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1631-1632 チャールズ1世 2クラウン金貨 NGC AU55 S-2701

NGC鑑定付き

一般価格:9,889,000 円(税込)
会員価格: 8,990,000 円(税込)

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王権神授説の熱烈な信奉者として歴史上に足跡を残すステュアート朝第2代君主チャールズ1世

 

©チャールズ1世肖像, by van Dyck, c. 1637

清教徒革命という未曽有の動乱期に生きたチャールズ1世の治世は、今日まで続く王政の基盤を確立したという点において、現代の歴史家によって見直されつつあります。

ステュアート朝の初代国王ジェームズ1世の継嗣として1600年に誕生したチャールズ1世ですが、父王と同じく絶対王政の信奉者として自身の権威の高揚に対して積極的な国王として歴史上に名を残しています。絶対王政とは君主の権力が神の意志に基づくものであるという17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパの支配階級が支持していた概念であり、チャールズ1世もまた自身の君主としての立場を正当化するためにこれを信奉していたと考えられます。しかし当時のヨーロッパは急進的な啓蒙主義の時代に差しかかっており、封建的な絶対王政に対して批判の声が上がることも少なくありませんでした。

特に英国において批判の最先端に立っていたのが議会であり、この関係が英国独自の議会民主性に繋がったことは、後の歴史が物語っている通りです。絶対王政を強硬に支持するチャールズ1世率いる王党派を糾弾する最先端として議会派を先導していたのは地主階級=ジェントリーに属するオリバー・クロムウェルその人でした。クロムウェルは主に同階級の人士から成る鉄騎隊を編成し、度重なる内乱にて勝利を収め王党派を撃破します。追い詰められたチャールズ1世は必死の反撃を繰り返すものの、遂にクロムウェルの軍隊に敗れた後に捕らえられ、1649年1月30日には生前自身が最も愛したホワイトホール宮殿のバンケティングハウス前にて公開処刑に処せられます。

©ホワイトホール宮殿のバンケティングハウス, photo: Steven Zucker

しかし英国の混乱は王亡き後も続きます。王の生前の信条ゆえに処刑に追いやり、晴れて共和政を迎えたはずの英国でしたが、その後、人々は共和政府による圧政に苦しみ、いつしか旧来の王政への回帰を希うようになっていました。

チャールズ1世の遺児で父亡き後ヨーロッパにて亡命生活を送っていた後のチャールズ2世は、同盟国スコットランドの援軍を助力として母国イングランドに極秘帰国を果たします。そして1660年にはブレダ宣言を発令してイングランドにおける王政を復活させて父の無念を晴らし、共和政イングランドは遂に幕を閉じます

 

チャールズ1世が死守した絶対王政を象徴するステュアート期ハンマーコインの傑作

 

継嗣のチャールズ2世によって実現した王政復古によって父王チャールズ1世の名誉は回復し、イングランドには再び平和が訪れます。

今回ご紹介させていただく2クラウン金貨は、激動の清教徒革命期に突入する前のチャールズ1世の治世最初期に発行された傑出したアンティーク金貨です。後のチャールズ2世の治世下の1663年に完全に機械化されることになる英国貨幣の製造方法ですが、ステュアート朝の初期に当たるジェームズ1世とチャールズ1世の時代におけるそれは手打ち式(ハンマーコイン)が主流でした。特にチャールズ1世の時代には、通常の3倍の額面価値を持つトリプルユナイト金貨のような歴史的な名貨も発行されており、英国貨幣史上における王の在位期間を際立たせています。

©トマス・サイモンとスクリュープレス The Royal Mint Museum

また当時のロイヤルミントを代表するコインデザイナーとしてトマス・サイモンの名がまず挙がることと思われますが、その実力はチャールズ1世の時代に止まらず、共和政の護国卿オリバー・クロムウェルによる統治下、さらには王の遺児のチャールズ2世の治世においてもその才能は高く評価されていました。

表面

当コインの表面には王権神授説の熱烈な信奉者として王位を継承した在りし日のチャールズ1世の崇高感漂う左向きの肖像が掲げられています。ハンマー打ちコインならではの柔らかな質感がかつてイングランドの頂点に立ったチャールズ1世の権威を浮かび上がらせています。

その周囲にはラテン語の碑文が見られ、「神の恩寵によるチャールズ1世・グレートブリテン、フランス、及びアイルランド国王」という意味になります。王の肖像の右側には10を意味するXのラテン数字が見られますが、当コインの額面価値2クラウンと等価とされていた10シリングを意味します。

 

 

裏面

そして裏面には大型の王冠を上部に戴く4分割された盾が冠の紋章が刻まれており、その中にはイングランド、スコットランド、フランス、アイルランドを象徴するそれぞれの国家の国章がきめ細やかに描かれています。そしてそのすぐ左右には王の王名「チャールズ」を示すCRのアルファベットが見られます。さらにその周囲には「神よ彼らの文化を守り給え」という意味の理想の高い碑文が厳粛に刻まれています。

共和政の前のチャールズ1世が統治した絶対王政期に発行された当コインは英国における永遠の君主制に捧げられるステュアート朝時代の貴重な遺品であり、現代まで続く英国王室の源流を象徴する歴史的コインの大作でもあります。

品番 3285
鑑定番号 2130739012
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価格

一般価格:9,889,000 円(税込)

会員価格: 8,990,000 円(税込)

グレード数 AU 55
重量 4.45 g
表面 チャールズ1世
裏側 紋章を描いた盾・CR
発送元 日本国内から発送
一般価格: 9,889,000 円(税込)
会員価格: 8,990,000 円(税込)

在庫有り

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