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コインパレスのコインコンシェルジュブログ

2020.09.07収集の手引き

収集の手引き【第2章】~第2項~「イギリスコインの魅力 まだまだリーズナブル」

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「イギリスコインの魅力 まだまだリーズナブル」

 

イギリスのアンティークコインをメインに扱うコインディーラーの私が、常々声を大にして言いたいと思っていることがあります。それは、
「世界は、まだまだイギリスコインの魅力に気づいていない!」
ということです。

なぜなら、コインのデザインや彫刻の美しさ、そして歴史あるイギリス王室の王族の肖像という、どこをとっても非の打ちどころがない素晴らしいコインが数多くあるにも関わらず、
歴史の浅いアメリカのコインに比べて、これまでなぜか評価額が低くおさえられてきました。

じつはこれ、逆に言えば、お客様にとってはメリットでもあります。まだ今ならイギリスコインがリーズナブルに購入できるチャンスがあるということだからです。

ところで、ここ最近、イギリスコインがリーズナブルと言い切れなくなってしまうような出来事がありました。イギリスのコインが、オークションで1億円の大台をあいついで突破したのです。

2019年「ウナ&ライオン」を手掛けた名デザイナーであるウィリアム・ワイオン作のスリー・グレイセスの金打ちが、1億円で落札されました。
じつはこのコインは、試作品で、世界に3枚しかない貴重な物。そのために、このような高い価格で落札されました。

1817 ジョージ3世 スリーグレーセス クラウン 試鋳銀貨 PCGS PR62(R2)

このコインは試鋳貨だったために金で作られましたが、同デザインの銀貨もPF62グレードでも1500万円、PF63グレードなら1800万円という高価格で取引されています。

さて、コインに詳しい方なら試鋳貨と聞いて、なるほどとお思いになるかもしれませんが、コインに関する知識が全くない方は、なぜ試鋳貨にこれほどの高値がつくか不思議に思われるかもしれません。

アンティークコインの世界では、数が少なく手に入りづらいレアな物ほど人気が高くなります。
試鋳貨といえば、市場に流通させる前に鋳造したサンプル品。ですから数が少ない上に、本来は、市場に出回る類の物ではありません。いわばレア中のレア。こうした希少性がコレクターの心をつかみ、高い値がつくのです。

アメリカで約11億円ものレコードプライスを叩き出したフローイング・ヘアーと呼ばれる銀貨も、試鋳貨でした。スリー・グレイセスの金打ちも同じく試鋳貨です。

ところで、イギリスコインについて、ディーラーの中にはイギリスコインは今、バブルを迎えているという主張をする人たちがいます。まったくそんなことはありません。

そもそも30年前のイギリスコインが安価すぎただけなのです。アメリカのコインと比較してもデザイン、品質、希少性ともに優れているイギリスのコインが、今ようやく正当に評価され始めたに過ぎません。

しかし、イギリスという国の潜在的な人気度や知名度からしてみると、まだまだ伸びしろがあるというのが、おおかたの見方です。
そして、種類によっては、数百万円で手に入るアンティークコインもありますので、そういった意味でも投資に向いていると言えるのです。

引用元:https://zatsugaku-mystery.com/rare-coin/ フローイング・ヘア・ダラー

一方、コインオークションが盛んなアメリカでは、コインの価格が上がりすぎていて、約11億円のフローイングダラー銀貨を筆頭に、7.6億円のセイントゴールデンズダブルイーグルコインや、7.4億円のブレーシャダブロン金貨など、
数億円単位という高値のコインがゴロゴロしています。かたや、国としてアメリカよりもずっと古い歴史を持ち、コインのデザインという観点から見てもとても美しいイギリスコインは、まだようやく億単位のコインがちらほらと登場した程度。
アンティークコインは、時代が下るほどに希少価値が高まっていききますから、イギリスの希少コインは、これからどんどん値上がりするのは、だれがみても明らかです。

一例をあげると、世界で最も美しいコインと呼ばれる「ウナとライオン」ですが、数年前は670万円程度で買えたものが、三年前の価格は2000万円前後と、驚くべき価格の伸びを示しています。もちろん、今ではもはやこのような価格で購入することは不可能です。

最近になってのイギリスコインの急騰の理由ですが、私は、その価値にたいして、ようやく市場による正当な評価が下されつつあるのだと判断しています。

 

 

【コインコンシェルジュのつぶやき】

ここだけの話ですが、イギリスコインのデザインの美しさに関わらず、価格的にアメリカコインの後塵を拝しているのは、コレクターとしてはありがたいものの、コインを愛するコンシェルジュとしては、少しやるせないような気持ちにもさせられてきました。

もちろん、お客様にとっては、イギリスのコインが少しでも安く手に入るほうがいいに決まっておりますので、その価値を少しでも多くの方にわかっていただきたいと願う一方で、アメリカの数億単位で取り引きされるコインのように、一般人の手の届かない価格になってしまうかもしれない心配もあり、コインを愛する者ゆえの複雑な思いに揺れているところです。