HOME ＞ アンティークコイン ＞ 1623-1624 ジェームズ1世 ローレル金貨 NGC AU55 S-2638A
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一般価格：1,428,900 円(税込)
会員価格： 1,299,000 円(税込)熱烈な王権神授説の信奉者として絶対王政を守り抜いたステュアート朝の始祖ジェームズ1世
1603年の英国女王エリザベス1世の崩御に伴い、英国王位を継承することになったのは、スコットランド国王ジェームズ6世こと、英国王ジェームズ1世でした。45年間にわたってテューダー家の安泰を見守ったエリザベス1世の時代に、英国は当時の世界最強国スペインの艦隊を撃破して一躍世界の檜舞台へと躍り出ました。今やヨーロッパ随一の大国へと大躍進を遂げたイングランドに迎え入れられたジェームズ1世の時代には様々な変革が断行され、特にイングランド国教会は王の統治の下に強大な権威を獲得しました。王はまた即位後間もない1604年から1607年までの期間、断続的に議会を招集し、イングランドと母国スコットランドの統一の必要性を訴えます。そしてそれと時を同じくして、それまでに英国貨幣界において主流を成していたソブリン金貨を廃止して新たにユナイト金貨を制定し、イングランドとスコットランドの両国にて流通させ、両国の親睦に努めました。王はまた「グレートブリテン王」を自称した英国史上初の国王としても歴史上に名を残しており、即位の三年後には現在もイギリス連合王国の国旗として機能しているユニオンジャックを正式な国旗として採用したことでも知られています。王の治世は、世界史上におけるイングランドにとっての特筆すべき時代でもありました。イングランドによる海外領土における植民地開拓が大躍進を遂げたのも王の時代以降のことであり、とりわけ北アメリカに植民地を建設する目的で1606年にはバージニア会社に勅許を与え、イングランドにとって海外初となる永続的な植民地としてのジェームズタウンの開発が本格化しました。しかし、治世の後半には、王が主催する議会によるピューリタンたちへの強硬な弾圧によって、メイフラワー号のアメリカ本土への出航を許してしまったことは、王の治世最大の汚点として歴史に刻まれることになります。王権神授説の熱烈な信奉者としても後世に名を残したジェームズ1世ですが、その王権に対する飽くなき執着心は、後に王位を継承する次男のチャールズ1世によって受け継がれ、その治世下に英国は未曾有の動乱期を迎えることになります。
ステュアート朝最初期の栄華を象徴する英国貨幣史上三番目の法定金貨としてのローレル金貨
ジェームズ1世の治世後期に、それまでのイングランドにおける主要な法定金貨であったユナイト金貨に代わって発表されたのがローレル金貨でした。英国史上初の法定金貨として誕生したエンジェル金貨から数えて第三番目の法定金貨に当たるローレル金貨は、表面に描かれていたジェームズ1世の左向きポートレートの頭上に見られた月桂冠から命名されたと伝えられています。ジェームズ1世の治世下におけるコイン鋳造の第3期（1619－1625）に当たる期間に鋳造されていたローレル金貨ですが、描き方の若干異なる全5種の国王の肖像の存在が確認されています。当時、ローレル金貨は全てロンドン塔を本拠としていたタワーミントで製作されていましたが、それ以前に主流を成していたユナイト金貨よりは若干軽量ではあったものの、次代のチャールズ1世時代のユナイト金貨とほぼ同じ重量を持つものでした。今回ご紹介させていただく作品は、ジェームズ1世の治世の最後期（1623－1624）に当たる時期に制作されたローレル金貨の極め付きであり、輝かしい英国法定金貨の系譜の末尾に位置する由緒正しき名品でもあります。コイン表面には、イングランド・ステュアート朝の始祖ジェームズ1世の生前の堂々たる貫禄みなぎる力強いポートレートが掲げられています。またその頭上には、古代ギリシャ時代以降、勝利者の象徴とされていたローレル金貨のトレードマークである月桂冠が鎮座しています。その清々しくも感動的な肖像の周囲には、「神の恩寵によるグレートブリテン、フランス、及びアイルランド国王ジェームズ」を意味する荘重なラテン語碑文が刻まれています。この碑文において特筆すべきは「グレートブリテン」の文言であり、一人の君主によってイングランドとスコットランド両国が統治されるという未曽有の状況を暗示しています。この表面で特に注目すべきは、ポートレートの右側に見られる2つのXのアルファベットです。これは、1ローレルが20シリングと等価であることを意味しています。そして裏面の中央には、四分割された盾形の紋章が描かれており、その中にはイングランド、スコットランド、フランス、アイルランド等4か国の国章が絶妙なバランス感覚によって配置されています。盾の上部にはステュアート朝の栄華をシンボライズする大型の華麗な宝冠が配されており、英国王ジェームズ1世の王位の正統性を物語っています。さらにその周囲には、生涯を賭けて上記4か国の統一を希った国王の宿願を象徴する「我、それらの国家を統一せん」という意味のラテン語碑文が見られます。英国史上三例目となる法定金貨ならではの完成度の高さを特徴とする当ローレル金貨は、400有余年の年月を経て現代にもたらされたステュアート朝最初期の歴史的アンティーク金貨の好例であると言えます。
品番 4205 鑑定番号 
6872063002
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会員価格： 1,299,000 円(税込)
グレード数 AU 55 重量 8.92 g 品位 約91.7%Au（K22） 表面 ジェームズ1世 裏側 紋章 発送元 日本国内から発送 -
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