到達点としてのヴィクトリア朝時代。
ロイヤルミントの貨幣制作史の黄金期とも言えるこの時代は、前世紀にイングランドに興った産業革命の恩恵と大英帝国の空前の繁栄を背景として次々と考案される女王の威光を湛えた名貨の発行によって英国貨幣史上のピークを極めていました。

ここにご紹介させて頂く珠玉の名品は、その審美的価値と芸術性、また希少性と財産価値において、いずれも甲乙つけ難いものばかりです。

ヴィクトリア女王時代を代表するアンティークコイン

「R6」の超レアコイン 1839年発行オリジナル版ウナ&ライオン

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1839年、女王の即位3周年を祝して発行された「ウナとライオン」の出現は、英国貨幣史における「事件」として今でも語り草となっている程です。
チャールズ2世による王政復古以降、コイン表面に歴代国王の横向きのポートレートを刻み、裏面には英連合王国各国の国章を掲げるという手法が定番化します。
裏面のデザインによって新たな伝説を創造したウィリアム・ワイオンの個性的な作風は、英国コインの新たな可能性を示唆し、その後180年以上の長きにわたり絶賛され続けました。
弊社でご用意している5ポンド金貨は、世界現存数わずか3~5枚。
イギリスの大英博物館やアメリカのメトロポリタン博物館に収蔵されている美術品に匹敵するほどの、幻の逸品でございます。

今年の大注目コイン 1847年発行オリジナル版ゴチッククラウン

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「世界で最も美しい銀貨」の異名を取る1847年発行の「ゴチッククラウン」は、ワイオンの有り余る才能を再び世に知らしめた英国コインの最高傑作です。
ヴィクトリア時代に開花した新ゴチック様式をいち早く取り入れ、全体を支配する古風な趣と共に女王の威厳を描き出すこの作品こそ、現在も高評価を保ち続ける英国アンティークコインの不動の名声を保証する代表作ではないでしょうか。
今年はオルダニー島からニューゴチッククラウンがリリースされ、ロイヤルミントからも同シリーズが発売される噂が出るなど、ゴチッククラウンに関する話題でもちきりの一年でした。

ジュビリー・コインの代表格 1887年発行 在位50周年記念金貨

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1887年にゴールデン・ジュビリー(在位50周年)を迎えたヴィクトリア女王を称えて様々なコインが発行されますが、中でも有名なのが「ジュビリー・ヘッド」の別名で知られている5ソブリン金貨。
表面に描かれた侵し難い気品を湛えた女王の秀逸な肖像によって永遠の生命を保持しています。
コイン表面の上から下に引き伸ばされた女王の姿は、ゴールデン・ジュビリーという歴史的事象の主役に相応しい気品を湛えています。
弊社でご用意している金貨は「試作貨」と呼ばれ、本格的に発行する前にわずかな枚数だけ試験的に作られた、非常に希少性が高いものです。


聖ジョージの竜退治でおなじみ 1893年発行ヴェールドヘッド

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1897年のダイアモンド・ジュビリー(在位60周年)を前にして1893年に発行された通称「ヴェールド・ヘッド」は、女王の治世下における最後のコイン肖像です。
そこに見られる女王の孤高の表情と流れるようなヴェールの質感の繊細な描写は、コイン肖像画の域を超えた真の芸術品としての特性を兼備しています。
裏面に描かれているのはイギリスコインの定番デザイン、「聖ジョージの竜退治」
2021年10月には、モナコのオークションにてエドワード8世の聖ジョージの竜退治5ポンド金貨が約3億1千万円で落札されたことから、伝説的な絵柄として再注目されています。


ヴィクトリア女王に関する人気モダンコイン

2019年発行  ヴィクトリア女王生誕200周年記念コイン

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2019年にヴィクトリア女王の生誕200周年を記念して発行された当コイン。
裏面には「ヤングヘッド」と呼ばれる、若きヴィクトリア女王を描いた肖像画が採用されています。
肖像画の周りに散りばめられているのは、大英帝国時代の産業革命を象徴する、蒸気機関車、自転車、蒸気船、通信です。
「ヴィクトリア女王生誕200周年」という大変区切りのいい年にリリースされた、デザイン性の高いコインとして、弊社でもご好評を頂いています。


高い希少性を誇る 2019年発行ヴィクトリア&アルバートコイン

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「ヴィクトリア女王生誕200周年記念コイン」と同時期にリリースされた当コイン。
同じく女王生誕200周年を記念し発行され、裏面には若きヴィクトリア女王とその夫、アルバート公爵が描かれています。
仲睦まじく四男五女の子宝に恵まれた夫妻ですが、アルバート公爵が若くして亡くなって以降、約40年にわたってヴィクトリア女王が喪服を着続けたという話は今も有名です。
弊社でご用意している1000ポンド1キロプルーフ金貨は、発行枚数わずか12枚。
若き夫婦を描いた大変稀少性が高いコインを、どうぞお手に取ってお楽しみくださいませ。

今年のベストセラー 2021年発行ニューゴチッククラウン

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今年最も話題に上がったモダンコインのひとつ、ニューゴチッククラウン。
1847年発行オリジナル版のリメイクとしてオルダニー島よりリリースされるやいなや、大ヒットシリーズと化しました。
他のヴィクトリア女王関連コインとの大きな違いは、2枚セットであるという点です。
さらにマットプルーフやピエフォー貨など豊富なラインナップもご好評頂いています。
来年は遂にロイヤルミントからもニューゴチッククラウンがリリースされるのではと巷で囁かれる中、今後も注目され続けることが予想されます。

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