【グローバルマクロ ニュース Vol.26】日銀を待ち受ける苦難にアンティークコインで備える

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日銀の黒田総裁が「2019年にも出口戦略を検討する」と述べ市場は急激な株安、円高で反応しました。この発言は、あくまで答弁の一部を切り取ったものですが、市場は大きく反応しました。
確定していない内容にこれほどまでに反応するのですから、実際の出口戦略が始まれば、考えられないような困難が待ち受けていることは想像に難くありません。

 

日銀のバランスシートは国債や株式で占められており、自己資本に対するレバレッジが極めて高い状態となっています。これが意味するところは、国債価格や株式価格が下落すれば、日銀が債務超過に陥るということです。
ですから日銀は必死にETFやREIT、国債を買い支えていました。ですが、2%のインフレ目標を達成することは難しくなり、今度は持っているものを売り、再投資をやめる必要が出てきたのです。

 

 

 

出口政策がもたらす混乱の激しさは米国市場を見れば明らかです。FRBによる三回のQEが終わり、テーパリング、そして引き締めへと中央銀行は舵を切っています。
そのなかで起きたのが21世紀版ブラックマンデーです。
中央銀行の債券再投資のペースが鈍化したのもあり、債券需給が緩み債券価格が雪崩のように下落、結果として金利が急騰しました。日本の場合は米国以上に過度な緩和を行ったため、出口では今の米国以上のリスクが待ち構えているでしょう。

 

最悪のシナリオは中央銀行である日銀の債務超過です。
中央銀行が債務超過に陥るという例はなかなか見られる現象ではありません。ですがそうした時、日銀が発行する円は急落することになります。結果として、通貨が急落すれば、モノの値段は上昇することとなります。
例えば、100円のパンを買うのにも200円、300円と値上がりすれば購入することのできるパンの数は相対的に減ってしまいます。これがインフレです。
第二次世界大戦前のドイツでは第一次世界大戦の賠償金支払いにより、ハイパーインフレが起こりました。それがナショナリズムの機運うみ、独裁者と悲劇をもたらすことになったのです。日本でも同じことが起こらないとも限りません。

 

そうした時に頼りになるのは実物資産です。実物資産はインフレヘッジとして有名で、インフレに対する強い抵抗力を持ちます。
中でも金は実物資産の代表格です。
金価格と金利は逆相関の関係にありますが、今回の米国発危機の最中においては金利上昇にも関わらず金価格は比較的堅調に推移していました。
これは、将来的な危機を察知した投資家が金を購入したことによるものや、金のインフレヘッジとしての輝きによるものだと推測できます。そして、その金以上に魅力的な市場が存在します。それがアンティークコインです。

 

 

 

アンティークコインとは、実物資産である金や銀に彫刻がほどこされた芸術品で、実物資産に加えて、芸術品としての機能も併せ持っています。
貴金属としての値打ちに上乗せされる形で芸術品としての価値が加わりますから、その価値はとても貴重なものになります。
そして、アンティークコインは中央銀行が管理する紙幣とは異なり、すでに発行が終わっており流通枚数が限られています。加えて、数世紀の間にわたり人々の間で交換が行われてきたため、紛失などにより流通量は徐々に減少します。
さらに、一度購入されたアンティークコインはコレクションとしての価値も併せ持つため、再度市場に出回る確率が低下します。

 

このようにして、アンティークコインの価格は安定的に推移するだけでなく、長期的に上昇することとなります。
1枚数万円程度のお手頃なものから、1枚数千万円といった高価なコインまで、様々な種類のアンティークコインが存在しています。
守りの投資としてのアンティークコインの価値はますます増加するでしょう。

 

【グローバル マクロアナリスト サク】

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