今日は世界中のコレクターの間で人気のシリーズ、「スリーグレーセス」の人気コイン特集をお届けいたします。
アンティークコインからモダンコインまで、珍しい逸品を多数ご紹介しますので、どうぞ最後までお楽しみくださいませ。
スリーグレーセス（三美神）とは？
ギリシア神話やローマ神話に登場する、美と優雅を象徴する3人の女神。
ルネサンス期のボッティチェリの「春」や、ルーベンスの「三美神」など、欧米を中心とする様々な名画にも描かれてきました。
どの作品にも共通しているのが、3人の女神が輪を作り軽やかに踊るその独特な構図です。
ヴィーナスに仕え、優美・喜び・繁栄を意味する美しい彼女たちが、コインのモチーフとしてイギリス史に登場したのは1817年のこと。
ロイヤルミント（イギリス王立造幣局）の伝説の彫刻師、ウィリアム・ワイオンによってデザインされ、約200年経った現在では家一軒が購入できてしまうほどの高値で取引されています。
2020年にその復刻版がロイヤルミントからリリースされると、世界中から注文が相次ぎ、わずか数十分で売り切れ状態。
中には既に数倍以上の値上がりを見せたコインもあり、モダンコインの伝説として今後も目が離せないシリーズです。
博物館級！貴重なスリーグレーセスコイン
まずは、博物館級の幻のコイン、1817年発行のオリジナル版スリーグレーセス試作貨からご紹介。
「試作貨」とは、コインを鋳造する前に試験的に発行されるコインのこと。
今回ご紹介するコインはホワイトメタル製の試作貨で、素材の珍しさからプロのコレクターでも実際に見かけたことがある方は多くはないことでしょう。
全体的に曇りや汚れが拭き取られた痕跡の無い、アンティークコインとして非常に希少価値の高い逸品です。
