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足音立てず忍び寄る預金封鎖の影

2020_0715_mail1.jpgphoto : ©日本銀行 photoAC

皆さまこんにちは。
コインパレスの塚本でございます。
いつもHPをご覧頂き、誠に有難うございます。
まず初めに、全国各地で豪雨による河川の氾濫、土砂災害など、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

数十年に一度と言われる自然災害が毎年の様に私たちを襲う現状は、当たり前の生活が如何に尊く、有難い事であるかを教えてくれます。生かされている事に「感謝」を忘れない様に心掛けて参りたいと思います。

常識破り

さて、ここ数日金地金の価格が過去最高を記録、株価の上昇など、これまでの常識とは全く違う動きを見せています。
従来は株価が下がれば、金地金が上昇基調になる事が常識でした。
道理を考えれば、当たり前の事で、安全な方に資産を移動していたからです。
しかし、昨今の市場の金余りは、当たり前が通用しない状態にあり、先が読めなくなって来ています。

足音立てず忍び寄る預金封鎖の影

当たり前と言えば、私たちが日常生活で、これまで使用してきた「お金」が形を変えようとしている事を皆さんはご存知でしょうか。
新型コロナウイルス感染症対策で非接触として重宝されたキャッシュレス決済など、加速するデジタル化に更なる追い風が吹こうとしています。

2020年10月開催予定の「G20」財務大臣・中央銀行総裁会議で中央銀行によるデジタル通貨発行を事実上容認し、前向きに議論する姿勢を示したからです。
日本では、日銀がデジタル通貨の実証実験についてレポートを公開したばかりでした。
違和感を覚えるのは、2024年の新券切替を発表したタイミングでのデジタル化です。

以前からメールマガジンで話題に出していた「預金封鎖」を最近一般の新聞記事でもよく目にするようになって来ました。
すでに危惧されている方ならば、お気付きの事ですが、新型コロナ流行に伴いロックダウンが実しやかに囁かれた後、法的な強制力は無い「移動制限」が実施されました。

この前例や戦後に実際に行われた預金封鎖を鑑みても「預金封鎖」ではないけれど、それに近い事は起こり得るのではないでしょうか。
あくまで私の想像でしかありませんが、例えば、

  • ATMの利用を停止させ、窓口のみで一定額しか引き出せない
  • マイナンバーカードがないと引出せないなど、手続きをあえて煩雑化させる
  • 地方銀行を大手の傘下とし、本店のみで引出し可能にする
  • ゆうちょ銀行を倒産させる

などなどあの手この手で資産を一定額に留める方法はいくらでもあります。

では、預金封鎖に備え現金を持てば良いのでは?と考えるのは当然です。
そこで新券切替が力を発揮し、旧札の使用期限を設けて、預金封鎖前の旧札を回収するのです。

少し脱線してしまいましたが、コインの1番のメリットは、資産保全に有ります。
金地金やクラシック時計など、それぞれメリット・デメリットがございますが、様々踏まえた上で、万が一の事態に備え実物資産の選択肢の一つとして、ポートフォリオに加える事は最善の判断と言えるのでは無いでしょうか。
私たちは、抗えない時代の激流に飲み込まれながら、考え得る最悪の事態が起きない事をただただ願うものでございます。