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【収集の手引き】 第5章―信頼できるコインショップの見分け方 (2)

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コインは真贋が全て。

ですから、コインを購入するお店選びは、たいへん重要なポイントです。信頼できるコインショップの見分け方をお伝えしますので、ぜひ参考にしていただき、末永くお付き合いできるショップと出会っていただきたいと思います。

1.第三者機関認定業者である「PCGS」と「NGC」

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公的な資格は安心につながります。コイン業界において、誰もが信頼を寄せる世界2大鑑定機関の「PCGS」と「NGC」という公的なコインの鑑定機関があるのですが、実は、コインショップは、これらの鑑定機関の公認認定を受けることができるのです。

現在、日本にも数社のみ、これらの鑑定機関の認定を受けたショップがございます。私どもコインパレスも関西では唯一、PCGSとNGC両方の認定ディーラーの資格を有しております。

じつは、この認定を受けるための条件はかなり厳しいのです。中でもハードルが高いのが、同業他社3社からの推薦を得るという条件です。

なぜ、このような条件が課されるのか?それは、これらの機関が何より大切にしているのが、顧客からの信頼であり、万が一にも、認定ディーラーが不祥事を起こしたとあっては、鑑定機関そのものへの信頼も揺らぎかねません。

ですから、ライバルである同業他社からの信頼を得られるだけの商売をしているかどうかということまで要求されるのだと思います。

さて、同業者といえばライバル、なかなか協力してもらえないだろうと、皆さまご想像されるところでしょう。
私自身もかなり危惧をしていたのですが、そこはコインを愛する立場の者同士、快く協力していただくことができました。そして、無事PCGS認定ディーラーという憧れの資格を得ることができたのです。

NGCも同様にやはり認定ディーラーの資格を得ることは簡単なことではありませんでした。PCGSとNGC、両方の認定を受けることで、よりお客様に安心してコインをお買い求めいただけるのではと思っております。

今やコインの世界において、PCGSとNGCの鑑定は世界のスタンダードとして確たる地位を築いております。この2機関から認められたディーラーなら、信頼に足りると判断していただいていいでしょう。

2.古物商の免許を取得している

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日本国内でもアンティークコインの販売には公的な免許が必要なことをご存じでしょうか? それは、古物商の免許。もしも免許なく販売などを行った場合は、
「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が課せられることになっています。

法律に明記されている商売の決まりを守っているかどうかは、信頼できるショップかどうかの判断材料になります。

確かめる方法としては、自社のホームページに古物取り扱い免許のことを表示してあるかどうかを確認してもいいですし、また都道府県によっては、ホームページで古物商の免許を持っている業者を一覧で表示しているところもあります。

顧客側が購入しようとしているショップがきちんと古物商の免許を持っているかどうかを公的な機関の情報により確認することが可能なのです。

3.社長自ら積極的に接客を行っている

経営面からみて、私がおすすめしたいのは、経営者自らが店頭に立って接客をしているお店です。なぜなら、経営者というものは、コインに関する専門知識はもちろん、お客様の資産を増やすための方法など、そのショップにおいて最も、豊富な知識を有する人材だからです。そうした立場の人間が、積極的に顧客とコミュニケ―ションを取ろうとしているショップは、まず間違いありません。

逆に、いくら内装がきれいで掃除が行き届いたお店であっても、コインのことを聞かれたスタッフが、要領を得なかったとしたら、こんな店でコインを買っても大丈夫だろうかと不安になります。

いつ訪れても、社長は不在、店内にはスタッフばかりとなっているお店は要注意です。コインショップに限らずですが、会社が軌道に乗ると、小銭を持ってしまったがゆえの誘惑に負けてしまう経営者がまれにいます。
店はスタッフに任せきりにして、自分は遊興に明け暮れる、こうした経営態度では、日々めまぐるしく移りゆくコイン業界において、今、必要な情報を手に入れているとはとても思えません。

信頼に足りるショップとは、経営者とスタッフの間の情報共有がスムーズに行われ、お客様のニーズをしっかりと把握した上で、よりよい提案を行える、そんな経営を行っているお店だと思います。

【コインコンシェルジュのつぶやき】
アンティークコイン販売に必要な古物商の免許は、どこで発行されるかご存知でしょうか? じつは、地域の警察なのです。警察内でも公安委員会が管轄をしています。
なぜ、古物商の免許が警察で発行されるかというと、一説にはコインに限らず絵画や陶磁器の古物には、盗難などの犯罪が関わることが多いからだとも言われています。
盗品が持ち込まれ、その売買を未然に防ぐためにということもあるのかもしれません。

古物商の免許を持っているということは、その店は、警察に認められているということの証明でもあるのです。