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【特集】世界アンティークコイン大事典 「地理的範囲と言語的特色について」【第1部】

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先日より反響を頂いております平木啓一先生著作「世界アンティークコイン大事典」。
非常に多くのお客様にご注文賜り、誠にありがとうございます。

今回から世界アンティークコイン大事典の魅力ある特徴について記事を書かせて頂きます。
4部構成の特集となっております。第1部は「地理的範囲と言語的特色について」でございます。

世界アンティークコイン大事典が取り扱う地理的範囲と言語的特色について

コインを中心としてメダルや紙幣も取り扱う総合的な学術・文化として古くから知られる貨幣学は、
欧米を中心に過去数百年に渡って研究・調査が進められてきた歴史的な学問として広く世に知られています。

我が国におけるアンティークコイン研究の第一人者である平木啓一氏によるこの度の「世界アンティークコイン大事典」の上梓は、我が国におけるこの高度かつ学術的な分野の伝播に寄与するものであり、
日本語で執筆された一冊物の事典としては、日本のみならず、アジア全体におけるアンティークコイン研究に多大なる貢献を果たし、絶対的評価を確立するものとして称賛に値します。

本書にはアンティークコインの大事典として機能するためのあらゆる知識が網羅されていますが、日本語で書かれているという特質上、
日本の研究者や今後コインの売買を考慮しているコレクター、またアンティークコインに興味を持つありとあらゆる人々に、
アンティークコインの奥深い魅力と高度な専門知識を伝授する日本語による手引書としても重要視されるべきものです。

それぞれのコインに秘められた歴史に基づく詳細を丁寧に解説する用語・項目数は約3千に上り、その情報とクオリティーの双方において「世界大事典」のタイトルに相応しい容量で読者に圧倒的存在感を誇示します。
地理的に全世界を含有するアンティークコイン研究の領域ですが、この度の編纂に際し、歴史的に見て特に貨幣学の中心地と見なされているイギリスとフランスを含む欧米各国と、
日本・中国を軸とするアジアの国々のアンティークコインに焦点を当て、より精度の高い情報の提供に尽力しています。

それらの人気の高い国々のコインに関する語彙と説明文を、それぞれアルファベット順・原語での見出しによって検索されることを主眼とします。
またほぼ原寸大コインのカラー写真を数多く取り揃えており、視覚的な情報量の豊富さにおいても頂点を極めるものです。

本書で取り上げられているコインの写真はどれも画像解像度の高いものばかりで、デザインの細部は判別し易く、碑文の一語一句に至るまでを読み取ることが可能な程の品質です。

544ページに渡って繰り広げられるアンティークコイン史の集大成として、コイン収集家・投資家は元より、コイン業界全体にとってのバイブルとしての役割を果たすべく世に送り出された、
正にアンティークコイン関連書籍の金字塔として位置づけられるべき前人未到の偉業に他なりません。