Interview
私たちが選んだコインパレスでの道
STORY 04
文学と歴史の探究心を胸に、イギリス留学を経てコインパレスに入社。主にイギリスコインの歴史と文化を深掘りする文章作成と翻訳を担当。業務は、英国貨幣史を日本語で紐解くことに専念し、特にスピンク社の資料翻訳に情熱を注ぐ。仕事の合間にはクラシック音楽を愛聴し、フランス文学とイギリス推理小説に没頭。また、海外旅行で味わったイタリア料理の再現に挑戦することで、キッチンでも自己表現を楽しんでいます。
コインパレスでの私の業務の大半は文章を書くことですが、入念なリサーチを重ねることによって執筆がよりスムーズになることが常です。
インターネットか紙の媒体かを問わず、膨大な資料から厳選した情報を速読によって理解・精査し、自身の文章に必要な内容を最終的に吟味するのがリサーチの主な過程ですが、リサーチが上首尾に終わるか否かを左右するのは殆どの場合、資料の読解の質にかかっているように思われます。
読むことによって多くの発見がありますし、また書くためのインスピレーションの宝庫でもあります。時に他者が書いた文章を熟読することによって、間接的にではあったとしても影響と感銘を受けながら自身の構想を織り成していくのが私のリサーチの特徴です。
接客は私のもう一つの重要な業務ですが、対人面においてもこれと似たようなことが言えます。まずお客様をよく知ることに全神経を注ぎますが、そこから生まれるコミュニケーションの質が接客における重要な鍵となります。また、それを超自然な柔軟性でもって楽しみながらできるように常に心がけています。
コインパレスに入社してはや4年が経ちました。これまでに英国貨幣史を代表する傑作の数々を世に送り出しましたが、商品説明文を書いたり、原語で書かれた文章を翻訳することによって、それらについての知識を深めることができました。
これからはそれらの歴史的な真価を何よりも日本語で表現し、わが国におけるイギリスコインの啓蒙に尽力したいと思っています。具体的には各種書籍の執筆を通じて、イギリスコインの精髄を伝えることができれば理想的です。
それと並行して、これまで以上にイギリスコイン関連書籍の翻訳にも注力したいと思います。翻訳してみたい英語版の書籍は星の数ほどありますが、英国貨幣関連の専門書の出版で世界的に著名なスピンク社のカタログ等は、重要な参考文献としてぜひとも手掛けてみたいジャンルです。
温故知新といいますが、ある意味で古いイギリスコインほどに現在と未来を予見させるものは無いかも知れません。そのようなイギリスの過去の偉大なる遺産を日本にて根付かせることこそが、私に与えられた最高にして最大の課題であると自負しています。
私はプライベートな時間を非常に重要視する人間です。普段は極力仕事のことは考えないようにしていますが、それが逆に業務中の自分の能率を効果的に上昇させることをよく知っているからです。
ですので業務を離れているときにはコインのことはあまり考えずに読書をしたり、音楽を聴いたりするようにしています。読書に関してはフランス文学やイギリスの推理小説の傑作が好きで、どちらかというと熟読型です。音楽はクラシックやオペラをよく聴きますが、最近は特にベートーヴェンの32曲のピアノソナタ全曲を集中的に聴いて感動しています。
イギリス留学中にアンティークやヴィンテージ食器の収集に開眼したことがきっかけで、包丁を片手にキッチンに立つようになりました。海外旅行中に現地で味わった料理を再現することに興味がありますが、とりわけパスタを始めとするイタリア料理は、それのない人生など想像できないほどに偏愛しています。
イギリスコインの売買に特化しているという点で、コインパレスはコイン業界の内外によらず特殊な企業であると言えます。
またその点こそが社の独自性であり、世界に対峙する原動力ではないかと私は考えます。イギリスコインの売買と言いますと一見間口の狭いジャンルを想起しがちですが、長大な歴史を誇るイギリスのような老大国の遺産を取り扱うという基本的な性質上、各種業務を通じて得ることのできる感動もまた歴史的かつ格別であり、業務そのものがある種の文化的体験となること請け合いです。
私の所属するコイン研究部門は翻訳を始めとする各種執筆業務を行っていますが、文章を書くことによってイギリスコインに対する知識を深め、ひいては英国文化と歴史全体に対する理解に繋がっているように思われます。
コインパレスは、将来的に自分の専門領域を有したい、またそのような環境で自身の能力を最大限発揮したいと考えている人物にやりがいのある職場を提供することでしょう。
コインパレスはミッションの実現を本気で目指せるメンバーを募集しています。
あなたも、この魅力的な仕事に挑戦してみませんか。ENTRY