皆様こんにちは。
イギリスコイン専門店コインパレスの瀧でございます。
日差しが強くなりつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
本日は「クイーンズビースト コンプリーター 英国王室の十大守護獣」の地金型金貨についてご案内申し上げます。
こちらの商品、入荷と同時に「あまりにも美しすぎる」と沢山のお問い合わせをいただいております。
このコインの魅力とデザインについて、改めて皆さまにご紹介いたします。
エリザベス2世の華麗なる治世を彩る伝説の動物
2016年の「イングランドのライオン」の発表以降、2021年の「エドワード3世のグリフィン」にいたる全10回を数え、空前の成功を収めたロイヤルミントによる「クイーンズ・ビースト・シリーズ」。
その最終章として登場するのがこの「コンプリーター」です。
過去に発表された10大英国王室守護獣を1枚のコインに描く豪華絢爛たる記念貨です。
実在と空想上の動物からなる10大守護獣ほど英国王室の栄光と権威を象徴するものは他に見当たりません。
その一つ一つがそれを生み出した歴代王朝との深い関連性を示し、最終的に現在の英国王室の象徴として存続し、見事に継承されています。
国王個人とその治世を守護すると言われるこれらの表象は、現在においては英国の君主エリザベス2世の所持するところとなっています。
1953年6月2日の女王の戴冠式当日、会場であったウェストミンスター寺院のエントランスの左右を飾った十大守護獣の立像は、一世一代の晴れ舞台である式の成功と女王の治世の安泰を願って建立されたものでした。
式以降も英国王室の紋章に組み入れられ、公私にわたって宮廷での女王の身の回りを彩ってきました。
最も古いもので14世紀にさかのぼるこれらのシンボルは、英国王室が存続する限り国王の在位を守り続けることでしょう。
齢を重ねて一層麗しいエリザベス2世の神秘的なポートレート
当100ポンド1オンス地金型コイン表面には、現英国君主エリザベス2世の荘厳なる横顔が刻まれています。
英国ロイヤルミントのコインデザイン部門で最も若く才能あふれるアーティスト、ジョディー・クラークの最高傑作であるこの「第5肖像」は、過去に制作されたどのコイン・ポートレートよりも、女王の実在を伝えるものとして評価されています。
女王の白銀の髪のうねりを見事に描き出し、齢を重ねることの意義を美しく表現しています。
女王の頭上の英国王室の至宝「ステート・ダイアモンド・ダイアデム」が周囲に威厳を放っています。
1821年にウェストミンスター寺院で行われたジョージ4世の戴冠式のために丹精を込めて制作された名品で、希少なイエローダイアモンドを含む133個ものダイアモンドが散りばめられた大変豪華な宝飾品です。
真の王者の風格を漂わせるコイン表面ですが、その源はやはり女王の横顔に見られる神秘的な微笑みに違いありません。
本年4月には95歳を迎えられたエリザベス2世。その超越の治世ならではの会心の微笑が、プルーフゴールドの質感を伴って見事に再生されています。
コイン裏面の中央に同じ肖像のミニチュア版が再び描かれていますが、十大守護獣に囲まれたその肖像を見ていますと、エリザベス世こそ英国王位の正当な継承者であるということを再認識することが出来ます。
当地金型金貨最大の特徴として、特殊偽造防止システムが挙げられます。
表面の女王の肖像の背後に見られる網目模様がそれで、当コインの地金型コインとしての資産価値を保証しています。
裏面にデザインされた10の守護獣について
女王の周りには10の守護獣がデザインされています。
12時の位置から時計回りに、順番にそれぞれの守護獣についてご紹介いたします。
イングランドのライオン | イングランドにおいて、ライオンは勇気や強さの象徴であり、これまで幾度となくその国章のデザインとして使われてきました。 歴史上の最古の記録は、1127年のこと。 ヘンリー1世からジョフロワ4世に贈られた青い盾に、その堂々とした佇まいがデザインされていたと言われています。 |
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ウェールズのレッドドラゴン | ウェールズの国章にも描かれているレッドドラゴン。 その起源は、約2000年前まで遡るともいわれています。 1136年頃に出版された「ブリタニア列王史」では、このレッドドラゴンが街に現れ、ホワイトドラゴンと戦う様子が記されています。 |
エドワード3世のグリフィン | 翼と上半身は鷹、下半身はライオンの伝説の守護獣です。 神々の車を引き、金を守る役割を持つといわれるグリフィンは、今回のクイーンズビーストシリーズにぴったりのデザインと言えます。 |
スコットランドのユニコーン | スコットランドの国章にも描かれているユニコーン。 イギリスでは危険な動物とも言われ、しばしば鎖に繋がれた姿が描かれます。 |
クラレンスの黒い雄牛 | 黒い雄牛のルーツは、女王のヨーク家の祖先にさかのぼります。 雄牛は昔から力と強さのシンボルとして受け継がれています。 盾には、エドワード3世がフランスの王位継承権を主張した出来事にちなんで、金色の百合が描かれています。 |
プランタジネット朝のファルコン | ファルコンとは英語でハヤブサのこと。 1154年から1399年まで続いたプランタジネット朝の象徴として、その姿がデザインされています。 |
ビューフォートのイエール | 15世紀の英国王ヘンリー七世の生母マーガレットの生家ビューフォート家に由来する空想上の動物です。 ヤギの肢体、イノシシの牙、そして大型の2本の角を持つイエールの誇り高き姿は、英国王室の安泰の防御を司ります。 |
モーティマーのホワイトライオン | エドワード4世の祖母であったアン・ド・モーティマーに由来する由緒ある守護獣です。 王の生家であるイングランドの名家ヨーク家の白い薔薇のデザインの盾を掲げていることから「白いライオン」と呼ばれています。 |
ハノーヴァーの白い馬 | この表象が英国王室にもたらされたのは遅く、1714年にジョージ1世が英国王として即位した時に生家のハノーファー選帝侯家から持参したものです。 ライオンが掲げる盾にはグレートブリテン連合王国各国とフランスの紋章と共に、王の実家ハノーファー家の家紋が掲げられている。 |
リッチモンドの白いグレイハウンド | エドワード3世の第3王子であったリッチモンド伯爵に由来するこの動物は、その後ヘンリー4世とヘンリー6世に受け継がれた大変由緒あるものです。 グレイハウンドの掲げる紅白の薔薇からなる「テューダー・ダブル・ローズ」は、プランタジネット朝の傍流であるヨーク家とランカスター家の統一を象徴しています。 |
【開催中】英国王室誕生祭第五章
【日 時】2021年6月19日(土)~6月26日(土)の8日間
【概 要】店頭で10万円以上お買い上げのお客様にプレゼントを贈呈
【プレゼント】JO MALONE-ジョーマローン-の石鹸(ライム バジル & マンダリンの香り)