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コインパレスのコインコンシェルジュブログ

2020.09.14収集の手引き

収集の手引き【第2章】~第3項~「イギリスコインの魅力 優れたデザインの数々」

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「イギリスコインの魅力 優れたデザインの数々」

 

ルネッサンス期のイタリアで、レオナルド・ダヴィンチとミケランジェロという二人の天才が運命のごとく対峙したように、大英帝国華やかなりしヴィクトリア朝のイギリスにも、二人の優れたコイン彫刻家がいました。

その一人が、世界一美しいコインと称えられる「ウナ&ライオン」をデザインしたウィリアム・ワイオン。1795年、イギリスに生まれたワイオンは、若くしてその才能を認められ1828年以降、王立造幣局で彫刻師長となり、長きにわたって活躍します。

もう一人は、神話をモチーフにした「聖ジョージの竜退治」のデザインを手がけたベネディクト・ピストルッチという彫刻家です。この二人が手掛けたコインのすばらしさは、現代の私たちを魅了してあまりあります。

「ウナ&ライオン」のデザイナー、ウィリアム・ワイオン

ウィリアム・ワイオンの素晴らしさは、歴代の王立造幣局の中でも群を抜いているとされており、彼が手掛けたコインは、その美しさゆえに軒並み人気が高く入手が困難となっています。

中でも彼の代表作である「ウナ&ライオン」は、1800年代に作られたコインとは思えない完成度の高さ。その美しさと貴重さゆえに世界中の誰もが手にしてみたいと思う垂涎の一枚と言っていいでしょう。

美しい女神ウナが、雄々しいライオンを従える姿がなんとも美しく一枚のコインに収まっていますが、このウナは若きヴィクトリア女王を、ライオンは大英帝国を現していると言われています。ウナのほっそりとしながらも、意志を感じさせる立ち姿、そして、ライオンの威厳ある佇まいの対比が見事です。また、女神の優美なライン、ライオンのたてがみなどの造形が本当に美しく見ていて飽きることがありません。

1839年 ウナ&ライオン

このコインは、当初400枚発行されましたが、現在では、残存枚数は世界中を探しても、おそらく100枚以下だと考えられます。これは、どのコインにも起こりうる悲しい運命なのですが、溶解されたり紛失してしまったりと、時代を経るごとにコインはその数を減らしていくのです。

PCGSとNGCにおける「ウナ&ライオン」の鑑定数を合計しますと、200枚ほどの鑑定枚数となりますが、これはおそらく同じコインを両方の鑑定機関に鑑定に出している可能性があるからです。

これまでも、同コインを10枚鑑定に出したとしたら、鑑定がつくのはせいぜい5枚と半分程度、残りの半分は鑑定に値しないという意味のディテール鑑定がつくという状況ですから、資産として価値ある状態のコインを探すことは非常に難しいと言えるでしょう。

イギリスのコインカタログSPINKによると、2018年までは、金額評価額が記載されていたのですが、2019年には『Extremely rare』(極めて珍しい)となっており、今や金額で表すことが難しいといった状況にまでなっています。

 

なぜ、ウナ&ライオンは市場に出て来ないのでしょうか? 

 

現存数が少ないことに加えて、もう一つ大きな理由があります。それはウナ&ライオンの所有者の多くが富裕層であること。富裕層の間では、
「ウナ&ライオンを所有することが、ステータスである」とまで言わています。そして、富裕層の方々は、お金に困っていませんから、コインを売る必要は全くありません。
だからこそ、ウナ&ライオンは、手放されることなく富裕層の元にとどまり、子孫へと受け渡されていくのです。

ウナ&ライオンが最初に発行されたときの400枚という数がまたコインコレクションの観点から見てベストな枚数でした。コインというものは発行数が多すぎると値上がりしませんし、かといって少なすぎると市場価値がわかりにくくなってしまうからです。
コインコレクションの最終目標に「ウナ&ライオン」を掲げるコレクターの方も少なくありません。チャンスがあれば、ぜひ手にしたい逸品です。

さて、もう一方の彫刻家ベネディクト・ピストルッチですが、こちらも神話をモチーフにしたデザインで「聖ジョージの竜退治」という優れたデザインを残しています。この図案が最初はソブリン金貨の裏面に採用されました。
のちに1900年代に入ってからも、ジョージ5世やジョージ6世の5ポンドプルーフ金貨にも採用されています。

1895年 セントジョージ

馬上の守護神が竜と戦う躍動感あふれる図柄が、神話の世界を生き生きと表現しており、こちらも人気の高いデザインです。

じつは、これら人気のデザインが、エリザベス2世女王のモダンコインとして蘇っています。
特に初めてモダンコインに採用された「ウナ&ライオン」のコインは、各方面から多くのお問い合わせをいただいている状況です。

この他にも歴代の王や女王の肖像が、各時代の彫刻家たちによって堂々と描かれており、王達の生き様に思いをはせることができるのも、
歴史あるイギリスならではのコインの楽しみ方と言えるでしょう。もちろんこうした肖像のレリーフも美術品として価値の高いものが数多く存在しています。

各国のコインを取り扱ってきた中で、やはりイギリスコインの美しさは群をぬいていると自信を持っておすすめできます。