【グローバルマクロ ニュース Vol.19】金融市場に冷や水~金利の急騰が語るもの~

Pocket

 

世界の株式市場が下げ足を早めています。
世界金融の中心であるアメリカの株式が大きく下落したからです。
これまでも度々バブルが指摘されていましたが、とうとう価格の高さという重みに耐えきれず、
株価が下落してしまいました。

5日月曜日の市場ではNYダウが1,175ドルも暴落し、過去最大の下げ幅を記録しました。
株価上昇により絶対水準が上がっているものの、率にして4.6%の下落ですから、
ブラックマンデー再来との声も多く聞かれました。

 

この大暴落の背景には様々な要因が存在していますが、主な理由は金利上昇によるものです。
米国30年債の利回りは3%という節目を超えて急騰しました。
債券投資で高い金利収入を得る事ができるため、株式の相対的な魅力が薄れました。
また、金利が高くなれば「借金を積み増した家計」の利払い負担が増加することとなります。
ひいては個人消費が経済の過半を占める米国経済を冷やすことにもなってしまいます。

さらにテクニカルな要因として、FRBによるバランスシートの縮小が挙げられます。
FRBは金融正常化の一環として買い続けた国債への再投資を徐々に減らしています。
再投資を行わなければ債券価格は下落し、金利は上昇することになります。
金利急騰の背景にはこうした要因が見え隠れします。

 

今回の暴落局面においては、金利が上がれば下がるはずの金が比較的堅調に値を保っていました。
景気後退を見越した資金が金に流入することが多く、金価格の上昇は景気後退を示唆していると考える事ができます。
実際、2007年に住宅バブルが天井圏にあったとき、金は静かに、そして着実に上昇を続けていました。
最近では仮想通貨という実態のない商品でのバブル崩壊がみられ、仮想から実物へと資金の流れが変化しています。

 

 

これから先の投資を考えた時、少なくとも株式に投資するというのは最善の選択しとは言えなさそうです。
というのも暴落したとは言え、株価は2009年の底から上昇を続けており、依然バブルの領域に位置しているからです。
そして、株価変動率を意味するボラテリティも急速に上昇しています。
長期金利の上昇がボラテリティ上昇に拍車をかけており、その流れは今後も続くと思われます。
ボラテリティの高い相場では例え100%の利益を上げたあとでも、
50%の損失を出すだけで元の金額に戻ってしまいます。
ですから、多くの人は高ボラテリティ相場で多額の損失を出すことになるのです。

 

このような市場環境を鑑みた時、実物資産に投資するというのが一番安全な選択肢になります。
実物資産は裏付けがあるため、株式などと比較したとき、低いボラテリティを維持します。
また、企業収益とは異なり、大きく価値が変動することは少ないため、じわじわと上昇を続けます。
今後の不安定な金融市場を鑑みた時、実物資産への資金流入がさらに加速すると考えるのは自然なことでしょう。
実物資産の中にも様々な商品が存在しますが、
中でもアンティークコインは実物資産の中で、将来性の面からも群を抜いています。

 

 

世界中にアンティークコインの投資家が存在しています。
アンティークコインは日本国内では1万人程度のコレクターが存在していると言われます。
一方の米国では150万人といわれており、人口比で考えると日本のコレクターの少なさに驚きます。
日本の人口は1.3億人ですから国民の0.007%が、米国の人口3.2億人ですから0.46%となり、
その差は65倍に上ります。

 

海外の流れを真似る国民性を持つ日本人ですから、その比率は将来的に縮小することが考えられます。
そうした時、供給量に限りのあるアンティークコインの価格は、買い手の増加によって上昇することになるのです。
不安定な経済状態の時こそ、安定した実物資産で資産運用するのが賢明だと思います。

 

【グローバル マクロアナリスト サク】

About the Author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA